ケ時々ハレ・2

楽しむために、「晴れ」のために「褻」を生きてます。左脚も人工股関節にしました。右人工股関節はライト、左はエルといいます。

6月22日(木) 「ブラックコメディ」

2006-06-22 22:51:42 | ミュージカル

「ブラックコメディ」を観てきた。

マチネなので、眠気対策に
カフェロップという、ドロップタイプの眠気防止薬を
行きの電車の中で、カリカリかじっておいた。

大成功!
一度もうとうとせずに観られた!

も~~~んのすごっくおもしろい芝居だった!
ブールヴァール劇の流れを汲んだ喜劇。
11年ぶりにNLTを観た直後に、
四季で、こんな芝居を観られるとは、シンクロニシティだ。
パンフレットにも、
「シェーファーはフランスの喜劇から
かなりのものを学びとっているような気がする」
とある。
(たぶんイギリスの作家なのよ)

石丸さんが、なにしろべらぼうにうまい。
動きにも、言葉にも、表情にも、
隅から隅まで、隙がまったくない。
もちろん、キラキラすべき場面ではお目々がキラキラするし、
淀むべき場面では、ちゃーんと淀む。
ああ、もう、なんて芝居がうまい人なの。

先日のワークショップの講義が頭に残っていて、
つい、台詞を聴き取ることに神経を使ったのだが、
連母音も、連子音も、長音も、半母音も、
石丸さんは、ものすごくはっきりくっきり発音している。
あたりまえなのだが、でも、すごい。
(石丸さんだけではなく、坂本さんも、栗原さんも)

(後記:これを書いた後でアルプを読んだら、
 稽古初日に、
 『言葉を立てることも、母音のことも忘れて、素でやれ』
 と言われたと書いてあった。
 それでも充分、きちんと母音が聞こえました)


NLTのお家芸のように、
すれ違いや、隠し事、予想外のできごとが編み込まれて、
その編み目の隙間を、石丸さんがスイスイ泳いで行く。

これだけのカッチリ作り上げられた舞台、気持ちがいい。
ああ、夫や娘にも観せてやりたかった。

ちなみに私は最前列で観ていたのだが、
石丸さんの着ているピンクのシャツに、
徐々に、汗がにじんでくるのを、
ものすごいるらるら♪状態で眺めていた。

石丸さんでも、汗をかくんだ!
(新陳代謝なんかしませんというタイプの方なのに)
そんなことで感動している私は、
きっと石丸さんの芝居が大好きなのだろう。

汗をかき、髪も乱れ、言ってることまでメチャクチャになり、
嘘に嘘を重ね、混乱し、どうしようもなく不実な男に成り果てた、
そういう石丸さんを見ていると、
ああ、そうか! あの汗も芝居なのか!
・・・とまで思ってしまうから凄い。
いや、待てよ。
本当に芝居なのかな。

休憩なしの90分だったけれど、最高だった。
あなどれないな、ストレートプレイ。
ちょっと認識を改めないといけないかもしれない。

大満足して、実家方面の婦人科へ寄り、
年に1度の婦人科検診。
実家に寄ってから帰宅。





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2 コメント

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私も楽しみ (永遠のハーミア)
2006-06-23 21:46:53
私も1ヶ月後に行きます。

「エクウス」の作者のモノなので外せないと思い、ちかを誘ってチケット取りました。

新聞評では「エクウス」と全然違うみたいですね。

この感想を見て、今からわくわく。

とっても楽しみになりました。
返信する
ええっ (永遠のヘレナ=KEN(♀))
2006-06-23 22:34:19
いいなあ>ハーミア

1ヵ月後って、千秋楽じゃないの?

「エクウス」と全然違うねぇ。

ミュージカル友達からの情報によると、

初演では矢崎滋さんが、石丸さんの役を演っていらしたそうです。

返信する

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