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南の島で幼稚園の先生になろう!

活動から19年。現在も現地の教え子や家族から連絡があり、素敵な人と出会えた青年海外協力隊生活に感謝しかない。

誕生日で考える

2006年09月19日 | ミクロネシアの幼稚園
今日は、いや今日も?アシスタントティーチャーのジュディーが休みなので、二人で子供を見ることに。考えてみれば、2人で25人を見ることは、日本では恵まれて、とても幸せなことなのですが、それを忘れてしまいそうです。

朝は、昨日から始めた帳面を配りました。こちらには子供がプリントなどを順番に取りに来ることがないので、自分で意識して取りに行くということも大切にしたいです。まだうまく今日は何日で・・・というのが話せないのですが。子供に「今日は何日だよ」と教えながら判子を押していくとみんなが笑顔でした。ラカップ(明日)20(リエイシック)というと、ちょっとわかったような、わからないような。でも間違いなく、幼稚園に来たら、判子がもらえるということはわかったようです。

ジュディーがいなくて、前にも言いましたが、シニータは生き生きしているような・・・
朝食も早めに子供に取らせて、あとは僕とシニータで子供を半分ずつに分けて、シニータは発音を、僕は貝を使って1-5の数を数えたり、僕が言う数の貝を子供がカップからだしたり、最後には僕が言った数(1-5まで)をたくさん貝が入っているかごから取ってくる遊びをしました。カップから貝を出す、しまうという単語がうまく伝わらなかった時は近くにいいる保護者が「先生がこう言っているよ」と子供たちにろロカヤンポンペイ(ポンペイ言語)で教えてくれます。もちろん多くの子供ができますが、時々間違えたり、ふざけて友達の貝を取ってしまったりすることもあります。トラブルについてはジェスチャーが中心という情けない状態ですが、途中で友達の貝をふざけて取った子供には「サカナカン(よくない)」とはっきり話し、「マーク(ごめん)」と日本では「そんなの教育的でないよ」と言われるような指導をしています。でも今までよりもっと自信を持ってしっかりと子供に伝え、一つ一つのことに立ち止まるようにしています。「この先生は、人に迷惑をかけたら凄く怒るんだ」ということを知らせ、人に迷惑をかけてはいけないということをしっかりと心にとどめることが出来る子供になってほしいと思います。それが保育、そして集団教育の基本ですから。

今、子供たちに数字を通して大切にしていることは、言葉を覚えるのではなく、実感すること、つまり具体物を使って「これがエーウ(1)、リアウ(2)と感じること」。いくら言葉でいえても、本当の実感がなかったり、生活で活かせたりしなければ意味がありませんので。

また、必ず基本からスタートして、前にしたことをなぞる、つまり復習をして今までこうしたよねと確認しつつ、することです。

なかなかすぐに根付くのは難しいですが、日本人が得意の根気強さやこつこつしたところをしっかり活かさなければと思います。

あと10時からの好きな遊び。
今はやっているのは、ブランコのサイドにある支えの棒に登ること。
それも子供だけでは登れないので、僕に「登らせて」といって抱っこされて登るのが楽しいようです。
今は、この遊びも大切にしています。
なぜなら、今子供に大切なのは僕との信頼関係、そして先生に自分の気持ちを伝えようとする気持ちです。
今、保育室で数字などを使って楽しくなるように遊んでいますが、それだけでは子供との真の関係は築けないと考えます。

子供は「この先生は僕のことを本気になって考えてくれているか」を五感を使ってしっかり見ています。その子供たちに「僕は君の気持ちに近づきたいと思っているよ」としっかり行動し、楽しさを共感して伝えたいです。

また、子供を見ていて気になることは、子供の自信がないこと。特に集団の中や先生の前では萎縮してしまう姿が気になります。

今の時期だからこそ、しっかり子供に先生に自信を持って話すことの大切さも感じてほしいです。

それがこれからの学びの場で活かされると信じています。

今日は給食が終わってから子ども達が帰らないと思ったら、みんなでダニーシャのHAPPY BIRTHDAYのお祝い。ダニーシャのお母さんが大きなケーキを2つとバケツのようなアイスクリームをもってきて、みんなでダニーシャを祝いました。

こうしてみると、本当に日本と同じ、それ以上かと思ってしまいます。
それが南の島特有の我々が抱える問題です。

ここに来る意味は何か?十分ではないだろうか?自分に出来ることはないのでは?
多くの先輩がこの壁にぶち当たるそうです。
今日はこれくらいにして、またこの問題については考えていきながら、自分の活動を確かなものにしたいと思います。


算数プレ研究授業

2006年09月19日 | ミクロネシアの小学校
算数研修会

前から話しているように仲間の隊員が集まって算数の促進活動をしています。
ターゲットは先生への数学の教え方。

そのために10月に公開の授業を僕と同じ小学校の先輩隊員が行うので、プレ公開授業をしました。
事務所からのスタッフと、教育委員会に勤める仲間と隣の小学校の隊員も来てくれました。

やはり人が教えていることはとても勉強になります。
人がしていると「こうすればいいのになあ」と考えられますし、自分の指導に置き換えて考えることができます。

やはり感じたことは、何を焦点に当てて授業をするかということ。
例えば、計算をたくさんすることに主眼を置くなら、書き方を工夫する、間違えてもすぐに消せるようにするなど、その焦点化した学習課題に多くの時間が取り組めるように教師が工夫して、意識すること。

常に今の目の前の子どもに何が大切かを考えると答えは自ずと見えてくるのでsが、なかなか難しいです。