バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

ため息の日々

2009年11月15日 | 猫の話

今日は彼女のお話





木曜日、仕事を終え帰宅し、いつものように真っ先に猫にエサをやる。

2匹とも朝食べたきりだから、かなり空腹らしく
ものすごい勢いでエサを食べる。

その日はちょっと違った。
ミディの食欲がいつもと違う。
朝はもっと食欲があったはずだ。

まあそんなときもあるよね、と私は大して気にもせず
「後でまたあげるから」と彼女が食べ残したお皿を片付けた。

それから夜になって、なんだか彼女の様子もどこかおかしいと思い始めた。
普段と違って、全くリラックスできないという感じ。

彼女をじっと見つめていたら、
ハニバニまでこう言った。

今夜のミディはなんかこう、表情が悲しそうじゃない?

急に不安になり、心臓がどきどきし始めた。
嫌な予感がする。

寝る前に彼女が空腹を訴えるようになったので
ああよかった、考えすぎだったか...と思い、早速エサをやる。

するとミディは勢い良く食べようとしてがっつくが
すぐに食べるのをやめて、しきりに右前足で右側の頬を引っかく動作をする。

その時点で、彼女の口の中に何らかの問題が生じているのだとすぐわかった。

翌日の朝も同じで、
食べようとするのに、食べ始めると前足で頬を触る動作をやめない。
会社から病院に電話し、予約をとった。

もう気分は100%ブルー。

夕方、かなり嫌がる彼女を連れて病院に行ってきた。

今回の担当はDrアリシア。
いつものドクターJのもとで働くもう一人の獣医。

ミディの口を大きく開け、ある一本の歯を見つめると

「これ。この歯。もう少しで見落とすところだったわ。
表面に出てる歯はなんともないんだけど、根元を見てみて。
すごく赤いでしょう?これ歯茎から下が膿んでるの。」

それを聞いてこの先Drアリシアが何を言うか予想がついた。

「月曜日にさっそく抜歯しましょう。」

私は深く落ち込んだ。泣きたいぐらいだった。

ミディは先天的に歯が弱いのは前から知っていた。
前回の抜歯で、これが最後になるようにと祈ったのに。
彼女にはもう麻酔を経験させたくなかった。

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私の落胆が絵に描いたように明らかだったのか、
Drアリシアは両手で私の手を握り、

「大丈夫よ。最近の猫の13歳なんてすごい年寄りでもないんだから。
前回よりも簡単に歯は抜歯できるし、傷口も縫わないでいいの。」

そして続ける。

「そんなことよりも、この状態を放っておくほうが危険なの。
猫ってのはたいていの痛みは無視できるのだけど、無視できない痛みの
1つがこの歯茎の病気なの。放っておくとミディは食べなくなるし、
炎症から健康に害をもたらすようになるよ。」

ミディのこの先の健康を思うと、抜歯以外に問題解決になりそうなのは
なかった。

「私が責任もってミディをケイエスのもとにかえしてあげるから。」

そう言われるとなんだか少し安心できた。

家に帰ってハニバニに全てを知らせると、彼もまた落胆したが
ミディを彼女に任せることに合意した。

とりあえずミディには痛み止めの飲み薬と
水分が多めに含まれているチキンの缶詰をもらった。

それが食べやすいのかどうかは知らないが、
急にミディに食欲が戻り、かなり空腹だったようで
今まで通り、もりもりとエサを食べてくれた。

夜にその痛み止めを飲ませると、彼女は気持ちよく眠った。
一時的にでも痛みから解放され、安心したのだろう。

そして今日、ハニバニとランチを済ませて家に帰ると
Drアリシアから留守電にメッセージが入っていた。

彼女はミディが良く眠れたかどうか、ちゃんと食べることができたかということを訊ね、
月曜日は私がちゃんと面倒みるから安心してねと言った。

ハニバニが言う。

「いいじゃん、この獣医。」

それでも私の心配は、その抜歯が終わるまでは消えそうにない。

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やっぱり私は心配のしすぎなんでしょうか?

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いつもありがとう。
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