愛書家の死 (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 2-10)ジョン・ダニング早川書房 このアイテムの詳細を見る |
以前にも書いた元警察官で古書店主のクリフ・ジェーンウェイが活躍するシリーズの最新刊『愛書家の死』を読みました。
あらすじは、
先月亡くなったアイダホ州の牧場主で資産家の代理人と名乗るウィリスという男から「蔵書の鑑定を頼みたい」と電話がかかって来た。会って話を聞くと「蔵書の鑑定とともに、過去に奪い去られた本の行方を捜してくれ」と頼まれる。最初は、ウィリスの尊大な態度に依頼を断るクリフだったが、資産家の娘から新たに「20年前に事故死として亡くなった母の死の真相をつかんでほしい」と頼まれ、娘の依頼を受け、真相を探るクリフだったが、20年前の事件とともに明らかになった本の行方とは・・・
感想は
相変わらずの古書(今回は児童書)の蘊蓄や、ストーリーも面白かったです。
今回は、20年前の死の真相を掴むため、クリフは競馬界に潜入(?)するのですが、作者も競馬界に一時期、身を置いたことがあるそうで、競馬レースの舞台裏を詳しく描かれていて、興味深かったです。
犯人探しも、いずれもひと癖もふた癖もあるような人物たちで、最後の最後まで、クリフ同様に引っ張られました。
今作で、クリフと恋人のエリンとの間が、ぎくしゃくしてくるのですが、クリフはどっちの道を選ぶのか、今後が楽しみです。
あとがきに書かれていましたが、作者の体調不良により長期療養を取っていたため、新作は、まだ発刊されていないようですが、現在は体調も回復し、新作に取りかかっていると書かれていました。
早く、次回作が読みたいなぁ~。
既刊のクリフ・ジェーンウェイシリーズはこちら↓
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