南の島で幼稚園の先生になろう!

帰国しました。日本で元気に職場復帰しています。

ちょっと近づいたかな? カレンダー作り

2006年09月04日 | ミクロネシアの幼稚園
昼からのお話。
家に昼食を食べに行く前に、同僚のシニーターから、「月ごとの文字を表にしてほしい」と言われました。何に使うのかとよく聞いてみると、「毎日、今日は何月何日と子どもに言うときに使うとのこと」。それでは365日分書かないといけないし、毎日続けることにしないとあまり効果的ではないので、日めくりカレンダーをすることを提案しました。

最初シニータは、日にち、月、年が分かればいいとこと。
そこで前から考えていた、生活に数字や曜日を組み入れて、子どもが数や曜日を実感できるようにするように提案しました。

毎日のようにポンペイ語で「月曜・火曜・・・」と連呼していますが、なかなか子どもたちが覚えないのは、単に言葉として理解しているだけで曜日の実感がないからだと思っていました。

そこで、たとえば、「今日は月曜日だよ。明日は火曜日だね。この絵は水曜日に描くことにしようね。昨日は日曜日で幼稚園はお休みだったけど何をしていた?」など、自分の生活に曜日感覚が入るようにしなければいけないと。

家に帰って、ダンボールを物色。フライパンが入っていた四角のダンボールがあったので、それに月・日にち・年度・曜日ごとにクリップをとめられるのではと考え作り始めました。

午後から同じ小学校の先輩隊員と一緒にしゃべりながら作っていると、シニータも見に来て、3人で会話が弾みました。
やはり異性だし、年も違うので、小学校隊員でシニータと同じくらいの年の人がくると彼女もリラックスするようです。

出来上がって月や日にちの文字を書くのは、彼女の仕事。

今の僕の考えは、僕は何でもするけれど、どの部分かを彼女にしてもらい、彼女自身が自分でしたという喜びや意識を持ってもらいたいとささやかながら思っています。

また月や日にち、曜日もそれぞれ紙の形を換えて作りました。
それは彼女たちが形の概念をおしえているので、そういうことも自然と視覚から訴えるのが良いのでは考えました。
できるだけ自分が作るものに、彼女たちの保育に生かされるように、また彼女たちがしようとする保育を理解するためにも。

すると彼女が今日中に作らないといけないといいます。珍しいなあと思っていると「明日校長先生が授業を見にくるんだ」といいます。

そして、「明日の授業どうしよう」と相談してきました。
今週は「学校」という大きなテーマとしてあり、それに乗っ取ったことがしたいとのこと。
そこで、僕が色のついた画用紙を学校の形にかたどったのを全員分作り、それを子どもがそれぞれ自分で白い紙にはって、学校をイメージして自分の顔や友達など学校に関することを自由に描いてはどうかと提案しました。

すると「それはいい。学校の形作ってくれる?」と聞くので、全員分作りました。

彼女に「なんでもこのように聞いてくれたら、二人で考えていいアイデアがでるから、これからもなんでも話をしてね」と話すとうなづいてくれました。

職員会議後、部屋に戻ると散らかったまま。
でもそこには「hiro ごめんなさい。いまから郵便局に行かないといけないので、先に帰ります。掃除をしておいてください」という置手紙。

僕の中では「おいおい」ではなく、そんな風に手紙で気持ちやしてほしいことを伝えてくれたことがうれしかったです。

今日のような事ばかりを期待してはいけませんが、今はまずカウンターパートに「もしかしたら、この人は自分に役立つことを教えてくれる、何でも聞いてみよう」という存在になれるために努力をおしまいこと、そのためには、何を今すればいいかを考えて行動したいと思います。

写真は2006年9月5日火曜日と読みます。
コメント (2)
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連携がうまくいった?保育 午前編

