上里町議会議員 納谷克俊 『変革のチャレンジャ-』活動日誌

50歳、町議会議員が上里町の情勢や、関連団体、所属団体の活動内容を報告します!

上里ゴルフ場

2008-12-18 00:30:46 | ゴルフ場
12月定例会の冒頭で、上里ゴルフ場の土地の賃貸借契約について地権者全員の同意が得られたとの話が町長よりありました。

以前書かせていただいた通り(http://blog.goo.ne.jp/megu8627/e/f78aa15fd5b50a417a3f9e292db99834)このまま話が進んでしまうと将来、町は大変なことになってしまう可能性大です。

3月定例会に向けて情報収集を行い、09年度予算審議の中でぎっちりと議論していきたいと思います。

皆様方からのご意見をお待ちしております。

上里ゴルフ場

2008-08-14 07:11:19 | ゴルフ場
8日午前、議会全員協議会が開催されました。
メインの議題は上里ゴルフ場についてであり、埼玉県と地権者との間で結ばれている賃貸借契約が来年3月で満了を迎えるにあたり、以後の取り扱いについてどのようにするのかとの説明がありました。

前回の報告では地権者の100%の同意が事業継続の大前提ということでありましたが8日現在、176名中174名の同意をいただいているようであります。


以下は前回の記事の内容です。ご一読いただきたいと思います。(地権者数が4名ほど増えているようですが原因はわかりません)
http://blog.goo.ne.jp/megu8627/e/f78aa15fd5b50a417a3f9e292db99834

私の考えは契約期間満了をもって埼玉県に責任をもって農地として地権者の皆様にお返しいただくのが最良の方法ではないかと思います。

確かに多額の費用がかかるかも知れませんが今ならば契約通り県の責任による工事となります。

町側の説明では一度ゴルフ場にしてしまったものを畑には戻すことが出来ない、砂利などが混ざってしまい耕作できるようにはならないということですが、それは埼玉県と地権者の問題でありきちっと以前の状態に戻していただければよいわけであります。

もし、将来的に町が引き受けるようになればそのときは町の責任において行わなければなりません。
年間予算70億円くらいの町で20億円の負担は大きくなります。
農地に戻すことがないとしても町がゴルフ場の運営に直接かかわる時代じゃないですよね。

170人強の地権者の方々が困るといいますが、残りの30,000人の住民の方々のことはどうなるのでしょうか。
おそらく上里ゴルフ場は将来、町のお荷物になると思います。
であるならば原理原則に帰って県の責任において農地に戻していただき地権者の皆様方にお返しするべきであります。

皆さんはどの様に考えますか?
ご意見お待ちしております。


上里ゴルフ場

2007-12-22 23:43:34 | ゴルフ場
平成2年12月に県営ゴルフ場として、26億5千万円を投じて開設した上里ゴルフ場ですが、地権者の方々との賃貸借契約が平成21年3月31日をもって満了いたします。
上里ゴルフ場56.9haのうちの48.2haが民有地であり、1145筆、172名の地権者さんとの間で20年間の賃貸借契約を結んでいるそうです。
クラブハウスが420円/㎡、コースが115円/㎡(ちなみに玉村ゴルフ場は105円/㎡)で、年間の賃借料は総額約5800万円にものぼっています。

ゴルフ場の現在の運営は㈱さいたまリバーフロンティア(以下リバフロ)という第3セクターの会社であり、旧県営4ゴルフ場(吉見、大麻生、妻沼、上里)を一括運営しています。
この3セクの持ち株比率は埼玉県44.5%、熊谷市3.1%、吉見町3.1%、上里町1.5%、サッポロビール㈱15.4%、三国コカ・コーラボトリング㈱15.4%、㈱埼玉りそな銀行5.0%、㈱武蔵野銀行5.0%、埼玉縣信用金庫3.1%、北荒川緑地㈱3.9%となっています。(公共団体が50%以上の出資比率でないといけないという決まりがあります。)

