本朝徒然噺

着物・古典芸能・京都・東京下町・タイガース好きの雑話 ※当ブログに掲載の記事や写真の無断転載はご遠慮ください。

無題

2006年01月29日 | つれづれ
この土日は、ほとんど家から出ず、ひたすらブログ記事を執筆していました。
たった5つくらいの記事だからすぐ終わってもいいような気がしますが、ちゃんと書こうと思うと、結構時間がかかるものです。

「あれも書こうこれも書こう」といろいろ書きたいことがでてくるのはもちろんですが、ただ脈絡なく書いていては意味がない。
もちろん、書籍やほかのサイトから勝手に文章を転載するわけにはいきませんから、自分で文章をきちんと考えなければいけない。
「自分の意見を述べる」ということを、ただの文句や愚痴と混同してもいけない。
それなりに筋道を立てて、より的確な言葉を探して、日本語としておかしくないかどうか考えながら文を組み立てて、漢字の変換ミスやタイプミスがないかチェックして、記憶があいまいなところがあれば調べて、文章を推敲して……など、さまざまな作業が発生します。

著作権や版権、肖像権などのことも考えなければいけません。
書籍やパンフレットに掲載されている写真を転載しているようなブログを時々見かけますが、もしも版元などの許可なく掲載しているのだとしたらNGです。
歌舞伎座などで販売されている舞台写真やタレントのブロマイドをそのまま勝手に掲載するのもNGです。
もちろん、ほかのサイトに掲載されている画像も同様です。
自分で撮影した写真でも、見物客や通行人が写っている場合は、顔がはっきりわからない(個人が特定されない)ものを選ばなければなりません。
文章などは、著作権が消滅していても「版権」が残っている場合があります(著作権と版権は別のものですので)。

1つの記事を書くのに、やらなければならないこと、考えなければならないことはたくさんあります。
でも、人の目にふれる文章を書くというのはそういうことだと私は思っています。だから、たとえブログ記事でも、おろそかにはできません。

諸々のことを考えなから作業していくと、1つの記事を書くのに、私の場合、優に1時間くらいはかかってしまいます(もちろん、遅筆のせいもありますが……)。ちょっと長い記事だと、文章を考える時間もあわせると2時間くらいかかることも。
さらに、画像をデジカメからPCに移して、掲載しても問題なさそうな写真を選んで、選んだ写真をアップロードして、htmlタグを入れて……などとやっていると、気づいたら夕方ということも。
合間に洗濯物を干したりご飯を食べたり、何となくつけているテレビを思わず見てしまったりして、中断することもあります。
次の一文がなかなか思い浮かばなくて、筆がとまってしまうこともしょっちゅうです。

そんなこんなで面倒くさくなって更新が滞ってしまいがちなのですが(言い訳……)、でも、たとえ匿名の文章でも、不特定多数の人が読むからにはプライドと責任を持つべきで、だから時間をかけてきちんと書いて自分の考えを発信したいと思っています。
紙媒体で育った世代としては。

でも、ブログの記事を書くために休日を丸ごとつぶしてしまうというのも、いかがなものかと感じています。
この2日間で、もっとほかにできることやしなければいけないことがあったのではないか……とも思ったりします(家事にしろレジャーにしろ)。
ブログに対する取り組み方をちょっと考えてみたほうがいいのかもしれません。

今日も、旧暦の元日「春節」を祝うイベントを見に横浜の中華街へ行こうかと思ったのですが、ブログ記事の執筆に没頭していたのでやめてしまいました。ちょっと後悔……(うちから横浜までは遠いので面倒くさくなったというのもありますが……笑)。

何にしても、休日に家からほとんど出ず一日じゅうパソコンの前に座っているという状態は、自分にとってはよくないと思いました。
この2日間のような状態を、今風の表現にすると「引きこもる」と言うのでしょうか?
私の場合は、「引きこもり」ではなく単なる「出不精」ではないかと思いますが(笑)。

一日じゅう家の中にいると、外へ出かけるよりも却って疲れる気がします。じっとしているから体内の乳酸値が上がってしまうのでしょうか……。
「書を捨てよ、町へ出よう」という作品がありました。
活字離れの進んだ世代には、この言葉もなじみがうすいかもしれません。今風の言い方に直すと、次のような感じでしょうか。
「ノートパソコンを閉じよ、町へ出よう」