2006年09月04日 | ミクロネシアの幼稚園
今日は午前・午後の2部構成。

一週間が始まりました。
朝、6時前に起きて、学校から見える朝日を見に行きました。
朝日に照らされた学校の校舎もなかなか綺麗でした。

昨日は、掃除をしたり、家族で体操教室をしたりしたので、少し身体が痛いです。

今日は、新しくALYIHAという女の子がECEに入りました。
緊張気味でしたが、周りに世話をする子がいて、お母さんも一緒だったので楽しく過ごせました。

今日は、とてもバランスのいい保育ができたように思います。
8時過ぎに約半分の子どもがいたので、学校全体の朝の会に出た後、私以外に先生が誰もいなかったので、英語の絵本を僕の周りに集めて読みました。

私が現地語を分からないことも一因ですが、ポンペイでは現地語の絵本というものがほとんど存在していないので、絵本などのお話を聞く、親しむという習慣が子どもにはないのだと改めて思いました。
それは、子どもに絵を見せても「それは人間の子どもだとかウサギだ」と見たものをすぐ言おうとして、それ以上に膨らむことがありませんでした。
お話自体も単発的だったのですが。

まだまだ先の話ですが、英語の絵本ををポンペイ語に換えたり、先生が御なしを考えて、僕が絵を描いたりと、一緒にお話を作り、子どもに伝えることができればいいなあと思いました。

その後は、ジュディーがいつもの1月~12月までなどのカウンティングを子どもにしていました。

驚いたことは、一人の先生が教えると、もう一人の先生は誰が1-10まで言えたかをちゃんと一人ひとり名前を書いて記録していることです。
日本のような個人の出来事や性格的なことを書くことはないのかもしれませんが、たとえ数字とはいえ個別に把握するのはすごいことだと感心しました。

朝食・歯磨きの後は、僕が保育を担当しました。

いつもしている「トントントントン、アリシオンラウド」を今日は僕の隣に一人ずつ出てきて、子どもが先生のような立場になって手遊びをしました。


やってみると以外にいつも恥ずかしがる、マイクやコビーが手を上げて「ぼくしたい」と言ってくれたことが何よりうれしかったです。
日本で大切にしてきたように、個々の変化をしっかりと感じ取りたいと思います。

そして、「AMA(かなづち)トントン」と「ギャロップ」をしました。
こちらの子どもは一人ずつするときに必ず端から順番にすることが多いので、僕がランダムに子どもを当てると戸惑いもありましたが、楽しめました。
やはりそれぞれの個性が出ています。

一人ずつがギャロップをする時も、先生の願いをしっかりともって取り組みたいです。
元気すぎて普段の保育では、飛び出してしまうこともあるアブサレムの良さをこのステップで他の子どもに、彼のよさがあることを知ってもらいたいですし、幼いけど一途なジュンの良さもみんなに感じてほしいです。
こういう言葉でなかなかうまく説明できない保育の大切さ、思いを毎日保育実践しながら、互いに感じ取りたいと思います。

あとは、ケンケンにも挑戦。ケンケンは日ごろの子どもの動きから、これはだれでもできると思ったので、やってみたかったです。

ケンケンをして、誰が最後まで足をつけずにできるかなど、ステップに競争やゲームの要素を入れたかったのですが、最初からそれは難しいので、2人でケンケンして、終わらなかったほうが「ララカング(えらい)」といって遊びをしました。

初めてした遊びであることと二人ですることに抵抗があった子もいましたが、ほとんどの子が楽しめました。
この遊びでは、勝ち負けをはっきりすること(いい悪いではなく)自分で両足をついたらちゃんとやめる、友達がしていることをしっかりと見るなどの要素を大切にしたいと思います。

今日はかなりしっかりと体を動かしたので、そのあとの遊びであるシニータの発音練習もかなり集中して聞いていました。手前味噌かもしれませんが。

子どもが先生の話をもっと聞いてみたいと思う気持ちになるように保育を順序だてて、子どもの興味を探っていくこと、そして子どもが今何に興味を持ち、どういう思いを持っているかを汲み取った保育の大切さを少しでも伝えていければと思います。
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