さて、このリバフロですが、4ゴルフ場全体で年間利用者数216,049人、売上高約21億8千万円、営業利益1億2360万円となっています。
個別では同順番で吉見78,564人、8億1342万円、1億9587万円、大麻生58,468人、6億6313万円、1億5138万円、妻沼42,164人、3億6870万円、504万円、上里36,853人、3億3433万円、-8022万円、本社の経費1億4847万となっており、上里がお荷物状態になっているということがわかります。

このような状態の中で賃貸借契約が切れるということで、どうやらリバフロ社内ではこれを機に上里を切りたいという考えがあるようです。
では、何故、上里だけ極端に経営内容が悪いのでしょうか。というのも上里以外のゴルフ場は公有地であり借地料がかからないというのが最大の理由であります。先にも述べたように年間5815万円もかかっています。まあ、それを差し引いても2200万円ほどの赤字ですが・・・

県としては個別ではなく一括でリバフロに運営をさせているという考えから、上里だけ分離させることなく引き続きリバフロに運営をさせるために町及びリバフロに今後の条件提示をしてきたようです。
というのも、契約期間満了後は県が原状復帰の上、地権者に返還することになっているため、もしリバフロが上里は要らないから新たな契約は結ばないということになると、多額な原状復帰の費用が県財政を圧迫してしまうからです。
そこで県は 1.地権者から町が土地を借り上げる。 2.県有資産(クラブハウス、土地)は町へ無償譲渡する。 3.地権者との協議は町主体で行い、県も協力する。  という方向で、今後10年間の賃貸借契約を結びたいという考えのようです。

そして、最初の5年はリバフロが町に施設使用料として年8000万円、後半5年間は年7000万円を支払い、施設の維持補修(クラブハウスなど)はリバフロもちという条件を提示しているようであります。
単純に考えると5800万円で借り上げ8000万円の使用料が入れば2200万円の黒字であり、7000万円になっても1200の儲けということになるわけですが、これはあくまで10年間ということであり、その後、上里町に移管されるようなことになると大変な負担となってしまいます。

端的に言えば県に原状復帰していただき地権者の方々に返却していただけばいいのですが、この地域は町の公園として都市計画決定されていますので、町としては最終的には買収していきたいという考えをもっていると思います。
ゴルフ場建設当時、県が買収した土地は6ha強で、買収単価は約2425円/㎡のようであります。仮に残りの土地を当時の単価で買収するとなると11億6千万円くらいの計算になります。
また、国(国土交通省)の計画では上里ゴルフ場一体は利根川の氾濫防止のための遊水地をつくる計画になっているようであります。

私の考えの結論としては、現在の借り上げ単価で引き続き賃貸借契約をむすぶのであれば将来的に町に大きな負担が発生してします恐れがあるので、新たな契約を結ぶのであれば、地権者の方々には厳しい話かもしれませんが大幅な単価引き下げが条件になると思います。町としては玉村の105円/㎡が基準になると考えているようですが、すでに115円/㎡で20年間借り上げたことによって、当時土地を売った人とほぼ同額の賃料を得ているのです。また、農地として返却した場合、どれだけその土地で農業収入を得られるのかという検討も必要です。そして、基本的には賃貸借契約よりも、現在の農地の相場(当時の半額以下でしょうか)で買収してしますのが良いのではないでしょうか。但し、財源の手当てが出来ればですが。最悪の事態は10年間現在の単価で借り上げ、10年後に買収するという結果でしょう。
民間ならば間違いなくこのような手法をとるはずです。この件に関してはもう少し検討が必要であると思います。

埼玉県や地権者の方々には、町の財政事情を理解していただき、原状復帰・返却を視野にいれながら、町としてより良い条件での契約が出来るよう努力していただきたいと思います。

この件について、皆様方のご意見をお寄せ下さい。