北川クラスの後、
月夜見さん、のんちゃん、Inさんと赤坂ACTシアターへ。
劇場で、KUMIさんと合流。
「かもめ」を観る。
マチネのチェーホフ対策として、カフェイン剤を飲んでおく。
藤原竜也のトレープレフ、いい!
すごくぴったりだ。
客席通路でヒスを起こす場面があり、
間近で泣き喚く藤原竜也を見た。
満足。
中嶋しゅうさんのドルンもいい!
しゅうさんは、2004年4月にもドルンを演っている。
その時は、しゅうさんのドルンと、
佐藤オリエのアルカージナと、
安原義人さんのソーリンしか印象に残らなかった。
もう一度言うけど、
藤原竜也のトレープレフ、いい!
鹿賀丈史のトリゴーリンも、すごくいい。
豪華キャストだなぁ。
舞台が暗くなると、少し気が遠くなることがあったが、
カフェインのおかげで、寝てしまうことはなかった。
楽屋にしゅうさんを訪ねる。
鷲尾さん、もう「大奥」の旅からお帰りになっているそうだ。
手術の予定を話したら、
「『キーン』観てもらいたかったなぁ」とおっしゃった。
私も観たかった。
市村さんや、飯野めぐみさんとの共演。
ちょっとだけハムハムさんとお茶。
夫と一緒にうどんを食べに行ったが、
なんだか、すごく落ち込んで来て、
食欲もなくなってきた。
ポロポロ涙が出て、止まらなくなってきた。
うどん屋で泣く。
(変な人だよ)
バイト帰りの息子をバス停で迎えたら、
泣いている私を見た息子は、
夫に向かって「喧嘩したの?」と言った。
そうか、ハタから見たら、痴話喧嘩に見えるか。
平常心で乗り切った母のことを思うと、
自分がなさけなくて、ますます泣けてくる。
あと3ヶ月も先なのに・・・。
このまま食欲がないままだったら、
痩せられていいかな、とちらっと思う。
「エリザベート」のDVDができあがったので、
ちょっと見てみた。
インフルエンザで5Kg痩せていて、本当によかった。
それでも充分、顔が丸い。
北川先生、本気出すとうまいな~~~。
自分で望んだ手術の日程が決まっただけで、
こんなに泣いてちゃ、どうすんだよって思う。
鬱に逆戻りしたくないな~。
飯野おさみさんがオズだ。
やった~!!!!
息子、バイト。
娘、ラウルとお出かけ。
夫、休日出勤。
夕方、夫と下北沢で待ち合わせて、
「DFENDING THE CAVEMAN」を観に行く。
新宿で小田急線に乗り込んだら、
その車両に、M叔母が乗っていて驚いた。
さらに下北沢でM叔母と一緒に降りたら、
M叔母のもとへ、R伯母からの電話。
偶然~。
そして、「DEFENDING THE CAVEMAN」。
ウララさん、マミさん、ヨダさん、イチがいた。
カタヨセさんが客席にいらしていたので、
すかさず娘にメールしたが、反応なし。
やっと夫に見せてやることができた。
案の定、夫は座席を揺らせて笑っている。
「渡猛さんは本当に才能あるね~!」
「10年後の渡猛が凄く楽しみだ♪」
「日本中が渡猛を知って、求めるようになるだろう」
と嬉しそうに語った。
これだけ喜んでもらえれば誘った甲斐があった。
見せてやれてよかったな~。
夫と一緒に見ると、一段とおもしろかった!
小田急線と井の頭線が交差する下北沢は、
25年前、小田急沿線に住んでいた夫と、
井の頭沿線に住んでいた私のデートスポットなのだ。
その頃、渡さんはまだ4歳・・・。
可愛かったんだろうな~。
深夜まで喧嘩して、タクシーが拾えなくて焦ったこととか、
(門限は10時だったのに)
よく待ち合わせてお茶を飲んだ店とか、
思い出しつつ、ジェラートとラーメンを食べて帰宅。
時間がたてば、たいていのことは解決するのだな。
息子のことも、そうでありますように。
公休日。
朝風呂に入って、それから二度寝。
すごく部屋数の多い、それで家賃6万円という家に、
家族4人で引っ越した夢を見た。
窓から神田川が見える家だった。
安くて、広くて、嬉しかったな~。
夜、青山円形劇場へ、
「(紙の上の)ユグドラシル」を観に行った。
トゥーリオ先輩の芝居が観てみたかったのだ。
FFのような、
「グローバルガーデン」のような芝居だった。
トゥーリオ先輩は、きれいなお顔をしていた。
メイクによっては石丸さんに似ると思ったのも、
あながち間違いではなかった。
円形の舞台に、他の俳優さんが腰かけている場面で、
トゥーリオ先輩だけは空気イスに座っていた。
つまり、舞台に腰をおろさずに、足だけで身体を支えて・・・
ポリシー?
