Ombra Mai Fu ~ 優しい樹の下で

POP ♡ OPERA SINGER 
 増田 いずみ ~ OFFICIAL BLOG

発売日!!!

2005年10月21日 | masudaizumi.com
こんばんわ、今日は遂にアルバム発売日です!!!!

今日はたくさんのお便り、ありがとうございました!!!!
そして、石丸電気インストアライブにお越し下さった皆様、ありがとうございました!!!!

私のコンサートって、女性のファンの方がおおくて、それは私が働いている女性に聴いていただいて、疲れをとってほしいっていつも思って歌っているので、一番嬉しく、居心地のよいことではあるのですが、石丸電気のお客さまは、99%男性。しかも良い感じのスーツをきて、品のあるちょっと素敵な感じの方ばかり。背筋がのびました。

実は、サンジャポという番組で、アナウンサーのゆうこりんが秋葉原をリポートしていたのを以前見てから、すごく気になっているのが「いらっしゃいませ、ご主人様」とかわいい女の子がお出迎えしてくれるカフェ。

インストアライブ終了後、スタッフとの打ち合わせで喫茶店を探したのですが、結局デニーズになってしまいました。

せっかく秋葉原まできたんだから、すごく楽しみにしていたのに・・・残念。




さて、さて、今日はたくさんの応援メッセージメールでもりもり元気になった私です。




そのなかで、新星堂でCDを購入してインストアライブについて誤情報がながれていると指摘してくださったZさん、ありがとう。

正確には、12月19日(月)夜、八重洲ホールで開催です。ただ抽選があると聴いてびっくり。ちゃんと確認してご報告しますね。ご迷惑をかけたこと、スタッフにかわり、お詫び申し上げます。


この三日間、月曜日出演の生番組「レディース 4」出演の取材や打ち合わせが連日あって、アルバムの楽曲紹介がしきれませんでした。今日が最後の一曲。


どうぞこのブログ解説とともに、アルバムを手にとってお楽しみくださいね。



<お聞きください、王子様>

「スフィンクス」「竹取物語」など、謎かけ姫の物語は多いですが、イタリアオペラ「トゥーランドット」もそのひとつ。

だいたいオペラのタイトルというのは、主人公の名前なのですが、これもトゥーランドット姫という気位の高いお姫様が代わる代わる求婚にくる王子に謎をかけて、答えられないと殺してしまうというちょっと残酷なお話。

カラフ王子というヒーロー役がその謎を解いてしまうのですが、結婚したくない!とわがままをいいだしたので、「では私があなたに謎をかけましょう、明日までに答えられなければ、あなたは私と結婚するのです。その謎は私の名前、私の名を当ててください」というところがかなり盛りあがります。

姫は村の民に寝ずに調べるよう命令をくだします。

そこで歌われるのが、わたしの二枚目のアルバム「レッドスワン」で収録した「ネッスンドルマ~だれも寝てはならない」という壮大なアリアでした。


今回のアルバムに収録したアリアはリューという中国人の奴隷の女性が歌うので、東洋チックな和音がエスニックで選びました。このリューちゃんのモデルは、なんとプッチーニ家に来た16歳の小間使いだそうです。


プッチーニが交通事故にあったときから雇われ、かいがいしく世話をしていたら、妻に関係を疑われ、服毒自殺をしてしまいます。不憫に思って、プッチーニはこの作品に彼女の存在を生き返らせたそうです。

モーツアルトのレクイエム、ショパンのノクターン第20番も遺作でしたが、このオペラ作品もプッチーニの遺作。完結しないまま亡くなってしまったそうですが、残りの仕上げは弟子が着手し、有名な指揮者アルトゥーロ・トスカニーニが赤を入れて仕上げたといいます。

このオペラの公演で、プッチーニが絶筆した箇所で指揮者が指揮棒をおき、会場にむかって、「偉大な作曲家プッチーニはここでこの作品を書きおえ、亡くなりました」と哀悼の意を捧げ、黙祷してから、曲を先へ進んだという話もあります。

このリューに対するプッチーニの思いはつよく、リューが死んでしまう前に絶叫する悲しいアリアを書き終わるまでは私は筆を置くことはできない、と作曲を止めなかったといわれています。





いずみ