どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

夏の旅 §11.竹中大工道具館

2012年08月26日 | 日記
もう旅の記憶が曖昧になってきた

写真が無かったら 足取りがつかめなかったところだ

しかも ところどころ 時間の記憶があやふや

ただ あのあとに私が行った場所のことはよく覚えている


初めは行くつもりは無かった

けれども ある展示品が気になっていたので 見学することにした

それが竹中工務店創立の地に建てられている「竹中大工道具館」


伝統建築には欠かせない「継手・仕口」の説明とそのミニチュアが展示されており 手に取ってみることができるようになっているのだ

それに この流れる汗を止めて びしょ濡れの髪を乾かす場所にもぴったり

「仕口・継手」とは木材のつなぎ目に出っ張りや凹みを作り部材をつなぐ方法のことである

仕口とは角度をつけてつなぐ場合 同方向につなぐ場合を継手と呼ぶ

これがまさに匠の技


取れるかな とチャレンジ



垂直・水平方向に動かしても抜けない




この角度に引き抜くとするりだ




切り口はこうなっている




この複雑そうなのは




はずしても複雑









こう


そして他には






などがある

実物大はこうなる




そして



隅組(屋根の隅を組む手法)


おそらくは さまざまな角度からの力を計算し 歪みの計算をし(構造計算) もしかしたら木の性質やら美的なことも関係しているのかもしれないが どこにどの手法を使うかを的確に判断しているのだろう

和風建築ももっとこうした知識があれば 深く堪能できるのだろうと実感した

小さな子を連れた家族がいた

父親は大工なのだろうか それとも 日曜大工が好きな人なのだろうか

積み木と思って触るその子を無視して 大人げなく夢中になってはずしてまわった


旅を計画している時 どうしても見たいと思うものと 成り行き任せでいいかと思うものがある

前者は まず期待に裏切られることはない

後者には二通りあって やっぱりね って思うものと 想像以上に であるからこそ記憶に残るものがある

どちらにしても 行ってみなければわからない

無駄と思えることも 間(ま)だと思えばそれもまた良かろう

旅は まだまだ 続く
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1 コメント

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おは (みらい)
2012-08-26 07:11:59
面白いですね~
最初の仕組みなんて、
外れたものを見て考えても、?だわ~
見てみたい~
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