仲良しご夫婦

少し年上の友人が、大学卒業後ずっと勤めていた職場を辞めた。ご自宅の一室を使って、子ども文庫や、お年寄りの智慧をシェアする料理教室や、作品展示のギャラリーやライブなどして、ひとが集まり、なにかを発信する拠点にしたいそうだ。２人の子どもを育て上げ、第二の夢を果たそうと意気揚々としているのが嬉しい。

お疲れ様プレゼントをしたら、きょう、お礼の電話。
「それがね、わたしが辞めてからしたいことをたくさん言ってたら、主人も会社に辞職願い出しちゃったのよ。わたしと何かするほうが面白そうだって！」
おやおや、ご主人にもプレゼント考えよう。
「でね、ひとがたくさん集まったら食べてもらおうって、ちかごろは彼、パンを焼くのに凝ってるの」
わお！

母の時代には考えられない女性主導型パターンの仲良しご夫婦が、わたしのまわりにはたくさん。この前のフェルトのワークショップにも、奥様が作ってきた作品を見て、ぜひ習いたいとご夫婦で参加している方もいらして。ブログに紹介した刺繍作家島良枝さんの作品の額はだんなさまの手作りだし。

それって、決して奥様が大将というのではなく、奥様がしていることにだんなさまが魅かれて協力したくなっちゃって寄り添っていくもの。傍で見ていると、けっこう、奥様はだんなさまに献身的なのだ。尽くしあうのがいいね。

　仲良きことは美しきかな（武者小路実篤）