泣いておどかすふくらのげんしょ
この意味わかります?
もちろん方言なんですけど
意味は「泣いて驚かす福浦(土地の名前)の芸者」って意味
石川県は能登半島の西岸の港町の福浦
その昔、ここの海沿いにはいわゆる船乗りたちが立ち寄る置き屋が並んでいたらしく
船乗りに恋をした置き屋の女性が夜が明けてお天気が良かったら出発する彼らに
泣きまねをして
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引き止めようとした時の言葉なんだって
しづさんがまだ小さい頃って
泣きまねをするとこうやって言われたらしいんだけど
もちろんいい意味ではなくね
でも今こうして聞いたときに
たとえその当時は皮肉たっぷりに言った言葉でも今となってはステキな響きに聞こえる
情緒があるっていうか、貧しかっただろう庶民の・・・そんな気がしたんだ
今ってそんな言葉ってないんだもん
これはかすみによく来る、きょうこさんとしづさんが話していたこと
そんな話にいつも首をつっこんでは「そんなんも知らんがぁ
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?」って小バカにされるけど
わたしには本当にとっても新鮮に聞こえる
今回も石川県は富来町出身の加納作次郎という作家がいたらしいんだけど
郷土の作家も知らないってやっぱり小バカにされてしまいましたが
でも加納さんはかなりマニアックらしいんだけどねぇ
そんでもって
わたしが上の言葉をいいねぇって言ったら
彼の書いた作品の中に出てくる言葉も教えてくれたの
沖のいさり火いか釣り船か あれは能登衆の胸の灯りか
沖の方に見えるたくさんのイカ釣り船
その灯りは能登の若い漁師たちの漁にかける情熱の灯火のように感じるって言葉
昔の人って風情があるというか
言葉って実はとってもキレイで優しくて
こんなに言葉に感動したのも久々だったかなぁなんて
でもこれら二つにしてもさ
スラスラ出てくるしづさんに座布団1枚ですから