大阪では有名なコーヒー店。丸福珈琲。
ここの本店は通天閣の近くで昭和9年創業みたいだけど、私は近場の北浜店の方にいってきた。
れーこーと呼ばれてたアイスコーヒーを飲む。
急に初夏の日差しになった大阪。
そこは、どこから始まったてるのか解らない蔦に覆われた、みどりのカーテンの元祖のような古いビル。
わくわくする。
涼しげ~
北浜や淀屋橋はこうしたレトロかつモダンなビルも多い。大阪繁栄の証のなごりかな。今ではそれをリノベーションして、逆に現代モダンの感覚でおしゃれなお店にしている。
府庁は今でもよくロケに使われたりするらしい。
歴史の出来事を物語り人がいて、モノがあって、知ること、認識することは大切。
ヒトの長い歴史の中では、ヒトを生けにえにした事も、拷問も残虐な行為もあっただろう。
が、今、この時代の倫理観で考えれば仕方がなかったでは済まされないと理解したからこそ、現代の社会が成り立っているのではないか。
ヒトの餌にヒトを差し出す。そんなことを当時は仕方なかったと言ってかたずけてはならないと、戦後が名残る街並みでふと思った。
良いものを沢山残し愛でることができるのも、その時代への深い尊敬があるからなんだよね~
尊敬は、多くの苦難を乗り越えて時代を紡いでくれたことではないかな。
れーこーと言われたアイスコーヒーは「甘い」のを選ぶと決められた甘さで出てくる。ちょっとキツメの甘さは苦みを消すわけではない。
どちらも両立していた。
とてもモダンな味がした。
ビルの中もモダン。
古い石の飾り棚に芍薬が以外な組み合わせだった。
テナント案内とステンドガラスが以外な組み合わせだった。
ふと思う我が家。
そこらじゅう、今の建材をつかって改修工事をしてる、前の家と今のマンション。
マンションの方は現代バリバリでいいんだけど、前の家はこんな感じにならないかな~
って、土台が違うから無理だよな~~。
半端に古いのだ!出てくるホコリも半端に古いから現場はしんどい~~
たまには、こうして午後れーこーしなくちゃね
ところで、れーこーって業界用語みたいなの大阪人はつかってたんだね。
いろいろ思考がとびとびの「午後れーこー」の一日であった。