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 増田 いずみ ~ OFFICIAL BLOG

ボイストレーニング

2009年05月08日 | masudaizumi.com
私の家のお隣さんは、ヴォーカルスクールをされているようです。

ドアに看板があって、毎日たくさんの生徒さんがいらしてます。

時々私が練習していると、間違えてピンポ~ンと我が家のインターホンを押す方がいるのですが、こちらはクラシカルな発声、おとなりさんは、ポップス、ミュージカルを専門にレッスンしているようです。

ボイストレーニングのメニューはほぼクラシックと同じでやってらっしゃるようですが、リズムセクションのカラオケに合わせて、ずんちゃ、ずぅんちゃ、ハハハハハ~~~~、って声をだしています。

ミュージカルのヴォイストレーナーにはついたことはないので、そういうものなのかよくわかりませんが。

室内には全く聞こえないので、騒音としては無害。
ただし廊下にでると、よく聞こえます。


私が、練習をさぼりたくなってしまうと、毎日ヴォイストレーニングをしている声が聞こえてきて、心に喝をいれてくれるので、とても良い刺激となっています。

ポップスのかたでも、しっかり発声練習してからステージにでるでしょう。
年齢が若い時はちょっと無理しても大丈夫なんですが、年が重なると、筋肉が緩んできて、音程が悪かったり、ふわふわしたり、なんとなくビシッと決まらない。

わたしのいうトレーニングって、声域を広げるとか、さらに技術を磨く、とかいうものではなくて、常にベストコンディションにするための準備体操。大学時代、大学院時代、二期会研究生時代、オペラデビュー当時、、といえは、もっと、もっとうまくなりたい!という気持ちが先走り、毎日時間があれば、練習ばかりして声を出し続けていました。


近所から電話がかかってきたときもしばしば。
でも29歳から三年間のアメリカ留学のときに習った1日30分集中トレーニング法、というもので、一日中練習することはなくなって、喉の筋肉は緩み、下手になるどころか、声域は広がって、低音から高音に切り替わるときのムラがなくなり、苦手なレガートが歌えるようになりました。

毎日歌う、といっても、長くやりすぎは危険、なんてその頃は思いもしなかったのですが。
トレーニングとは、調弦みたいなもの。
ちょっと調子が悪い時は、どうやって治すか、も徐々にわかってきました。


一番大事なのは集中力なんです。
本番でも、第一声、一瞬で評価はきまってしまう。


今では、そのトレーニングの作業を、録音したテープを聞き返しながら思い出し(1997年当時はまだMDはメジャーではなかったの、すごいですよね、2000年からMDに切り替えました)やっている状況なのですが、だんだん一人では難しいなぁと感じるこのごろ。
いい先生に出会うのも、これまたご縁、というものがこないと難しいものです。
がむしゃらに探す時って、見つからないもの。
そのご縁の赤い糸をきょろきょろ、アンテナをはって探しています。

先週のバルナバ病院でのリハーサルのときは、あまり練習していなかった。
おまけに午前中で、声が響かなかったので、力をいれて歌っていました。
自分でもわかっていたけど、その場では、どうやって治すか出来なかったの。
自宅で録音を聞くと、やっぱり、音程は悪いし、声が年寄りで、お手入れしていない肌みたいにガサガサ。

女性だったらわかると思いますが、しっかり毎日お手入れしていると、肌って違ってきますよね。

声もおんなじだなぁと感じました。

今日は、練習をちょっと長めにして、やっと声のポジションが決まって、この歌い方でいこう!とひらめきました。
決まった、とはいっても、何日か歌っていると、今度は力が緩み過ぎで、高くなってくる、だからボルトを締めてちょっと腹筋を強くしたり、、、、


毎日、30分の練習と集中力。

小さなことの日々の積み重ねって本当に大事ですね。


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