小さな日記

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あんず干し

2009年06月30日 | Weblog
梅干があまりにおいしそうになってきたので、ちょっと自信をつけたので、生協でみつけたあんずも漬けてみることにした。わたしはあんず干しは食べたことがない。

母がわたしの子どもの頃から100回も嬉しそうに話す祖母の思い出。7人兄弟、しかも、下4人はやんちゃな弟だった母にとって、母親(祖母)が自分に目を向けてくれたのがよほど嬉しかったのだろう。

母が育った家庭は、使用人が30人もいて子ども一人に一人の乳母がついていた。だから、祖母は家事の指揮をとるだけだったらしい。そんな祖母が「みこちゃん(母)が好きだから」と、毎年庭のあんずを梅干様に漬けてくれて、毎日お弁当に入れてくれたそうだ。7人兄弟姉妹で、それを食べる子は一人もいなかったそうだ。

母の兄弟姉妹は、既に故人となって、母一人が残った。
2度の癌を乗り切った母は、85歳の今も一人暮らしをして、手仕事や読書で日々を楽しんでいる。その理由を、母は子ども時代の食べ物の嗜好と信じて疑わない。「あんず干し」は中でも重要。

わたしの作るあんず干しが、祖母のと似て、美味しくありますように。みんなを元気にしてくれますように。

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