昨日、衆院補選の投開票が行われました。
結果は事前の調査結果通り、民主党平岡しの勝利に終わりました。
自民党としては岩国市長選挙に続く勝利といきたかったのでしょうが…
自民党候補である山本氏敗北の原因は幾つかあると思います。
大きなものとしては
①後期高齢者医療制度問題
②道路特定財源問題および道路特定財源における暫定税率の問題
③年金問題
④知名度の問題(民主平岡氏は前職)
このほかにも姉歯事件の時の国土交通省住宅局長ということも少なからず影響があったかも知れません。イー・ホームズの藤田東吾氏の告発本?からも国交省がザル法といわれていた建築基準法を放置し続けていたのは紛れもない事実です。(ただ、その後の現実を無視して厳しすぎる対応はいかがなものかと思いますが)
また、事実関係はわかりませんが、昔話題になったノーパンしゃぶしゃぶ「桜欄」の顧客名簿に建設省文書課長時代の山本氏が記載されていたということも倫理上の問題の一つだったと思います。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回の選挙結果について分析してみたいと思います。
保守王国山口での自民党敗北とは言っているものの、そもそも前回衆院選では郵政民営化・小泉旋風が吹き荒れる中でさえ、平岡氏は自民候補の現岩国市長の福田氏に約1000票しかは離されず比例復活当選を果たしています。
なお、その前は2回、小選挙区で当選しているはずです。
ということは、必ずしも山口2区は保守王国とはいえないのではないでしょうか。
また、今回の選挙は補選にしてはかなり高い投票率でありました。
前回選挙が72%で今回補選が69%です。
ということは山本氏にとっては不利に働いたと思われます。投票率が低くなればなるほど支持をした公明(創価学会)票がいきてくるからです。
今回の選挙では自民支持者の23.5%が民主の平岡氏に、無党派層では実に70.5%が平岡氏に投票しています。
また、年代別でも満遍なく平岡氏が票を得ています。特に30代から60台では6割前後の得票率です。
ところが、後期高齢者医療制度の影響を一番受けると思われる70歳以上の方々では五分の戦いをしているのです。
また、20歳台でもいい勝負をしています。
若い人にとってはガソリンが安いのはすごく喜ばしいことのはず(どの世代でも同じでしょうが)
さて、その中間層せある30~60歳台は見事なまでに民主平岡氏を支持です。
多くの方々は年金問題に怒りを覚えているはず。昨年の参院選で地元山口が地盤の安倍前首相は19年度中に宙に浮いている年金問題を全て決着させると言い切りました。そして、選挙で大敗を喫し、引責辞任するかと思いきや居座り続けようとするも結局、無責任なことに政権を放り投げてしまった訳ですよね。
その様な人が応援に来ても住民はどの様に思うでしょうか。
地元といっても安倍さんは山口生まれですか?山口育ちですか?山口の学校を出てますか?あなたの選挙地盤はあなたの先祖からの遺産に過ぎないですよね。それでは必然的に影響力も及びにくくなっているはずです。
まして、後期高齢者医療制度は新自由主義の標榜した小泉政権時代に可決されたものであるしその後を継いだのは同じく新自由主義者の安倍さんなのですから。
50代、60台の方々は努力の上に日本の経済成長を成し遂げてきました。と同時に格差の発生も最小限に抑えられ、国民総中流意識というものを生み出しました。
これらは自民党単独政権化で実現されたものです。
そして、40代、30代もその様な環境の中で生まれ育って実社会に飛び出していきました。ところが、制度疲労ということも当然あろうかと思いますが小泉ー安倍と続いた新自由主義的改革のもと、気がついたら勝ち組・負け組なんていう言葉が生まれ、多くの人たちが中流から下流へと転落しつつある状況になってしまいました。
以前は経済発展の利益を多くの人たちが享受し、それが自民党長期単独政権を可能にしてきました。
しかしながら傷みを伴う改革のために多くの人たちが本当に「傷み」を実感し、苦しみに喘ぐという状況になってきました。
日本改造計画当時の小沢氏はどちらかというと小泉ー安倍ラインと考えを同じくしていたはずが、今ではほぼ社会民主主義へと変貌を遂げています。過ぎたるは及ばざるが如しとでも言うところでしょうか。
その様な経済・社会情勢を敏感に感じ取った社会をリードする年齢層の方々が2000年代前半の新自由主義路線からのゆり戻しとして、社会民主主義路線に舵をきり始めた小沢民主党の平岡氏へと投票したのではないでしょうか。
もちろん候補者本人によるところも非常に大きいわけですが。
なんだか無駄に長くなってしまいました。
的を得ない分析になってしまいましたが、思ったことを率直に綴ってみました。
