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光の雨ー立松和平

2018年11月23日 | 読書

評価5

連合赤軍物5冊目。
「連合赤軍事件を参考にしたフィクション」とのことだが、犯人の著作や裁判資料に基づいているので、実名ではないものの犯人の心象風景を除けば事件を忠実に再現していると思われる。

死期をむかえた主犯・玉井が偶然知り合った予備校生の男女に1972年(昭和47年)の事件の顛末を語る物語。出だしで、作者独特のくどい言い回しに苦戦したが、これまで関連本4冊も読んでいるので人物、場所、事件などの推移がすんなり頭に入って読み進むのが楽だった。一人目の総括で殺人を指示したことを発端に主犯の二人が自己保身のために暴走する姿が実に恐ろしい。

しかし、予備校生の男女がバイクゲームをするシーンとか、バイクに乗るシーンとかの描写が無駄にダラダラ長くて閉口・・・600頁もいらないと思う。ってことで、この人の他の作品はたぶん読まないだろうと思います。

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