南の島で幼稚園の先生になろう!

帰国しました。日本で元気に職場復帰しています。

様々な提案を瞬時にしていく

2006年09月13日 | ミクロネシアの幼稚園
庭に咲く花々です。

今日は昼から部屋で記録を書いていると、シニータが「明日はどうしよう?」と聞いてきました。

今週のカリキュラムを細かく聞いていなかったので、彼女から説明をうけることに。
今週は村つまり家の近所がテーマです。
ポンペイ独自の習慣(挨拶)、いろいろな色を使った遊び、数字の1・2、鶏肉・豚肉・牛肉について、植物の匂いについて、大きさの大小についてなどなど本当にたくさんあります。

近所のことやお肉のことについては難しいので、お話をしたり聞いたりするだけでいいのではないかと提案しました。

他のカリキュラムについては
○ 挨拶については、ピアノを鳴らしてみんなで歩き、音楽がとまると二人組みになってそれぞれ先生が言った挨拶を二人組で行い、できたら座るというゲームにする。
○ 大きい小さいは具体物を使った後に、実際に子どもを使ってどちらの子どもが大きいかをみんなでみて違いを分かる。
○ 数字については今日に引き続き3を指でなぞってから、ワークシートをする。
○ 色の違いについては、緑・青・黄色・赤の積み木を使って、それぞれ一人ずつ色を決めて、4人でばら撒いた積み木での中から自分が決められた積み木を取る。

これらを決めて、ちゃんと説明して行うことにしました。
明日は、色と3を僕がすることになりそうです。

でも彼女から「色の歌があるから聞いてみて」とか、僕は色のポンペイ語が分からないから教えてというと「ちょっとまって」といって色画用紙に書いて教えてくれるなど彼女の心が開放されているのと同時にどうしたら伝えやすいかを彼女なりに考えてくれていることがうれしいです。
また色についてはよく、たくさんの色を教えて「これは何色」と子どもに聞いていたのですが、「それはサカナカン(よくない)」と言いました。

例えばね「今すぐに僕が日本語で1-10まで教えるからすぐに言える?」と聞きました。
(彼女は日本語を高校のときに習ったのですが、それでも言えませんが・・・)

彼女は1から順番に数えながら「言えない」と答えました。
そこで「そうでしょ、やはりたくさんのことを始めて習うと難しいんだよ」というと
「うんそうだ」と納得してくれました。

「子どもも同じだよ」
「でも1はなんていう」ってひとつずつ教えて聞くと彼女も日本語で1-10まで言えました。「ねえ一度に教えられたら困るけど、順番に教えると分かるでしょう?」と聞くと分かってくれました。そして「そんな風にちょっとずつしていこうよ」と。

これだけの会話で通じたとは思っていませんが、こうしていいコミュニケーションをとりながら、互いの気持ちや価値を尊重しながら、「ああそうか」と互いの気持ちが感じあえるようにしていくことが今の僕たちがすべきことではないかと思っています。
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強力な応援団

2006年09月13日 | ミクロネシアで思うこと
今日日本から荷物が届いたと事務所から連絡がありました。
私たちの荷物は家に届くのではなく、事務所に届いてそこに自分から取りに行きます。

その中には日本の職場である幼稚園の先生にお願いした日本の体操のテープがありました。
一つ一つちゃんと背中にイラスト入りの。本当にありがとう。
新年度が始まるまではいろいろな遊びができると夢を膨らませていたけど、今はとてもいろいろな遊びを提案することは難しいのですが、きっと子どもといろいろな体操をしてみせる。

その為にも今は、現地の先生や幼稚園が望んでいることを着実にこなして、僕のことを理解してもらって、また僕も今の幼稚園のことを理解しないといけないと思います。

一番期待していたウクレレの楽譜は自宅で行方不明になっているみたいで捜索中です。
新兵器も手に入れました。近々公開できるように頑張ります。
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1と2を書く

2006年09月13日 | ミクロネシアの幼稚園
今日の保育

今日は昨日何も打ち合わせをしていないので、どうなることか?と思っていましたが、経験豊富なサブティーチャーのジュディーがいないことで、メインティーチャーである若いシニータも「自分でやる楽しさ」を少し感じたように思います。

