
評価

次々と女性を食い物にして行く結婚詐欺師・橋口。その魔の手はついに、刑事・阿久津のかつての恋人・江本美和子にまで伸びた。美和子を救いたい阿久津は偶然を装って彼女に会うが、捜査上の秘密から事実を明かせないまま時が過ぎると、美和子は橋口と結婚の約束を交わしてしまう。息詰まる展開にページをめくる手が止まらない。怒涛の展開は乃南アサの真骨頂!
阿久津の取り調べに学生時代と変わらぬ自己主張を繰り返す美和子、その自意識過剰な姿に、「阿久津はこの娘を選ばなくて正解だったな」~と思って、この女性は好きにはなれなかった。がっ、盛岡出身だったことが判明。「盛岡には、こったな女はいないじゃな」と思わず呟く(笑)。