Ombra Mai Fu ~ 優しい樹の下で

POP ♡ OPERA SINGER 
 増田 いずみ ~ OFFICIAL BLOG

この週末に教わったこと

2005年11月14日 | masudaizumi.com
う~~っサブイ!!もう気がつけば11月半ば。

小雪さんとミキティのテレビのCMの映像が、あ~もう冬だよね・・・っと肌で感じ入るこのごろ

このくらいの寒さになると、私の大好きなタートルネックを引っ張り出して箪笥の中身をニットに衣替え。水色、青、ピンク、白、黒、グレー、紫、茶・・・ほとんど全色もっているので、毎朝箪笥をあけるのがちょっと楽しみだったりします。

ちなみに、今日は水色のユニクロウール100%のタートルネックを着ております。これが結構薄くて、今の時期にぴったり。

昨日から急に寒くなって気管支がクイーンと痛くなり、麦門冬湯をお湯で溶かして飲んでおります。NYで激サムを体験してからこの時期になると、気管支炎になる癖がついてしまったようで、これを解決してくれたのが、この漢方。

お湯で溶かすとトロッとなるので、レンコン湯のようです。レンコンは気管支に大変よいのですが、なかなか買って擂って、生姜と混ぜて・・・って~と面倒くさい。そこで、このバクモントウユ。

全国のプチ気管支炎&プチ喘息諸君!是非お試しあれ。

さて、この週末はいかがお過ごしでしたか?

私は大阪の新聞社2社の取材とFM大阪でラジオ収録をしてまいりました。

東京の取材と違って、とっても安心するのは、大阪のマスコミ関係の皆さんの地元愛と大阪が育てた人柄なのでしょう。大阪の話で盛り上がり、最近お仕事がとても楽しいです。

しかも、皆さん多才で、サンケイ新聞のT記者は、古楽バイオリンの奏者だったり、FM大阪のYアナウンサーはクラシックコンサートをプロデユースされていたり、で、大阪や神戸の音楽大学や、ホールの特性を伺ったり、とくにFM大阪のクラシックのCDの豊富さにはびっくり。ビクターで廃盤になって探しても見つからない私の師匠:伊藤京子&立川清登の日本語訳モーツアルトオペラアリアのCDには、かなり興奮してしまい、私のほうが教えていただくことが多くて、みなさん音楽愛に満ち溢れておりました。

ありがとうございま~~~す

え?今は亡きオペラ界の大スター立川清登さん、ご存知ない?阪神タイガースの「六甲おろし」は立川清登&二期会合唱団が歌っているんですよ~。いい声でしょう?

立川さんを知った方のほうが少ないでしょう。が、もしかしたらクイズ番組の司会者として覚えていらっしゃるかたのおおいのでは?まだいまほど海外からオペラ歌手が公演にこなかったバブル前に、大活躍した美声のテノール歌手でした。日本オペラ「夕鶴」の与ひょう役なんか、とても素敵。是非機会があれば録音を聞いてみてください。日本人らしい甘い美声です。




そして、11月12日は、私が嫁いだ先のおじいちゃま、三味線の二世・鶴澤道八の命日でした。

朝からお坊さんがきたり、三味線の一門のお弟子さんがお線香をあげにきたり、京都のお墓にお参りにいったり・・・。

私は、なんでも考えるより行動が先で、結婚も、あまり考えず体で覚えようと飛び込んだ世界でしたが、「何もしなくていいよ」という主人の言葉を半信半疑で結婚しちゃってから、気がついたことがあります。

この家にきて半年、毎・月命日、お坊さんがお経をあげにくるのです。いままで全く知らなかった般若信教というものを声をあげて読むなど、結婚前は予想だにもせず、気がつけば、私は、長男の嫁だったのでありました。

勝手な妄想ではありますが、オペラ「蝶々夫人」の一幕で、キリスト教に改宗するシーンを思い出してしまいました。

私の幼稚園時代は、信心深い祖父母と暮らしていたので、仏壇に朝一番の炊きたてのお米をそなえ、朝晩手を合わせていましたが、通った幼稚園はキリスト教。毎朝お祈り「天にましますわれらの父よ、ねがわくば・・・」と、東西ミックス宗教でやっていたのが、6歳から両親と暮らすようになってからは、神さんってなんや?ってなもんで・・・。

鶴澤一門の三味線方の皆さんが、師匠とその先祖を大切にされ、感謝と礼の心をあらわされる姿をみて、ジ~ンと感じるところがありました。クラシック界は、世襲制はないので、先生と生徒の一代限りのお付き合い、師匠の先祖にまで手を合わせるしきたりはありません。きわめて現代的でドライであり、なんだか寂しい気さえします。

なんだか最近教わることばかりですが、心豊かな週末でした。

来週は私も宮崎の先祖におまいりにいってきます。

今日はまた静かな月曜日。

皆様が、穏やかな日を過ごせますように・・・


いずみ