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迷走する帝国(下)ー塩野七生

2022年06月06日 | 読書
評価4

再読(前回2020年9月9日)。
ヴァレリアヌスを引き継いだガリエヌスは西のガリア帝国や東のパルミラ王国、蛮族などへの対応に追われ、政治的にも経済的(軍事費の増大による赤字)、軍事的にもローマの衰退は顕著になってくる。そんな中、キリスト教がジワリと勢力を伸ばしつつあった。

<塩野七生が考えるキリスト教台頭の要因>
①偶像崇拝を黙認したこと
②割礼の代わりに洗礼で可としたこと
③ローマの公職について「上にあるのは唯一神である」という条件つきで現世の権威を認めたこと
④ローマが弱体化し疲弊化したこと

<皇帝たち>
・ガリエヌス(253年~268年)元老院と軍隊の完全分離
・クラウディウスゴティクス(268年~270年)これより出身階級が下層の皇帝が続く「下剋上」
・アウレリアヌス(270年~275年)アウレリアヌス防壁、ダキア放棄、帝国再統合
・タキトゥス(275年~275年)
・プロブス(276年~282年)
・カルス(282年~283年)雷に打たれて即死
・ヌメリアヌス(282年~283年)
・カリヌス(282年~284年)

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