踏ん張れ、お母さん・・・

　先日教え子から子育てに悩んでいると相談された。　共稼ぎでご主人が家事には一切協力しない中、仕事との両立に苦慮しているとか・・・。　ウ～ンわかるわかる・・・。　どれほど昔に比べて、社会的に子育てに関心が持たれてきていても、現実的にはまだまだ。　まあそれでも私が踏ん張った当時よりはマシ！！　になったかと思うのだが・・・。　今思えば子供達は戦友のような存在。　どれほどお母さんが恋しくってもおそらく我慢していたことがあったと思うと涙が出そうになるのだが・・・。　

　その子（もう立派な大人なのに、私の中ではいつまでも可愛いセーラー服姿）曰く、私がこんなことを言っていたと言う。　「子供っていつかは抱っこを嫌がるようになるよ。　だからそれまでは思い切り抱きしめることだねえ。　そんな風にして育てられた子は間違いは起こさない。　きっと軌道修正してもとに収まるんじゃないかな。」

　たしかにそんな話をしたように思う。　今もって覚えていると言うのがすごいねえ…などと言ったが、今でも正しいと思う。　子供が健全に育つには大人が愛することを教えることがまずは一番だと思う。　その一番大切な役割は母親そして父親、そして身の回りの大人たち。　血縁関係があろうが無かろうが日々の生活の中で本物の親子に、家族になって行くのだと思う。　さまざまなやり取りに、喜んだり悲しんだり、苦しんだり、戸惑ったり葛藤があったり・・・。　そうした積み重ねの中で本当に親としての自覚もでき、親も育てられる。　子育てをする中で親も人間として育てられる。

　「”24時間一日中いつでも開店してるよ”と言葉をかけて、子供に寄り添えばいいんじゃないかな・・・。　子供はきっと親の愛情を支えに踏ん張れるよ。」

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