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坂の上の雲(4)-司馬遼太郎

2021年12月29日 | 読書

評価4

再読(前回2019年10月19日)。
日露戦争、陸軍は遼陽会戦、沙河会戦でロシア側を撤退に追い込み奉天へ到達した。一方、海軍は陸軍による旅順攻略に期待を寄せていたが、乃木隊の頑迷な作戦によって現状打開に至らず艦船の修復もままならず無為な時を過ごす。そんな中、バルチック艦隊が1万8千海里先の日本を目指して出港。

秋山好古は騎馬第一旅団長として遼陽・沙河会戦で最左翼を担い、コサック騎兵相手に活躍。弟の真之の活躍は日本海までお預け。しかし、乃木軍の頭の固さには呆れるばかり。官僚組織の硬直化はこの頃からあったのかぁ~と暗澹たる気持ちになる。なお、これに対抗するかのようなバルチック艦隊の司令長官・ロジェストウェンスキーの低能ぶりも凄い(笑)。

以下、岩手関連の記述を記す。
・陸軍大学校第1期生で戦術の成績がトップだったのは南部藩出身の東條英教(東條英機の父)で、日露戦争時の歩兵旅団長。
・旅順攻撃で活躍した23サンチ榴弾砲が純国産化されたのは、イタリア製を止めて釜石銑鉄に切り替えた明治26年。




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