とは言っても、出かけたらまたそれをもとにブログ記事を書いてしまいたくなると思うので、おんなじことなのかも……。



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
難しい (kazura)
2006-02-03 00:19:41
ブログとの付き合い、本当に難しいですね。

あまり時間を取られすぎてもいけないし。。。

書くことによって、良いストレス解消になっているとは思うのですが。
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質問! (kazura)
2006-02-04 22:40:54
すみません、maikoplasmaさん。ご存じでしたら、教えて下さい。

色無地に一つ紋を抜き紋で入れるのですが、お店から電話があり、「紋の丸は外さないのか?」と聞かれました。

うちの紋は、丸に九枚笹なのですが、女物の着物の場合、丸を外す人が多い、とのことです。丸なしの、九枚笹なのでは?と言うことらしいです。

私は知らずに、これまでの着物には、丸を付けた紋にしてました。

こういう場合、どうしたら良いでしょう?
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ご迷惑を、、、 (kazura)
2006-02-04 23:29:03
maikoplasmaさん

慌てていた者で、他の掲示板で上の件質問したのですが、そこをさかのぼったら答えが見つかりました。こちらです。

http://www.omiyakamon.co.jp/cgi-bin/bbs/c-board.cgi?cmd=tre;id=



ご迷惑をおかけしました。
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遅くなってごめんなさい!! (maikoplasma)
2006-02-05 08:42:21
kazuraさま、コメント&ご質問ありがとうございます!



コメントを拝見するのがすっっかり遅くなってしまって申し訳ありません……!!

でも、すんなり解決してよかったです……(お役に立てず申し訳ありませんでした……)。



私もkazuraさんと同様「丸付きのものと丸なしのものは別の紋」なんだと思ってました。

家紋帳を見ていると「丸に○○」と「○○」と分けられているし、別々の紋だと考えていいんじゃないかなあ……と思います。

うちの紋は丸ナシの「下がり藤」なのですが、男紋(お盆や仏事の提灯などをはじめ、公式な場で使うもの全般に入れる)も丸ナシになってました。



丸付きの紋の入った黒留袖をお召しになっている女性も普通に見かけますし、本来の家紋のとおりに入れておいて全然問題ないと思いますよ~!



嫁いだ先の土地とかだったら、そこのやり方にあわせておくのが無難かもしれませんが、そうでないなら無理にその土地のやり方にあわせる必要はないんじゃないかなあ……と。



「女性用だと丸を外す」という地域もあるというのは新しい発見でした。へーーーーー!(←トリビア)

地域が変わると物の呼び名や習慣も変わるので、慣れるまでは大変かもしれませんが、新しい発見があるのは楽しいですね~。

名古屋の習慣って、結構いろいろあっておもしろそうですよね。また「名古屋トリビア」があったらぜひブログで紹介してくださいませ。

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始めまして (あかね)
2006-02-07 18:46:12
はじめまして。あかねと申します。akeさんのところからお邪魔させていただきました。



fuji_musumeさん(ここではmaikoplasmaさんでしょうか?)のブログ記事についての考え、大変共感いたします。私の書いているものを読んでくださっている方は数少ないと思うのですが、一応誰でもアクセスできる媒体なのですからいつもそれを頭に入れて、誰にも迷惑を掛けたり、不愉快な思いをさせないように自分なりに考えながら書き、写真を選んでいるつもりです。



でもfuji_musumeさん程には徹底できてはいなく、記事で紹介した本の表紙やパンフレットに掲載されている写真を転載したりしています。気になりながらも商業目的の使用でもなく、中傷するような内容のことは一切書いていないため大丈夫だろう、という気持ちの方が大きかったのですが、fuji_musumeさんの意見を読んで又考えさせられました。





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ありがとうございます! (maikoplasma改めfuji_musume)
2006-02-08 22:20:56
あかねさま、はじめまして!

お越しくださってありがとうございます!

(お越しくださった早々、ブログリニューアル移転で申し訳ございません……)



インターネットの世界って、紙媒体の世界とはさまざまな点で違いがあるので、いろいろ難しいですよね……。



画像などの使用も、あかねさんのおっしゃるとおり本来は商用目的でなければ問題ないと思うのですが、なにしろネットの場合は「コピーし放題」という感じなので、どこでどう使われるかわからないのがコワイです……。



かくいう私もまだまだ至らない点が多いのでお恥ずかしい限りですが、今後とも新ブログともどもどうぞよろしくお願いいたします。

m(_ _)m

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