社員のおしゃべり

日々の生活の中でのできごと

怖いよねえ・・・

2015-10-30 10:01:08 | 日々の生活で・・・
 幼い子供の「高所平気症」と言うのがあるのだそうだ。 この言葉自体が不思議な言葉。 「高所恐怖症」と言うのは昔から聞きなれた言葉だが、(まあ私も高いところは苦手な方だが)一体何が原因で平気になれるのか・・・。

 幼い時分から高い場所から転落すると危険だと言う認識が有ったように思う。 近所にあるような滑り台にしても「上は怖い」と言う意識が有ったように思う。 

 きっと幼児期から「危ない」と言う教えを周囲のものから教わっていたのではないだろうか。 そしてさほど危険ではないが、どんな形かでほんの少し高い場所から落ちると言う経験もしているのかもしれない。 その時の怖さが経験になり、「地に足が付いていない怖さ、恐怖」と言うものを感じるようになったのかもしれない・・・。

 近所を走り回り、幼い時分には祖父母の家のそばにあった柿の木にも上って(ほんのわずかな低い場所だったのだが、)落ちた経験も覚えている。

 もちろん周りに大人はいなかった。 近所の年上の子供たちが教師役だ。 さまざまな子供たちとのやり取りの中で、自然の中で多くを学び、良いことも悪ことも、怖いことも学んだように思う。

 しかし今は一人っ子だったり、しかも悪いことに近所の子供たちが外で遊ばない傾向にある。 横の関係も縦の関係もできにくい。 さまざまな事件を警戒して、室内で遊ぶ子供も多い。 しかも最悪、ゲームをして時間を過ごす。 ゲームの中での経験は痛みも伴わないし、蘇る。 死んでも再生する。 幼い時分からその世界だけを経験して育っていれば、おかしな人間が育つのはあたりまえだ。 いじめにしても同様だろう。 心の痛みを知らなければ大人からは怖いと思える様なこともできるようになる。

 そして非常にまずいことに、核家族の中で大事な役割を担う両親が、スマホを相手にし、子供を相手にしていない。 嘆かわしいことだ。 いろんな場所で、待合室で、図書館でそんな景色を目にした。 子供が一生懸命親に話しかけても親は生返事。 スマホをいじっている。 そのうち子供は諦めて何も話しかけなくなる。

 そばにいる大人、一番は母親や父親は「こんなことをすると、こうなるよ」としっかり言って聞かせてやる。 そうするうちに体験を伴うこともあるだろう。 言いきかせたり、見守ったりしながら、子供とともに育つ。 

 やはり探検したり、少々危ないことをやってみて、身に付くことは多い。 年齢の違う子供同士のやり取りによって沢山のことを見て、真似て、経験していく。 今の世の中それができないこどもが多い。 

 なぜか突然学生時代に学んだモンテッソーリ教育(「子どもが生まれながらに持っている力(自己教育力)を信じ、自立を助ける」)が頭をよぎった。 

 もっと「心身ともに痛みの分かる」子育てはどうしたらよいものやら・・・。 

 さま変わりしていく・・・。 でもいつの世も根底にあるものは同じはずなのに・・・。


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