南の島で幼稚園の先生になろう!

帰国しました。日本で元気に職場復帰しています。

念願かなって机を並べて。人数カウンティングは難しい。

2006年09月06日 | ミクロネシアの幼稚園
今日は3部構成です。これは午後からの明日の準備編。

興味のある方時間のある方は、他の二つも見てください。

教育委員会への提言と今日の保育についてです。

今日も昼から「明日はどうすればいい」とシニータが聞いてきてくれました。

まず今日僕がなぜ1-10までのカウンティングをせずに1-5までにしたかについて話をしました。
子どもには今日教えてみて、今はまだ難しいこと、それをすることで子どもが自信をなくしていることなどを伝えました。

まだ深く話したりするほど信頼関係もないですし、彼女の保育を否定してはいけないので、自分の考えという程度に。

ただこどもがわかっていないと思ったら、無理に教えないと言うことを知って欲しいです。

またシニータがした名前を隠して自分の名前をさがすアイデアを認めて、「こうしてみたら、いいのでは?」ということはどんどんして欲しいと思いました。

「明日はどうしたらいいの?」とやはり気になるのは明日の進め方。なかなか今日の保育を振り返る話は、難しいです。(僕の英語力の問題もありますが)

そして明日は自分の名前を書くことが目標とのこと。

今日使った、一人一人のプレートを使って遊び感覚を取り入れること。
ゲームのように10人ずつ一斉に探すなど。時間は今日みたいに長くしなくて良いので、
遊び感覚ではじめることが大切だと伝えました。

そして、鉛筆を使うと子どもはうまく使いこなせず、そのことばかりに意識がいくので、プレートの上を何度も指でなぞってみると良いのではと言いました。

そして、自分の名前を紙に書いてもらうと分かって書ける子どもとその意味が分からず戸惑う子など差が激しいこと、また名前が2文字の子ども、10文字以上ある子どもなどもいて、難易度もさまざまであることを共通確認しました。

また、名前を自分でかける子ども、まだまだ自分では書きに行く子ども、書くこと自体に抵抗がある子どもなどわけて、それぞれの指導法があることも伝えました。

そして、今まで点線で子どもの名前を書いていたのをなぞるだけで不十分なので、Cobyなら
最初に紙にCOBY(はっきり文字で書き、以下は点線で
C
CO
COB
COBY
と1文字ずつ順番で書けるようにプリントを作ることにしました。

もちろんとても大変なので「ハードワーク」といってシニータは他の部屋に行ってしまいました。ここからが本領発揮。
25名分自分で書く意気込みでチャレンジしました。2-3時間はかかる覚悟で。
でもきっとそれを彼女はどこかで見ていてくれるだろうという期待を持ちつつ。

半分以上終わったところで「どこまでしたの?」と聞いてきました。
「半分くらいだよ」というと机を持ってきて子どもの文字を書き始めました。

実はここでも少し工夫を。
もし彼女が手伝ってくれるときに途中で辞められるのが一番困るので、長い名前は僕が先に済ませておきました。結構スムーズに机を並べて作業が進行。

作ったのは学校にコピーがあるのでそれを使って複写しました。

すぐに書ける子には自由な紙を分からない子には何度もしてもらえるように。

その後に人魚を使って教えた人数の数え方は、今子どもが1-10までちゃんと言えないので、あまり向きに教えると子どもが戸惑うので、あまりしつこく教えないことを確認しました。1-10までがわかることが基本だと。

私もこのように数字や文字を教えるのはほとんど初体験。
いつも勉強です。でも彼女が「hiroは頼りになる」と思ってもらえるように毅然と「こうしてみよう」と具体的な手だてをいつでも言えるようにまた保育で出来るようにしておきたいと思います。

明日も何が起こるか分からないけど頑張ります。
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名前探し&人数カウンティング

2006年09月06日 | ミクロネシアの幼稚園
今日は朝から保育が楽しみでした。
それは、昨日カウンターパートのシニーターと念蜜に準備したことがどのように保育として子どもたちと作り出せるかということが。

私の保育としては、10時からの自由遊びの前に10分ほど時間があいたので、ケンケンをしました。両足をついたり、足を代えたりしたらケンケンは終了で、誰が最後まで終了せずにケンケンをするかというルールにしました。昨日は二人でしたので今日は三人一緒に。最後にクラスの皆で一斉にすると、混雑して分からなくなってしまいました。少し欲張りすぎました。

