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ちくちく縫い縫い

2009年02月10日 | masudaizumi.com
今日から幼稚園バックを縫い始めています。

母が刺繍してくれた幼稚園バックを眺めながら。

ポンパッドール婦人のようなドレスを着たフランス人形が、森のなかで、大きな木の枝からつるしたブランコに気持ちよさそうに乗っている刺繍。

母は刺繍が好きで、一時期家のソファーには全部母の刺繍がしてあって。
あの頃は母はいくつだったんだろう。
写真でみると、すごくおしゃれが好きそうで、よくミニスカートはいて写っている。

そのなかでも、私の幼稚園バックは、それはそれは刺繍が細かくて、もったいなくて捨てられなかった、以前にもブログに書きましたね。

世代は私が母になり、動物好きのリトルから、キリンとサイとゾウ、と宇宙船をリクエストされました。

これから一ヶ月、夜は、DVD鑑賞をしばらくお休みして、日本語カバーの歌詞の制作とちくちく縫い縫いです。

祖母も、刺繍が好きでした。
私が幼稚園の頃は編み物に凝っていました。

買うことって、安いし簡単なんだけど、物って、こうやって出来上がっていくのが当たり前なんですものね。

先日海外からきたキリスト教のかたが、仏教に目覚めて改宗し、お坊さんになって修行しているテレビをみました。

「自分で育てた野菜を自炊する、今日食べるものが、明日につながっていくことを実感したい」ということばを聴いて、自分の身に置き換えてチクッと針がささった気分でした。

何気なく買って、食べてしまう簡単さ。

何気なく買ってなくても、何が含まれているかじっくり眺めず食べてしまうもの。
何が含まれているか、じっくり眺めても、偽りのあったもの、、、。

すべての消費生活への麻痺。

プラスティックに小分けされて売られている商品。

便利さを追い求めて、朝4時から起きて作っているお豆腐やさんに、ボールやなべを持って買いにいったりすることがいつのまにかなくなってしまいました。


そんな現代社会に染まっている自分にちょっと歯止めをかけたい気持ちもあって、ちくちく縫い縫いしています。