正月2日、またまた寄席へ。
今度は国立演芸場です。
国立演芸場の「初席」である「新春国立名人会」は、1月2日から6日まで行われ、2日と3日は1日2回興行となります。出演者は毎回変わります。
落語、講談、漫才、漫談、浪曲、奇術、曲芸など、所属団体を問わずさまざまな芸人さんが一堂に介する、バラエティーに富んだ構成です。
今回行ったのは、1月2日の2回目の公演。
出演者は三笑亭可楽師匠、古今亭円菊師匠、林家木久蔵師匠、三遊亭楽太郎師匠、柳家喬太郎師匠、三味線漫談の玉川スミ師匠、講談の神田松鯉先生、漫才の青空球児・好児師匠、あやつり人形の「ニューマリオネット」と、ベテランがずらりと並びます。若山胤雄社中による寿獅子も披露されました。
とりわけ目を引いたのは、玉川スミ師匠。
玉川スミ師匠は、芸歴80年以上の大ベテラン。幼いころは女歌舞伎の一座に入っておられたそうです。
そのため、芸人さんの伝統にのっとった、お正月ならではの趣向で登場してくださいました。
黒留袖を着て、島田のカツラをつけた、芸者さん風のこしらえです。髪にはもちろん、お正月にしか挿さない稲穂のかんざしが。
これだけでも十分にお正月気分を楽しめるのですが、そこからがさらにスゴイ。
使う三味線は、「白紅木(しろこうぎ)」で作られたもの。
「紅木(こうぎ)」は、三味線の材料としては一般的な木です。しかし「白紅木」で作った三味線は特別で、お正月などにしか使いません。
さらに、三味線の糸も「松竹梅」という特別なものを使用。
三味線の糸は三本あって、太さがそれぞれ違います。いちばん太い糸が「一の糸」、次が「二の糸」、いちばん細いのが「三の糸」です。
通常はすべて黄色なのですが、「松竹梅」の糸というのは、一の糸が深緑(松)、二の糸が若草色(竹)、三の糸がピンク(梅)になっているのです。
元日から七草までの間やおめでたい席でしか使わない、めずらしいものです。
お正月のおめでたい雰囲気を楽しむと同時に、玉川スミ師匠の「芸人の心意気」を感じました。
芸歴80年を超えてもなお若々しい高座には、いつも感服します。
85周年の時には記念の会が開催されるとのこと、今からとても楽しみです。
幕開きの獅子舞からトリの可楽師匠まで、見どころ・聴きどころ満載の新春国立名人会で、元日に続いてとても楽しいお正月を過ごせました。
<本日のキモノ>
![紺の鮫小紋に梅の朱地塩瀬帯](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/fb/640e4751f61b043e6ae86dfd6908b92e.jpg)
![梅の柄の朱地塩瀬帯(お太鼓部分)](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/9f/b3f83900488e1f139c04e167c7228261.jpg)
紺の鮫小紋に、梅の花を描いた朱色の塩瀬帯をあわせました。
自分で買う帯は、黒地や白地、金糸のものがほとんどだったので、朱地の帯はこれが初めてです。
これまで朱地の帯なんて考えもしていなかったのですが、一見主張が強いようで実はいろいろな着物にあわせやすく、シンプルな着物も華やかにしてくれる便利アイテムだということを実感しました。
梅の柄なので締める時期は限られますが、お正月から2月中旬ごろまでは楽しめそうなので、これから出番を増やしていきたいと思います。
派手にならないうちに存分に締めなくては。
私は梅の花が大好きで、前々から「梅を描いた染め帯が欲しい」と思っていました。
でも、呉服屋さんやデパートで「いいな」と思うものを見つけても、高くてなかなか手が出せませんでした。
そんな時、インターネット呉服店のセールでこの帯を見つけました。とにかく柄が、イメージしていたものにぴったりだったのと、梅の時期が終わる頃のセールだったため値段も非常に安くなっていたことから、迷わず購入。翌年の梅の時期になったら締めようと、楽しみにしていました。
季節ものの着物や帯の場合、シーズン終了時のセールをうまく利用すると、かなりお値打ちに買うことができます。自分の好きな柄や、流行に左右されない柄なら、次のシーズンからでも十分使えるのでお得だと思います。
→
今度は国立演芸場です。
国立演芸場の「初席」である「新春国立名人会」は、1月2日から6日まで行われ、2日と3日は1日2回興行となります。出演者は毎回変わります。