そこから、ゆっくりと勢いつけずに立ち上がる筋力が素晴らしい。
ものすごくいい声の人がいる!!!
・・・と思ったら、
キャラメルボックスの大内厚雄さんだった。
素敵だ~。
壮大なファンタジーで、
円形の舞台を、とても有効に使っていた。
今日、気づいた。
私、青山円形劇場って来たの初めてだった!
来たことあると思っていたんだけど・・・。
隣にすわった若い女性が、
ず~っと貧乏ゆすりをしていて、
座席まで軽く揺れて、ものすごく気になった。
その若さで、何、そのおじさんくさい癖は。
かずみ団長なら注意してくださるだろうか。
夫、休日出勤。
娘、またラウルとお出かけ。
(毎日毎日まったくもう!)
私は、朝寝して、ゆっくりお風呂に入って、股関節を温めて、
髪をかわかして、うたた寝して、
それから夕方、娘の学校の近くの駅でみんなと待ち合わせ。
仕事帰りの夫と、娘と、ラウルと、
演劇部の男の子(バスの運転手役をやっていた)H君。
ジェイの渡猛さんが出演している舞台、
「Oh!電気ボーイ」を観に行ったのだ。
ヨダさんが演出助手。
娘たちは、演劇部宛てに届いていた招待券で入場。
高校の演劇部って、こんないいことあるのね。
私の時代にはなかったわぁ。
ものすごくパワフルな舞台だった。
ちびノリダーのような青年が、達者でおもしろい。
渡さんは、何もしゃべらなくても、そこにいるだけで笑える。
登場しただけで、空気を変える。
まだ若いのに、すごく多くの引き出しを持っている方だ。
夕焼けの中の自転車のシーンが笑えたなぁ。
あと子猫に目尻がさがるあたり。
娘も、ラウルも、大笑いしていた。
ちぇっ、ラウルけっこういい奴なんだよな。
H君が横断歩道にはみだしそうに立っていたら、
歩道の方へ背中を押してやったりしてさ。
もちろん大バカ息子にくらべたら、そうとう上等な男の子だよ。
娘に、
「姿勢が悪い!」と言われて、
一所懸命、背中をのばしたりして、
ああ、悪い子じゃないのはわかるんだけどね。
おもしろくないんだよ。
色気がないし、おもしろみがない。
神谷淳さんと水澤真子さんがいらしていた。
お2人とも素敵だ。
水澤さんの横顔が、とてもきれいだった。
(夫の隣にすわっていらしたのよ)
はっちは、この方と二人羽織したのよね。
いいなーーー。
私、変態かなー。
あーーー、おもしろかった!
六本木のザ・バロンに行って来た。
カズ兄夫妻が、おもしろいからぜひ行けとすすめてくれたのだ。
今日が千秋楽だということもあり、思い切って予約した。
光枝さんのライブ5ステージに通った、
あの通りよりももうちょっと先にバロンはある。
本当は夫と行きたかった。
でもどうしても無理という夫のそっけなさに、
誘った私が落ち込み、
金曜日の右腕妊娠のタネになっただけだった。
娘も誘ってみた。
試験中だと断られた。
勉強なんかしてないくせに。
でも、17歳を誘わなくてよかったかもとチラッと思った。
たとえ見せても、娘はな~~んも動じないと思うけど。
ネーチャンは、お母様と「ウェストサイド物語」に。
結局、一人で観劇。
受付にヨダ様がいたので、それだけでかなり嬉しい。
客席には、カタヨセさん、ユースケさん、京さん、ドリーちゃん、
それからマイケル氏がいらした。
(私が気づいた範囲では)
あっ、大事な人を忘れていた。
もちろん、マミさんもいらしたよ!
