理想郷 ★★★

22年仏、スペイン。TIFFでグランプリなど受賞。

実話をもとにとあるが、変えているらしい。

仏からスペインの田舎、ガリシア地方へ移住の夫婦。

理想を求めすぎた結果こうなったと思う。

冒頭の馬を男3人で素手で殺す方法、これが伝統のガリシア地域。

恐ろしい。この方法で彼は・・

81年生まれの監督は構想に6年かけた。

夫婦はスペインの貧しい兄弟の近くに住み、

畑でオーガニック農法？をしている。

彼らがなぜ、ここを選んだのかはわからない。

スペイン語もっと話せるようになって来れば（笑）とまず思う。

中年で孫もいる。危なっかしい選択、

田舎隣人の恐怖に巻き込まれるは、あると感じた。

やや呑気すぎる。

村は風力発電の話しが持ち上がり、それでお金が入ると

村人、兄弟たちは、唯一反対する夫婦を脅かす。

当然かもしれない。デンマーク映画でも風力発電が

あったが、動く音がうるさいと、実際どうなのだろう。

貧しい村でお金が入るなら、それまでの彼らの長い日々を思うと

仏からふらっときて理想を追う夫婦とは立場が、かなり異なる。

全体に暗め映像、セリフが多い。

同じようなケンカの会話が何回も。

前半、音楽は不穏な音だけ。

後半は妻の視点で描かれる。

仏にいる娘も心配し来てくれる。

見ていて、独身隣人兄弟にレイプさせるのでは、

と思うほど、あぶなっかしい。

ラスト、遺体は発見されるが、されても時が経過。

傷んだ遺体から殺人かどうか、証明できるのか・・

すっきりしない。警察の力も低い。

妻は殺人と確信しているが、簡単ではないだろう。

すっきりしない所が幾つかある映画。