
illy Barを出た後、異様な眠気に襲われて車内で爆睡。


最近、夜の眠りが浅い。その代りに日中に突然眠気に襲われたりする。
実際には30分も休めば元気倍増になるのであまり気にしていないが、就職したらちょっと困る。
少し休んでから羽田空港へ。
鹿児島からの最終便で出張から帰ってきたオーちゃんと待ち合わせて、遅い時間なのに性懲りもなく麻布十番から六本木、青山、渋谷と繁華街を車で流す。
このオーちゃん、@幕張の旅行会社時代の友人で@幕張ととても気が合う。
縦に短くて横に大きい@幕張と、縦に大きくて横は細いオーちゃん。
もう、どこから見ても凸凹コンビ。
彼のことを見合い用の風に書けば、
身長:187㎝
体重:70㎏くらいか?(実は体重はよく知らない)
学歴:学習院大学 卒業
職歴:某大手旅行会社在職中 経理課長
愛車:ベンツ
趣味:ゴルフ・旅行
自宅:高円寺に一戸建
[代々、開業医の家系に生まれて幼稚園から大学まで学習院、商社マンと結婚した妹さんは宮様とご学友。
趣味はゴルフと年に一度、家族全員でハワイへ休暇。]
こんなだけ見ると絵に描いたように良い毛並みなんだけど、本人はいたって庶民派。
経理担当だけあってしっかりしていて、貧乏な“信州信濃の山奥から出てきた猪”の@幕張が付き合っていても全然違和感がない。
でも、オーちゃんの見合い相手の印象は違うらしい。
例によって繁華街を流しながら、「あ、あの子かわいい」とか「あの子、好み」とか二人でやっている内にオーちゃんの見合い話となり、そこから互いの結婚観について話し合い始めた。
オーちゃんは何度か見合いをしたり、友人から女性を紹介されたりしてきたのだけど、相手の求めているものと自分とのギャップが大き過ぎて今まで結婚に踏み切れないできた。
派手なと違って、実際のオーちゃんは堅実で真面目。持ち物も質の良いものは持っているけれど、決して派手じゃない。
でも相手の女性はだけを見てきて、オーちゃんを派手に遊ぶ、ヒルズ族のようなイメージで見るのだそうだ。
そんな派手なイメージを求めて見合いをしている本心を隠した、女性の猫っかぶりの態度に騙されて何度か会ううちに、オーちゃんは相手が自分とは違う価値観の持ち主だったと気づいて、いつもひどくがっかりするらしいのだ。
『互いの価値観が合わない』
これは結婚する上では致命的な傷になる。
離婚原因の上位にも挙げられる『価値観の違い』。
オーちゃんの言うには今までの見合いの相手や紹介された女性達は皆、親の金で購入したポルシェ等の高級車を当たり前のように乗り、5,000円のランチを何の躊躇もなく食べる生活を当たり前のように享受しているクラスの人だったらしい。
それがオーちゃんには我慢ならないのだと。自分の力で稼がずに、親が稼いだ金で当たり前のように贅沢をする女性とは結婚したくないのだと。
ここは@幕張も大きくうなづいた。
自分でお金を稼がずに贅沢してる女性ってどうよ。
ここでいう贅沢っていうのは、働きもせず「家事手伝い」という身分で親に寄生しながら贅沢をするってこと。
親の金で買ってもらった高級車に乗り、親の金でブランド品を漁り美食にふける。
そんな人達はある種の特殊な階層なので、下流を呑気に生きる@幕張などとは普段から縁がないのだけれど、オーちゃんは時々そんなクラスの人達とも付き合う羽目になって困るのだとか。
そんな話から、「きっと二人とも結婚できないんでね?」とか「じゃあ葬式の弔辞は俺が読んでやるよ」「いいんや。俺の方が長生きして弔辞を読んでやる」とか、とことん暗い話題になってしまった。
思えば10数年前、クリスマスの斑尾にオーちゃんとダブルデートで行った時の相手、近ちゃんと葵ちゃんがオーちゃんと@幕張には共に理想の相手だったかもしれない。
オーちゃん、どっちが早く結婚するか勝負だぜ!