陸奥圓明流外伝 修羅の刻

川原正敏のマンガ「修羅の刻」を久々に読んだ。
日曜日に床屋さんの待合室で見つけたのだ。

思わず泣きそうになってしまった。

知っている人も多いと思うが、このマンガは川原の別作品『修羅の門』の外伝であり、修羅の門の主人公である陸奥九十九の使う格闘技・陸奥圓明流の歴代継承者たちが、その時代における強敵と死闘を繰り広げる様を描いた連作となっている。

つまり格闘マンガ＋歴史小説なのである。
特に幕末を描いた巻では坂本龍馬や沖田総司、土方歳三などが登場し、作者なりの龍馬暗殺の犯人も描いている。

私が泣きそうになったのも龍馬と沖田総司さらには土方歳三の回である。

マンガでありながら時代考証は練られておりストーリーに説得力がある。
私もそうだが作者は司馬遼太郎作品のファンだと思われ司馬作品での龍馬像と重なる点がなおよい。

とにかくかっこよくて面白いそして泣ける。
歴史ファンにはおすすめのマンガである。