好きな遊びのあと、シニータが1-10までの数字の書いた紙を一枚ずつ見せながら、子どもにいえるかどうか一人ずつ確かめ始めました。
案の定、ほとんどの子どもが棒立ちで、ぜんぜん言えません。数人のとても賢い子は、言えますが。そこで少しでしゃばっていると思いましたが、思い切って「僕に代わってください」と頼みました。

もっとゆっくりカウントし、1-10まで急にするのではなく、まず1、次に1と2と、ゆっくり、そして教師だけがカウントするのではなく、数えることに終始せず、立ち止まって子どもに聞いたりしていきました。そして子どもの様子から、今日は1-5までが限界だと思い、一人ずつ1-5までを聞いていきました。

それも聞く子だけに集中しないように、何人かが終わったらみんなでまた1-5までカウントするなど全員が参加するように。
どうにかほとんど子が1-5まで戸惑いながらも言えました。

私の中では、今までのような自信なげになったり、教師が詰問してしまうのではなく、落ち着いて考えられること、また間違っても大丈夫という感覚を大切にしたかったのです。

次は昨日準備した「人数を数えるカウント」
用意した人形には興味津々でしたが、少し楽しすぎて興奮してカウントする子がいます。
また現地の先生とは微妙に発音が異なるので、その部分は現地の先生の力を借りながら行いました。

1人から10人までがカリキュラムの課題と聞いていたのですが、とても無理。1人から3人を中心に少しだけ5人までの数え方をやりました。
机の上に人形を置いたり、人形が「カセレリア」と話しかけたりしながら。

また「アマ(かなづち)トントン、エーウ(1)トントン」を「プチャック(男の子)トントン、エウシック(一人)トントン」と歌の歌詞を変えて楽しみながら。
全部代えるのではなく、親しみのあるものを使いながら子どもが安心感を持って、毎日の課題に取り組めるようにすることが大切だと少しでも伝わればと思います。

いよいよシニータの番。やることは、こどもが自分の名前を覚えて書くことですが、今日はたくさんある名前のプレートから、自分の名前を書いたプレートを探す遊びです。

最初にすぐに全員分をばら撒いたので、「最初は子どもに手渡して、これが僕のってわかるようにしてからって言ったのに・・」と思いつつ様子を見ていると、なんと全部を裏がえして白くして、カルタのようにシニータがし始めました。
こんな難しいことをして大丈夫と思いましたが、見守ることに。

分からない子には自分がいつも座る時につかうシートに書いてある名前を使って、どれが一緒か探せるようにすることにしました。

そんな風に分からない子どもにも、分かるにはどうすればいいかを一人ひとりに応じて援助する大切さをより分かってもらえればと思います。

今日は僕の心が晴れやかなせいか、子どもも食事の後の歯磨きでもとても落ち着いていました。なんだか教室全体がほんわかしたムードになりました。

こんな雰囲気をいつも子どもが感じられるようにしたいとおもいますし、先生たちが「今日はうまくいった」という思いを持てるように少しでも支えたり一緒に考えて生きたいと思います。
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テストのミスに乗じて提言?

2006年09月06日 | ミクロネシアの小学校
今日は3部構成。

1部は休み時間に教育委員会の人とのお話。

写真は内容と関係ありません。

9月1日に誕生日プレゼントにあげたシャツを子どもが着てくれたので記念に。

学校への提言
遊びの時間に、小学校のチーフであるフランシスコ・カンテロ(僕のおじいさんのお婿さん)が話しかけてきました。今日は6年生の数学のテストなので問題をもってきてチェックをしたそうです。すると私と同じ小学校の隊員が選択問題で正しい答えがない問題があったそうです。その小学校数学隊員も交えて、テストを間違えると子どもが混乱し、本当の力を出せないこと、作っているのが2人で、ポンペイの小学校すべての数学の問題を作っていくので、それには無理がありますし、作った人以外の人がチェックする必要性があると話しました。

また、テストの問題がとても難しいので、「難しい問題もいいが、時にはベーシックテストのように誰もがわかっていれば100点を取れるようなテストと難しいテストを使い分ける必要があるのでは?」と話しました。

また、ポンペイの子どもはとても賢いと思うと話しました。するとカンテロは「先生の問題だな」と言ったので、誤解を招かないように「それもちがう。私たちの先生はとてもいい人ばかりだ。ただすこし教え方を工夫すればいいだけだと思う」と話しました。

カンテロは教育委員会の人なので、すぐにいってどうなるということはないですが、こういう立場の人にも常にポンペイのいい部分を認めつつ、問題点を一緒に考える、また提言するアクションをこちらから起こしていかなくてはいけないと思います。
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