結果は事前の調査結果通り、民主党平岡しの勝利に終わりました。
自民党としては岩国市長選挙に続く勝利といきたかったのでしょうが…
自民党候補である山本氏敗北の原因は幾つかあると思います。
大きなものとしては
①後期高齢者医療制度問題
②道路特定財源問題および道路特定財源における暫定税率の問題
③年金問題
④知名度の問題(民主平岡氏は前職)
このほかにも姉歯事件の時の国土交通省住宅局長ということも少なからず影響があったかも知れません。イー・ホームズの藤田東吾氏の告発本?からも国交省がザル法といわれていた建築基準法を放置し続けていたのは紛れもない事実です。(ただ、その後の現実を無視して厳しすぎる対応はいかがなものかと思いますが)
また、事実関係はわかりませんが、昔話題になったノーパンしゃぶしゃぶ「桜欄」の顧客名簿に建設省文書課長時代の山本氏が記載されていたということも倫理上の問題の一つだったと思います。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回の選挙結果について分析してみたいと思います。
保守王国山口での自民党敗北とは言っているものの、そもそも前回衆院選では郵政民営化・小泉旋風が吹き荒れる中でさえ、平岡氏は自民候補の現岩国市長の福田氏に約1000票しかは離されず比例復活当選を果たしています。
なお、その前は2回、小選挙区で当選しているはずです。
ということは、必ずしも山口2区は保守王国とはいえないのではないでしょうか。
また、今回の選挙は補選にしてはかなり高い投票率でありました。
前回選挙が72%で今回補選が69%です。
ということは山本氏にとっては不利に働いたと思われます。投票率が低くなればなるほど支持をした公明(創価学会)票がいきてくるからです。
今回の選挙では自民支持者の23.5%が民主の平岡氏に、無党派層では実に70.5%が平岡氏に投票しています。
また、年代別でも満遍なく平岡氏が票を得ています。特に30代から60台では6割前後の得票率です。
ところが、後期高齢者医療制度の影響を一番受けると思われる70歳以上の方々では五分の戦いをしているのです。
また、20歳台でもいい勝負をしています。
若い人にとってはガソリンが安いのはすごく喜ばしいことのはず(どの世代でも同じでしょうが)
さて、その中間層せある30~60歳台は見事なまでに民主平岡氏を支持です。
多くの方々は年金問題に怒りを覚えているはず。昨年の参院選で地元山口が地盤の安倍前首相は19年度中に宙に浮いている年金問題を全て決着させると言い切りました。そして、選挙で大敗を喫し、引責辞任するかと思いきや居座り続けようとするも結局、無責任なことに政権を放り投げてしまった訳ですよね。
その様な人が応援に来ても住民はどの様に思うでしょうか。
地元といっても安倍さんは山口生まれですか?山口育ちですか?山口の学校を出てますか?あなたの選挙地盤はあなたの先祖からの遺産に過ぎないですよね。それでは必然的に影響力も及びにくくなっているはずです。
まして、後期高齢者医療制度は新自由主義の標榜した小泉政権時代に可決されたものであるしその後を継いだのは同じく新自由主義者の安倍さんなのですから。
50代、60台の方々は努力の上に日本の経済成長を成し遂げてきました。と同時に格差の発生も最小限に抑えられ、国民総中流意識というものを生み出しました。
これらは自民党単独政権化で実現されたものです。
そして、40代、30代もその様な環境の中で生まれ育って実社会に飛び出していきました。ところが、制度疲労ということも当然あろうかと思いますが小泉ー安倍と続いた新自由主義的改革のもと、気がついたら勝ち組・負け組なんていう言葉が生まれ、多くの人たちが中流から下流へと転落しつつある状況になってしまいました。
以前は経済発展の利益を多くの人たちが享受し、それが自民党長期単独政権を可能にしてきました。
しかしながら傷みを伴う改革のために多くの人たちが本当に「傷み」を実感し、苦しみに喘ぐという状況になってきました。
日本改造計画当時の小沢氏はどちらかというと小泉ー安倍ラインと考えを同じくしていたはずが、今ではほぼ社会民主主義へと変貌を遂げています。過ぎたるは及ばざるが如しとでも言うところでしょうか。
その様な経済・社会情勢を敏感に感じ取った社会をリードする年齢層の方々が2000年代前半の新自由主義路線からのゆり戻しとして、社会民主主義路線に舵をきり始めた小沢民主党の平岡氏へと投票したのではないでしょうか。
もちろん候補者本人によるところも非常に大きいわけですが。
なんだか無駄に長くなってしまいました。
的を得ない分析になってしまいましたが、思ったことを率直に綴ってみました。