いつもなら朝の一時間のカレンダーなどの話は、ジュディーがするのですが、今日はたまたま?真ん中に座ったシニータが全部進めました。

もちろん、一人ひとりの子どもに今日は何月・何日・何年の何曜日(これがポンペイのカレンダーの順番)を聞いていきました。

でもいつもより子どもが落ち着いています。その理由は昨日にも書いたようにシニータがゆったりと構えていてリラックスしているから、そして子ども一人ひとりに「カッと怒ってしまうのではなく、落ち着いてかかわり、分からない子には「一月はね・・」と助け舟を出したり、嫌がっている子どもを無理にさせなかったことだと思います。
これは自己満足ですが、もし僕の今までの姿を見てくれて、それを意識してくれたのなら最高にうれしいですが・・・・

シニータには「今日はとってもよかったよ」「君が落ち着いて怒らずにいたら子どもたちはとてもリラックスした気持ちに慣れるよ。と

自由遊びの前に急に「今日はこれからどうする?」と話しかけてきました。
「えー、今日のこと決まってないの?」と僕が聞くとあっさり「うん」と答えました。
そして「でもカリキュラムですることがあるでしょう」と僕が聞くと「昨日した1・2・3の数字を書けるようにしないといけない」とのこと。
そこで「昨日の授業は、難しかったように僕は思う」と話しました。
そして「急に1・2・3と書いたら、どれが1でどれが2で、どれが3かがわからないし、ほとんどの子どもが戸惑っていたと思うよ」と話しました。
シニータが「じゃあどうすればいい」と聞くので、「もし今週の間に1・2・3を書かせたいとしても、あと3日あるんだから順番にしても十分に間に合うし、その方が子どももよく分かるよ」と。

「よしここで頼りになるところを見せなくては」と15分で準備できるものは?と考えてひらめいたのは。

まず、急に数字を描くのは難しいのでカウンティングをすること。
それも1・2・3のみに絞って。
そして、指だけでなく具体物(今日は教室にあった貝殻3つをココナッツの殻に入れました)を使って数える。
教師と一緒に1・2・3を数えた後、教師が「1」と言うとひとつだけ貝殻を出すといった風に。
きっとそんなの簡単だよと思われますが、間違える子もいます。
それに最初はできるだけ今から学ぶことに抵抗感が少なく「僕もできる」といった気持ちになれるものが大切だと思いました。
そして具体的にまず子どもが書きやすい「1」のみを教えること。それも最初は教師が黒板に書いて、指を使ってみんなで顔の前の空間を使って、指で字を書くだけにすること。
子どもを見ていると鉛筆はまだまだ不慣れで思った形がかけず、字を鉛筆で書くということだけで緊張している子もいる。また鉛筆を使うことに神経がいき、数字を書くところまで気持ちが行かない子もいるみたいでした。

何度も遊んで馴れてから、紙を渡すこと。また紙も昨日みたいにフリーの紙に急に1・2・3と書くのではなく、サンプルに「1」と書いて、点線でかける1を6つ(枠で囲んで分かりやすくする)そしてその後に自由に書ける枠を6つ作り「1」を描く紙を用意すること。

それができたら同じ要領で2を最初は指でその次に紙で教える。

数字の「1」は、線を縦に引くだけなので「僕もできる」という気持ちになりやすかったです。それでも紙を横向きにするなど、コンフュージングしている子どももいました。

数字の「2」は、形が難しく、指文字でなぞれても、実際に鉛筆で書くには、形がイメージできなかったり、鉛筆を扱うのが難しかったりして、できにくい子もいました。

また最後にみんなでもう一度「1」「2」の数字を指で書いて、最後に明日は「3」をするよと伝えました。これをしながら「カンターパートにこういう風に子どもがイメージもてるようにしてね」と祈りながら。

全員が終わった後に、子どもが自由に自分で指を使って数字を描いているのを見て、「これはうまくいった」と少し思ってしまいました。いつでも書けるし、形が残らないので子どもはリラックスしてできるようです。

ただ反省点は1のことはポンペイ語で「Ehu」といいますが、つい力が入り「エーウ」とウを強調してしまい、「それはポンペイ語ではない」と現地の先生に言われてしまったことです。

やはり、現地語をきっちり発音を正しく、常に上手に言えないですし、子ども伝えようという気持ちが高まると語尾に力が入ってしまいます。

でもどうにかシニータのリクエストに答えることができほっとしています。

最後の5分に子どもたちを集めて「明日は3をするよ、こう書くんだよ」と指文字で練習。子どもが自分なりに見通しや期待をもてるようにと思います。(単に明日の予定を言っているだけですが)

とにかくシニータが僕に相談してくれたことが何よりうれしい。
毎日が急なことや突然なことだらけですが、とにかくすぐに考えて実行し、子どもが楽しみながら分かるもの保育を目指します。
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