「ブラックコメディ」を観てきた。
マチネなので、眠気対策に
カフェロップという、ドロップタイプの眠気防止薬を
行きの電車の中で、カリカリかじっておいた。
大成功!
一度もうとうとせずに観られた!
も~~~んのすごっくおもしろい芝居だった!
ブールヴァール劇の流れを汲んだ喜劇。
11年ぶりにNLTを観た直後に、
四季で、こんな芝居を観られるとは、シンクロニシティだ。
パンフレットにも、
「シェーファーはフランスの喜劇から
かなりのものを学びとっているような気がする」とある。
(たぶんイギリスの作家なのよ)
石丸さんが、なにしろべらぼうにうまい。
動きにも、言葉にも、表情にも、
隅から隅まで、隙がまったくない。
もちろん、キラキラすべき場面ではお目々がキラキラするし、
淀むべき場面では、ちゃーんと淀む。
ああ、もう、なんて芝居がうまい人なの。
先日のワークショップの講義が頭に残っていて、
つい、台詞を聴き取ることに神経を使ったのだが、
連母音も、連子音も、長音も、半母音も、
石丸さんは、ものすごくはっきりくっきり発音している。
あたりまえなのだが、でも、すごい。
(石丸さんだけではなく、坂本さんも、栗原さんも)
(後記:これを書いた後でアルプを読んだら、
稽古初日に、
『言葉を立てることも、母音のことも忘れて、素でやれ』
と言われたと書いてあった。
それでも充分、きちんと母音が聞こえました)
NLTのお家芸のように、
すれ違いや、隠し事、予想外のできごとが編み込まれて、
その編み目の隙間を、石丸さんがスイスイ泳いで行く。
これだけのカッチリ作り上げられた舞台、気持ちがいい。
ああ、夫や娘にも観せてやりたかった。
ちなみに私は最前列で観ていたのだが、
石丸さんの着ているピンクのシャツに、
徐々に、汗がにじんでくるのを、
ものすごいるらるら♪状態で眺めていた。
石丸さんでも、汗をかくんだ!
(新陳代謝なんかしませんというタイプの方なのに)
そんなことで感動している私は、
きっと石丸さんの芝居が大好きなのだろう。
汗をかき、髪も乱れ、言ってることまでメチャクチャになり、
嘘に嘘を重ね、混乱し、どうしようもなく不実な男に成り果てた、
そういう石丸さんを見ていると、
ああ、そうか! あの汗も芝居なのか!
・・・とまで思ってしまうから凄い。
いや、待てよ。
本当に芝居なのかな。
休憩なしの90分だったけれど、最高だった。
あなどれないな、ストレートプレイ。
ちょっと認識を改めないといけないかもしれない。
大満足して、実家方面の婦人科へ寄り、
年に1度の婦人科検診。
実家に寄ってから帰宅。
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「エクウス」の作者のモノなので外せないと思い、ちかを誘ってチケット取りました。
新聞評では「エクウス」と全然違うみたいですね。
この感想を見て、今からわくわく。
とっても楽しみになりました。
1ヵ月後って、千秋楽じゃないの?
「エクウス」と全然違うねぇ。
ミュージカル友達からの情報によると、
初演では矢崎滋さんが、石丸さんの役を演っていらしたそうです。