一人芝居なのか、トークショーなのか、
観ているうちにわからなくなってきた。
台本があるはずなのに、
渡さん個人の語りのように見える。
(そういう演出なんだろうけど)
共感したり、反論したかったり、呆れたり、
いやはや、おもしろかった、笑った。
あー、ネーチャンにも見せてあげたかった。
(ネーチャンはネーチャンで、トニーの『マリ~ア♪』で笑っていたらしい)
これだけ男が何を考えているのか、
はっきり論理的に説明してくれれば、
私の右腕も、妊娠しなくてすんだのかもしれない。
いや、やっぱりしたかな。
何があっても、気に入らないもんは気に入らないんだもんな。
一点集中型の「狩る人」である男性と、
あちこちに気を配る「収穫する人」である女性が、
ある特定の状況下においてのみ立場が逆転するという説は、
おもしろかったし、ものすごく感心した。
でも反論もしたい。
そんなに何度も収穫できないよ!
多くてせいぜい2回でしょう。
渡さんは、
「ライオンキングを抜くロングランを目指す」と言っていたけど、
「ライオンキング」を抜くほど続いたとしたら、
「好きな女性が隣に寝ていて、さわられたら安眠できない」
という悩みからは解放されるでしょう。
カップルで来ている人が多くてうらやましかったな~。
夫が病で瀕死で痩せこけている夢を見て、
すごく怖い気持ちで目が覚めた。
いつどうなるかわからない状況の夫の、
がりがりになった腕を撫でさすりながら、
あちこちの友人に電話をして、助けを求めていた。
助けというより、気持ちの安寧を求めて。
夫がいなくなったら、私の味方は一人もいなくなる。
絶対に私より長生きしてほしい。
起きてきた夫にそう言ったら、
「もっと味方作れよ」と言われた。
さて、大奥フリークの本屋のネーチャンと一緒に、
舞台版の「大奥」を観に行って来た!
いとしの鷲尾真知子さんが、
とても観やすいいい席を用意してくださいました。
ネーチャンとは少し席が離れていたけれど。
そして、ちょっとしたトラブルがあって、
ネーチャンは、途中で席を移ったけれど。
明治座です。
いろいろとカルチャーショックがありました。
半世紀近く生きてきて、その間けっこう観劇もしていて、
しかし、商業演劇というものは、
過去に1~2回しか観たことがない。
開演が4時でしょ。
三幕あって、休憩がそれぞれ30分間。
客席でお弁当食べたりしてるの。
しかもお弁当は予約制だったりするの。
大昔、祖父母と一緒に新派を観に行った時、
幕間で食堂に行ったことを思い出した。
そして劇場ロビーは、まるでうまい物展でもやっているかのよう。
お菓子はともかく、なぜ洋服を売っているのか。
しかもすべて、オバサン仕様の。
誰が買うのだ、劇場で洋服を。
(ああ、そういえば私も海劇場でTシャツ買ったっけ・・・)
ドラマの「大奥」を、どう舞台化するのかと思っていたが、
案外、うまくおさまっていた。
鷲尾さん(はじめスリーアミーゴス)が出て来ると、
俄然、客席が沸く。
浅野ゆうこは、とても高そうな着物を着て、
もんのすごっく気持ち良さそうに、要所要所をキメていた。
歌舞伎みたいに。
家茂役の青年が、ヘタでつまらなかった。
やっぱり、鷲尾さんが一番よかったわ!!!
・・・と思うのは、単なる贔屓目なのだろうか。
本当に一番よかったんだけど。
そして、本当のところ今日、一番感心したのは、
明治座の観客のカーテンコールの手拍子だ。
明治座でしょ。
観客の平均年齢が高めなの。
いつも見慣れている劇場よりも。
それなのに!
明治座の客の方が、四季劇場の客よりリズム感がいい!
四季劇場に来る客は、ミュージカルファンが多いでしょ。
それなのに、これはいったいどういうわけ?
四季劇場だと、どんなに少人数で抵抗しようとしても、
スウィングだろうが、「ONE」だろうが、
みんな、演歌風頭打ち手拍子に押されてしまう。
けっこう客席、若いのになぜ!?
明治座の客は、ワルツに、ちゃんと三拍子の手拍子を打っていた。
これに、ものすごく感動。
オバサマたち、やるじゃん!という感じです。
終演後、鷲尾さんの楽屋をお訪ねした。
「天切り松闇語り」以来なので、1年3ヶ月ぶり。
昨日が初日で、この先まだ1ヶ月近くあって、
しかも、「16公演あって1日休み」というような、
ものすごいハードスケジュールなのに、
すでに鷲尾さんは、お痩せになっていた。
なんで、毎日のように2回公演あるの?
