ケ時々ハレ・2

楽しむために、「晴れ」のために「褻」を生きてます。左脚も人工股関節にしました。右人工股関節はライト、左はエルといいます。

10月26日(水) 「劇場 汝の名は女優」

2016-10-27 15:17:25 | 劇団NLT
仕事帰りに池袋シアターグリーンへ。









劇団NLT・劇団〈ま〉提携公演「劇場 ~ 汝の名は女優~」を観た。

劇団〈ま〉というのは池田さんの劇団らしい。

シアターグリーンの真ん中の、段差の大きい劇場の前から3列目センター。
すごく見やすい席だった。

原作はサマセット・モーム。

旺なつきさんが、すばらしく美しく、可愛らしい。
こんな美女にわがまま言われながらかしづきたい。

ネタバレになるので詳しくは書かないが、旺なつきさん演じるとびきり美しく魅力的な女優が、侮辱され傷つけられる。
そりゃもう、客席で観ていて胸がつぶれそうになるほどかわいそうだ。
くだらん嘘で彼女を傷つけた奴は身の程知らずな俗物である。

なんて憎たらしい奴だと私は思った。

しかし彼女は誰にもまねのできない本物の女優であることを、舞台の上で見せつけることにより、自分の仇を自分でとったのだ。
北島マヤの仇を取るために、これでもかというほどに力の差を見せつけて、乙部のりえをこてんぱんにやっつけた姫川亜弓を思い出した。

安奈ゆかりさんの台詞、
「どんな小細工も本物には勝てないのよ」
スカーッとした!!!

あんたら、小物なのよ!
自分を過信して、他人を嘗めたらいけないよ。
痛い目にあって懲りなさい。

彼女にしてやられた女優の卵は、彼女の夫である演出家の愛人だったのだが、その夫でさえも彼女の本当の輝きを賞賛した。

こんな女優の役ができる女優は、そうはいない。
若くてもダメ。
綺麗でもダメ。
可愛くてもダメ。
うまくてもダメ。

年輪を重ねていて、それなのに美しくて、可愛くて、凄味があって、貫録があって、ニセモノをくすませる本物でなければならない。
それを考えると、そうそう巡り合える舞台ではなかった。
観てよかった~。

旺なつきさん以外に、誰ならこの役ができるだろうかと考えたけれど、今のところ思い浮かばない。
こっそり秘蔵のビールを飲ませてあげて、目の前から消えてあげる阿知波さん素敵。

傷つく彼女を、別な角度から傷つけたりもするのだが、やっぱり本当の愛情を感じる息子のロジャーに救われた。





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