落語、講談、漫才、漫談、浪曲、奇術、曲芸など、所属団体を問わずさまざまな芸人さんが一堂に介する、バラエティーに富んだ構成です。
今回行ったのは、1月2日の2回目の公演。
出演者は三笑亭可楽師匠、古今亭円菊師匠、林家木久蔵師匠、三遊亭楽太郎師匠、柳家喬太郎師匠、三味線漫談の玉川スミ師匠、講談の神田松鯉先生、漫才の青空球児・好児師匠、あやつり人形の「ニューマリオネット」と、ベテランがずらりと並びます。若山胤雄社中による寿獅子も披露されました。
とりわけ目を引いたのは、玉川スミ師匠。
玉川スミ師匠は、芸歴80年以上の大ベテラン。幼いころは女歌舞伎の一座に入っておられたそうです。
そのため、芸人さんの伝統にのっとった、お正月ならではの趣向で登場してくださいました。
黒留袖を着て、島田のカツラをつけた、芸者さん風のこしらえです。髪にはもちろん、お正月にしか挿さない稲穂のかんざしが。
これだけでも十分にお正月気分を楽しめるのですが、そこからがさらにスゴイ。
使う三味線は、「白紅木(しろこうぎ)」で作られたもの。
「紅木(こうぎ)」は、三味線の材料としては一般的な木です。しかし「白紅木」で作った三味線は特別で、お正月などにしか使いません。
さらに、三味線の糸も「松竹梅」という特別なものを使用。
三味線の糸は三本あって、太さがそれぞれ違います。いちばん太い糸が「一の糸」、次が「二の糸」、いちばん細いのが「三の糸」です。
通常はすべて黄色なのですが、「松竹梅」の糸というのは、一の糸が深緑(松)、二の糸が若草色(竹)、三の糸がピンク(梅)になっているのです。
元日から七草までの間やおめでたい席でしか使わない、めずらしいものです。
お正月のおめでたい雰囲気を楽しむと同時に、玉川スミ師匠の「芸人の心意気」を感じました。
芸歴80年を超えてもなお若々しい高座には、いつも感服します。
85周年の時には記念の会が開催されるとのこと、今からとても楽しみです。
幕開きの獅子舞からトリの可楽師匠まで、見どころ・聴きどころ満載の新春国立名人会で、元日に続いてとても楽しいお正月を過ごせました。
<本日のキモノ>
![紺の鮫小紋に梅の朱地塩瀬帯](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/fb/640e4751f61b043e6ae86dfd6908b92e.jpg)
![梅の柄の朱地塩瀬帯(お太鼓部分)](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/9f/b3f83900488e1f139c04e167c7228261.jpg)
紺の鮫小紋に、梅の花を描いた朱色の塩瀬帯をあわせました。
自分で買う帯は、黒地や白地、金糸のものがほとんどだったので、朱地の帯はこれが初めてです。
これまで朱地の帯なんて考えもしていなかったのですが、一見主張が強いようで実はいろいろな着物にあわせやすく、シンプルな着物も華やかにしてくれる便利アイテムだということを実感しました。
梅の柄なので締める時期は限られますが、お正月から2月中旬ごろまでは楽しめそうなので、これから出番を増やしていきたいと思います。
派手にならないうちに存分に締めなくては。
私は梅の花が大好きで、前々から「梅を描いた染め帯が欲しい」と思っていました。
でも、呉服屋さんやデパートで「いいな」と思うものを見つけても、高くてなかなか手が出せませんでした。
そんな時、インターネット呉服店のセールでこの帯を見つけました。とにかく柄が、イメージしていたものにぴったりだったのと、梅の時期が終わる頃のセールだったため値段も非常に安くなっていたことから、迷わず購入。翌年の梅の時期になったら締めようと、楽しみにしていました。
季節ものの着物や帯の場合、シーズン終了時のセールをうまく利用すると、かなりお値打ちに買うことができます。自分の好きな柄や、流行に左右されない柄なら、次のシーズンからでも十分使えるのでお得だと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_rain.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyoko_cloud.gif)