しかもマチネとソワレの間が1時間しかないんだって。
キツイわ~。
どうか倒れないでください。
私は、鷲尾さんの前に出るとすごくいい子ぶってしまう。
23年もファンをやっているのに、
いまだに握手もしたことないし、サインももらったことがない。
鷲尾さんの前の私は、一番いい子だ。
それでも、こんなに親しくなれたのは、
やはり同性だからなのかしら。
ああ、鷲尾さんをハグしたい。
なんだかんだ、けっこうおもしろかったです。
ネーチャンの村でカブが高騰したので売りに行き、
(『どうぶつの森』の話です)
整形外科で痛み止めと、診断書をもらい、
(診断書に5千円は痛い出費だった)
夜は観劇。
「氷屋来たる」を観て来ました。
みっちり、みっちり詰まった、とても重い芝居らしい芝居。
マイミクの、永遠のハーミアや月夜見さんが感想を書いていたけど、
観る前だったので、斜め読みしていました。
ハーミアなんて、思いっきりネタバレ書いてるし。
興味のある方は、そちらも合わせてご覧ください。
とても詳しく書いてあります。
改めて彼女たちの観劇記を読んで、
ハーミアの隣の席の人が、
休憩後、戻ってこなかったというのにびっくり。
きっとお金を出して買ったチケットじゃないんだね。
もったいない。
2幕から俄然おもしろかったのに。
最初はなんとも、殺風景だったけど、
女優さんが出て来て、少しホッとした。
どんなに華のある役者さんでも、
男だらけだと、ちょっとむさくるしい。
女性の存在って偉大だなぁと思う私は、おっさんのようです。
(ほとんど)全員が、正統派の芝居をする役者さんで、
息の抜けない舞台だ。
う~~~ん、うまいなぁと思うことがしばしば。
あっちの爺さんも、こっちの爺さんも見ていたくて、
どこを見ればいいのか、わからなくなる。
密度の濃い観方をしていたので、背中が痛くなった。
ハリー役の中嶋しゅうさんを訪ねて楽屋へ行くと、
ポポちゃんのハニーが、ちょうどお帰りになる所だった。
後を追うように、スッピンの篠原涼子。
これは、ファンが見たら楽しくない光景かもしれない。
るこに以前、
「奥さんが楽屋にいたら、
『奥さんだからってずるい!』と思う?
『奥さんだもん、しょうがないじゃん』と思う?」
・・・と聞かれて、
「奥さんだもん、しょうがないじゃん」
と答えたら、
「よかった、まともだ!」
と言われたことがある。
しかし、それは50年近く連れ添った奥さんを想定しての返事だった。
自分のファン歴より浅い女性が相手だったら、
私は、しょうがないじゃんとは言えないかもしれないと思った。
私は、しゅうさんの奥さんに遭遇したかったのだが、
そちらは、いらしていなかった。
残念!
しゅうさんは、母の歌集を絶賛してくれた。
「真知子が何も言わずに、
部屋の中にぽつんと本を置いてあって、
読んでみたら、凄いから『どうしたの、これ』って聞いたら、
『KEN(♀)ちゃんのママの歌集』って言うんで驚いた。
言葉がひとつひとつ、ビリビリ響いて来て凄かった!」
と本気で言ってくれている。
鷲尾さんも、しゅうさんも、やはりものすごく言葉に敏感で、
鋭いアンテナをお持ちなのだ。
本質を読んでくれている。
とてもありがたい。
あれを見て、
単に「九死に一生を得たがん患者の闘病を歌った歌集」
という印象のみを与えるメディアがあるのは、
出版した以上しかたのないことだが、残念である。
閑話休題。
元気をもらって帰ってくるミュージカルとは少し違うが、
3時間半ほどの時間の中で、
何度も、夜明けや、朝や、昼間や、夜更けを、
舞台の上の爺さんたちと一緒に迎えた気がする。
カーテンコールの市村さんが、
両手を広げて共演者を招くしぐさが、
唯一、ミュージカルっぽかった。
難しいかもしれないけど、
娘にもこういうものは見せてやるべきだったかもな。