ケ時々ハレ・2

楽しむために、「晴れ」のために「褻」を生きてます。左脚も人工股関節にしました。右人工股関節はライト、左はエルといいます。

1月21日(土) 「ノートルダムの鐘」

2017-01-23 20:48:42 | 劇団四季
某所某グループでの団体観劇オフで「ノートルダムの鐘」を観に行く。

私は初ノートルダム。










みんなコアなファンばかりで、
「ノートルダム4回目」とか、
「ノートルダム7回目」とか、びっくりするわ。

MWの光枝さんの集中特別講座で一緒だったおっくーがクワイヤで出演。
だが悲しい哉、団体席、3階バルコニー席なので、クワイヤの首から下しか見えない。
でも、ものすごく厚みのある歌声が響いて来た。
クワイヤの存在いいわ。
歌える人ばっかり。

カジモドは飯田達郎くん。
フロローは芝さん。

鐘撞堂から下を見下ろしたりする芝居を、さらに高い高いバルコニー席から見下ろすので、なにしろ舞台が遠い。
遠くて遠くて気が遠くなり、気分が散漫になる。

まあ今日はノートルダムはおまけで、オフ会がメインだからいいんだけどね。

舞台上にシュッと現れた達郎くんは、カジモドでもなんでもなく、あれっと思う間もなく、舞台上で瘤を背負い、顔に醜さの象徴である汚れをつけ、自ら髪を乱し、たちまちカジモドになった。
カジモドの容貌が怪物呼ばわりされるのは、くる病による頭蓋骨の軟化のせいだと思うが、発音にも障害が起こるのだろうか。
少なくとも石丸さんは普通にしゃべっていた。
四季のカジモドは、四季にあるまじき発音障害を表現していた。
それでもちゃんと聴き取れるところがすごい。
母音法の四季で、こんな芝居を観るのは初めてだ。

そして歌に移行すると、ちょっとずつ滑舌が良くなっていって、気づくといつもの美声。
これは「コーラスライン」のクリスティンが歌の最後には正しい音を伸ばしているのと同じ。

カジモドがフロローの愛した弟の遺児だというのは、ディズニーアニメにはない情報。
可愛くないわけはないと思う。

事実、達郎カジモドは可愛い。
醜くないし、気持ち悪くない。
可愛げがある。

ただ、とてもリアルに障害者を表現している。
おそらくテレビでやったらクレームが来るほどに。
しかし身軽で力持ち。
魅力的なのだ。
1階席で観たら、さぞやと思う。

芝さんのフロローも、最高に気持ち悪い。
このエロチックな悪どさって、マッシュでも出るのだろうか。
エスメラルダに腰を押し付けるあたりの、生臭っぷりと言ったら!

エスメラルダを救うために、カジモドがハルク化したあたりはゾクゾクした。
芝さん、放り投げられちゃうし。

エンディングでは、またいつのまにかきれいな顔になって瘤をはずしたカジモドの周囲の人間が、全員、醜い顔になり、骨が変形して身体が歪んでしまう。

ユゴーのストーリーは難解だ。
もっと予習しておけばよかった。
ディズニーのアニメは、まったく参考にならない。

早く近くで観たい。
来月は2階席、4月にようやく1階席だ。
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