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阿久悠さん

2007年08月02日 | masudaizumi.com
今日新聞を読んでびっくりしました。

阿久悠サンがお亡くなりになったとのこと。

「愛するたびに生まれ変わって」

2枚目のアルバム「レッド スワン」で収録されている曲で、作詞をしていただきました。

1枚目のアルバムができて、聴いていただいてから、コンサートでもご一緒させていただき、「歌というものは元来祈祷の場で神を呼び出す神聖なものだった、そんな祈りに近いものを、増田サンのもつ高音の声に感じます」と私の声自体をとても評価してくださって、、、とても貴重な思い出です。

そのとき、実は私の声に合わせて、三つの詩をいただいていました。

「オリエンタル ダークヘアー」
「夢」
「愛するたびに生まれ変わって」

このなかで2作品「オリエンタル ダークヘアー」と「愛するたびに生まれ変わって」を選び、妹尾武サンに作曲を依頼していただきました。

オリエンタル ダークヘアーはとても灰汁の強い詩で、とても苦労しました。
レコーディングしたものの、本当にこれがアルバムに入っていたら、わたしのイメージは随分変わっていったと思います。

歌いにくい箇所があって、ここの部分を別の表現にすることはできないでしょうか、、とお願いをしてみましたが、阿久先生は、登場人物から舞台設定まで考えて言葉も何十個も考えたなかから選んでいるので、非常に難しいとおっしゃったのを覚えています。

新聞で読んだ名曲を生んだ歌手の方も、そんなお話をされていました。
歌手を一面からでなく、カラフルに輝かせてくださる阿久悠ワールド。



いただいた直筆の原稿。
ずっとずっと、わたしの宝物です。ありがとうございました。

そして、たくさんの名曲をつくり出してくださったこと、本当にありがとうございました。

こころからご冥福を御祈り申し上げます。


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1 コメント

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阿久先生 (ミニトマト)
2007-08-04 13:12:00
初めていずみさんの歌声を画面で聞いた時、
澄んだ水に囲まれたようなピーン張った気持ちになったのを思い出しました。阿久先生の凄さ、深さ・・
改めてお亡くなりになった事が本当に残念で悲しいです。   かなり前ですが阿久先生が新聞紙上の講座をお持ちのとき何回か応募しました。私は4ヵ月位しか参加できませんでしたが、私にとって大変な毎日でした。自分の気持ちや浅い想像の世界の詞は書けますが、プロになる人の講座のため、乏しい人生経験や物の見方ではすぐに壁にぶち当たり、未熟さを思い知りました。  でも先生の文章の中でこれからも頑張って欲しいと思う、との中に私の名前を見つけたときの気持ちは今でも忘れません。  男心、女心、という世界を超えてまさに人間の心を歌にして昭和の歌を作った偉大な方だとおもいます。   いずみさんの歌を楽しみにしています。お体をくれぐれも大切に。
     
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