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十字軍物語(1)ー塩野七生

2022年08月10日 | 読書
評価4

再読(前回2020年10月28日)。
改革派の法王ウルバン2世によって提唱された第1次十字軍は1096年に出発し3年後にエルサレムを解放、1123年には地中海の東辺全てを手中にし、十字軍国家を樹立した。ウルバン2世の提唱の背景には「西欧君主間の争いを止めさせるために東方へエネルギーを向けさせること」があり、エルサレム解放は大義名分であったのだった。

十字軍遠征を提唱した1095年のクレルモン公会議から1123年の十字軍国家樹立までの物語。現地に到着した途端領土欲にかられる者、おじけづいてヨーロッパに逃げ帰る者が続出したキリスト教側、家族間での反目が絶えないイスラム側、現代に続く宗教戦争が垣間見える展開に頁をめくる手が止まらない。

<主な登場人物>
・トゥルーズ伯サン・ジル・・・後のアンティオキア公ボエモンドと仲が悪い
・司教(法王代理)アデマール
・ロレーヌ公ゴドフロア・・・1099年初代エルサレム王となる
・ボードワン・・・ゴドフロアの弟、2代目エルサレム王
・プーリア公ボエモンド・・・アンティオキア公
・タンクレディ・・・ボエモンドの甥

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