明日は午前中から大阪へ出張だから更新できません。律儀な私はその分、今夜更新することにします。
さて、本題です。今日は万葉集でも一番の注目される詩の韓国語訳を書いておきましょう。
天智天皇が蒲生野で狩りをなさった時に作った詩 額田王(巻一、二十)
あかねさす紫野行き標野(しめの)行き野守は見ずや君が袖振る
【現代語訳】
茜色に輝く紫草が栽培されている野、天皇が占有されているこの野には番人がいます。その番人たちに見られてしまうではありませんか、あなたが私に袖を振っているのを。それが不安です。
(原文)
茜草指 武良前野逝 標野行 野守者不見哉 君之袖布流
(李氏の韓国語訳)
私の陰部はほてっています。さあやりましょう、禁をおかして、野守りは見ないでしょうね、あなたが私の足を広げるところを
天智天皇7年(668年)5月5日、新都、近江大津宮から1日の行程の蒲生野(がもうの)で、宮廷をあげての薬狩りが催された。薬狩りは鹿の角袋や薬草を採る、夏の宮廷行事だった。この1首は、その折に額田王(ぬかたのおおきみ)が大海人皇子(おおあまのおうじ)に贈ったとされている。
井上靖の小説で、とてもロマンチックに描かれたこの詩が、韓国語で解釈すると、額田王がとんだイケイケギャルであったと言うお話でした。次回はそれに答えた大海人の返歌を紹介します。今日は眠いのでこれだけ。どうして韓国語だとそうなるのかは私には説明できません。
李寧熙氏の「もう一つの万葉集」をご覧あれ。