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押入れのちよー荻原浩

2021年08月13日 | 読書

評価5

再読(前回2017年1月29日)。
9作品の短編集。幽霊もの、老猫もの、可愛い幽霊もの、鬼嫁もの、どれもこれも面白いが、中でも1番は「殺意のレシピ」。別れたがっている夫婦が殺意を持って食卓の鍋料理をはさんで丁々発止!毒性食材を相手に食べさせようと悪戦苦闘する姿にのけぞる(笑)!この頃の荻原作品は面白い!

①お母さまのロシアのスープ・・・双子の正体は?
②コール・・・亡くなった男が妻と友人と自分のお墓を訪ねる
③押入れのちよ・・・からゆきさん、だった「ちよ」の悲しくも愛らしい物語
④老猫・・・妻と一人娘が老猫化して行く過程が怖い
⑤殺意のレシピ・・・最後は二人そろって大笑い!
⑥介護の鬼・・・姑への恨みを呆けた舅へ向ける鬼嫁だったが
⑦予期せぬ訪問者・・・愛人を殺害した男が出会うハプニングにニヤっとしてしまうラスト
⑧木下闇・・・くすの木の巨木にまつわる亡き妹の物語
⑨しんちゃんの自転車・・・友達だったしんちゃんとの哀しい思い出




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