本朝徒然噺

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麻布十番納涼まつり

2005年08月21日 | つれづれ
麻布十番商店街近辺で行われた「麻布十番納涼まつり」へ行ってきました。

お祭り自体は比較的新しいものですが、とにかく屋台がたくさん出るので、若い人を中心に毎年多くの人でにぎわっているようです。
麻布十番商店街のお店が出している屋台のほか、国際色豊かな「ワールドバザール」、日本各地の名産品が売られる「おらが国自慢」など、たくさんのお店が出ていました。
屋台のほかには、「麻布十番寄席」や盆踊り、お囃子などが行われていました。

私は、おはやしを目当てに行ったのですが、早めに行って屋台も見てみました。とにかく屋台も人も多かったのですべての店は見ていませんが、「おらが国自慢」のなかで飛騨牛の串焼きが売られていて、とてもおいしかったです。和牛ならではの旨味がありました。生ビールも一緒に売られていたので、串焼きを片手に一杯やって、しばし暑さを忘れることができました。

夜になって、麻布十番稲荷の前で「十番囃子」の演奏が行われました。高校生くらいの子もいて、一生懸命演奏していました。

十番囃子
↑十番囃子

「十番囃子」の演奏の後は、獅子舞や、「伊勢音頭」「かっぽれ」などの踊りが披露されました。
お囃子や踊りの会場はあまり広くなかったのですが、たくさんの人が集まっていました。若い人も結構いました。

獅子舞
↑獅子舞


<本日のキモノ>

濃紺地に朝顔柄の綿紅梅に博多織の紗献上八寸名古屋帯

濃紺地に朝顔柄の綿紅梅(めんこうばい)に、博多織の紗献上の八寸名古屋帯です。
朝顔の柄は、時期的には本当はもう遅いのですが(朝顔の柄は7月から8月初旬までの間に着て、立秋を過ぎたら桔梗や萩など秋草の柄を着るのがベストです)、朝顔柄の浴衣地の日傘とあわせたいと思ったので、着てみました。
日傘が白地に紺の朝顔柄、着物が濃紺地に白の朝顔柄なので、ちょうど対比になりました。
足元は、麻の足袋に、右近型の焼き桐の下駄です。

お祭りの会場には、着物の人も少しいましたが、浴衣を着た若い人がたくさんいました。六本木ヒルズ周辺にも浴衣の人がたくさんいました。この界隈にこんなに和服の人がいるなんて、普段ではまずありえないことです。やはり、浴衣姿・着物姿の人がたくさんいると、街が一気に華やぐ気がします。

夏キモノを着る若い人が増えたのはよいことですが、なかには、絽の着物(もちろん半衿、襦袢と一緒)に名古屋帯といういでたちなのに、素足に下駄ばきの人もいました。
最近、こういう人をよく見かけるのですが(驚いたことに歌舞伎座でも)、これはさすがにいただけません……。
半衿つきで着物(着物っぽい浴衣も含めて)を着たら、たとえ帯が半幅帯でも、足袋は必ず履きます。
綿コーマなど、半衿をつけないで着る浴衣の場合は、お太鼓の帯をあわせても素足に下駄履きで、すっきりと着こなすのがベストです。



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