わが輩も猫である

「うらはら」は心にあるもの、「まぼろし」はことばがつくるもの。

座敷童子=萩尾信也(社会部)

2008-12-14 | Weblog

 岩手県遠野市。霊峰・早池峰の山中にある廃校に、座敷童子(ざしきわらし)が出るらしい。誰もいなくなった師走の教室で、佐々木仲子さん(64)に教わった。

 山の学校が閉校になったのは昨年春。お別れ式には3人の在校生に昔の卒業生が加わり大盛況だったが、翌日から、人の気配がピタリと消えた。

 彼女が運転する軽トラックが、廃校の前に差し掛かったのはその夏の夕刻だった。「子どもらいなくなってさびしぐなった」。ため息をつくと、首筋に視線を感じた。振り返ると、教室の窓から女の子が見ている。

 「誰もいねえはずだのに」。思わず、ブレーキを踏んだ。

 すると、玄関から飛び出して校庭を一直線に走って来る。年のころは小学校低学年、おかっぱ頭に赤い着物。「座敷童子だ!」。身構えると、立ち止まってめんこい顔で笑っている。

 「寂しかったのか。こっちさおいで」。声をかけると姿が消えて、風が車に飛び込んだ。その夜、家で寝ていると、突然、布団の周りで子供たちが駆けっこするような物音が続いた。

 「廃校の活用事業で時々、街の子供たちが遊びに来ることになりました。仲子さんには今後、山の幸の手料理を振る舞ってほしいんですが」。駆けっこの翌日に役所から誘われた。

 以来、街の子供たちの来校が決まる度に、前触れとして夜中に童子がはしゃぐそうだ。

 明治時代の人々の心模様を記録した「遠野物語」。発刊から98年に至る今も、遠野の里にはいまだに心に精霊たちを宿す人々がいる。

 ちなみにこの座敷童子。邪念や欲の強い人の心には、見えないそうだ。





毎日新聞 2008年12月14日 0時21分

男性より女性の方がリセッションの影響受けにくい=調査

2008-12-14 | Weblog
[ロンドン 9日 ロイター]

 51カ国以上の2万8153人を対象にした調査で、男性はお金があると幸福感が増す一方、女性は友情や子ども、同僚、上司などとの人間関係に、より大きな喜びを見出しているとの結果が出た。

 ニールセンが4月に実施した調査によると、男性よりも女性の方が幸せに感じている国は51カ国中48カ国に上った。例外はブラジルと南アフリカ、ベトナム。

 同社のコンシューマーリサーチ部門バイスプレジデントのブルース・ポール氏は、「女性は幸福感が経済以外の要素とつながっているため、リセッションによる影響を受けにくい。それが、世界全般で女性の方が男性より幸せ度が高い理由かもしれない」と、リリース文で指摘した。

 女性と男性のギャップが最も大きかったのは日本で、その差は15%だった。





2008年12月10日 10時23分