小さな日記

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アティシャの技法

2008年05月03日 | Weblog
自分が本で確かめた情報ではないから、出元はよくわからないのだけれど、きょう入ってきたこのアイデア自体、とても良いと思うのでシェアしますね!

アティシャは、インドからチベットに招聘されて、指導した11世紀の仏僧で、この本は、和尚ラジニーシという方が書いた本からの引用のようです。

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アティシャいわく
 「結合させ、送り出し、一体となって修練せよ。呼吸に乗ってこれを為せ」

 アティシャは言う―「慈悲深くありなさい」。その方法がこれだ。注意して聴きなさい。これはもっともすばらしい方法のひとつだ。それは、息を吸うときに、世界中の人びとのすべての惨めさを吸い込んでいると思うことだ。すべての暗黒性、すべての否定性、すべての地獄―それらはどこにでもある―をあなたは吸い込んでいる。それをあなたの胸にしみ込ませなさい。
 西洋のいわゆる「ポジティブ・シンキングの人びと」について読んだり、聞いたりしたことがあるだろう。彼らはこれと正反対のことを言う。彼らは、自分たちが何を言っているかわからないのだ。「息を吐くときに、不幸や否定性のすべてを放出する。そして息を吸うときに、喜び、肯定性、幸福、快活さなどを吸い込むのだ」と彼らは言う。
 アティシャの技法は、ちょうどその正反対だ―息を吸うときに、過去、現在、未来にわたる人類全体の惨めさや苦しみを吸い込みなさい。そして息を吐くときには、自分の喜び、至福、祝福のすべてを吐き出すのだ。息を吐きながら、自分自身を世界の中に注ぎ込みなさい。これは慈愛の技法だ。苦しみすべてを吸い込んで、祝福すべてを注ぎ出してあげなさい。
 すると、あなたは驚くだろう。自分の内側に世界の苦しみすべてを受け入れた瞬間、苦しみはもはや苦しみではなくなる。ハートが、即座にエネルギーを変容するのだ。ハートは変容する力だ。惨めさを吸い込みなさい。そうすれば、それは至福に変わる……そうなったら、その至福を外に出してあげなさい。
 ひとたびハートがこの魔法、この奇跡を行なうことができることを学べば、あなたは何度も何度もやってみたくなる。やってごらん。これは、もっとも実践的な技法のひとつだ。単純だが、即効性がある。だから、今日にでも試してみなさい。

~ 「新瞑想法入門」市民出版社 pp194-195 ~
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わたしたちは、空気清浄機になるために生まれてきたのかもしれない。
入れる、出すを繰り返しているわたしたち。出して鬱憤を晴らすのではなく、自分の中で綺麗にしたものを出す喜びを味わうのがいいなぁ。

カウンセリングなど、とにかく吐き出すことをよしとする考えとは真逆のこれは、過去を発見するのではなく、優秀なフィルターとなる技術を学ぶ智慧だ。過去を発見し納得することを求める考えは、世界を停滞させると思うのだ。

言葉、仕草、目線、行動、わたしたちが出す全てが、この世界を作っている。自分の責任において、自分の出すものを至福だけにできたら、そして、みんながそうしたら、どんなにか素晴らしい世界になることだろう!

せめて、言霊を意識して暮らそうと思う。せめて、悲惨で酷で不条理な現実を、いやがらずに、恐れずに、両手を広げて迎え、吸い込んでみよう。