本朝徒然噺

着物・古典芸能・京都・東京下町・タイガース好きの雑話 ※当ブログに掲載の記事や写真の無断転載はご遠慮ください。

優勝記念

2005年10月01日 | 阪神タイガース
新宿の京王百貨店で行われている、阪神タイガース優勝記念セールへ行ってきました。

一昨年の優勝記念セールの際には、呉服売り場で、和装小物や草履、銀座「ぜん屋」の雨傘などをお値打ちで手に入れることができました。
「ぜん屋」の雨傘は、和装に合うように骨の数が多くなっています。見た目もおしゃれだし、大きいので濡れにくくて便利です。一昨年は、星野監督の背番号「77」にちなんで7700円で売られていました。
今年売られていた傘は、前とデザインが少し変わっていましたが、やはり和装に合いそうな雰囲気の素敵な傘でした。
岡田監督の背番号は「80」なので、一昨年に比べると消費者にとっては少々不利です(笑)。現役時代は「16」だったんだけどなあ……。

今年は、前回優勝時に比べると経済効果が半減すると予想されているようです。
それを反映してか、セールで扱われている商品も、一昨年よりも少なめでした。

そのため、今回は着物関係の買い物は断念。
でも売り場で「タイガース袋帯」を見つけてうれしくなりました(買いませんでしたが……)。
グレーを貴重とした色で、お太鼓の部分に虎のマークがあしらわれています。その周りに選手のシルエットや球団のロゴが散らされています。素材も正絹です。
一昨年の優勝時にインターネットでも見つけて、思わず欲しくなってしまったのですが、冷静に考えて購入を断念しました(笑)。

代わりに地下の食品売り場で、優勝記念で販売されているお菓子を探すことにしました。
一昨年は神戸風月堂が、リーグ優勝ロゴ入り缶のゴーフルを売っていました。
今年はリーグ優勝ロゴ入り缶のゴーフルはありませんでしたが、通常の虎マークがあしらわれた缶や、タイガースのマスコットキャラクター「トラッキー」のイラストが入った缶がありました。

モロゾフでは、何と、タイガースケーキ(冒頭写真)を販売していました。
パッションフルーツのムースとチョコレートケーキのスポンジを交互に重ねて、虎ジマを表しています。ケーキの上には、チョコレートクリームで縞が描かれています。
優勝ロゴの描かれた紙もデコレートされています。
数量限定販売で、残りわずかになっていたので、迷わず買いました。おいしかったです。

ユーハイムでは、優勝ロゴ入りパッケージに入ったバウムクーヘンが販売されていました。
本高砂屋(ほんたかさごや)では、「エコルセ」というお菓子が優勝ロゴ入り特別パッケージで売られていました。
もちろん、どちらも買いました。

阪神優勝記念で販売されたお菓子
↑優勝記念バウムクーヘン(左)と、優勝記念「エコルセ」

鶴屋吉信では、虎の焼き印入り上用饅頭、どら焼き風のお菓子「招き虎」が、それぞれ限定販売されていました。「招き虎」は残念ながら売り切れていました。
神戸アンテノールでも、優勝記念のロールケーキが限定販売されていたのですが、残念ながら売り切れていました。

京王百貨店の店内には「六甲おろし」がずっと流れていて、うれしくなりました。

京王百貨店の阪神優勝記念セール
↑阪神タイガース優勝記念セールが開催されている、新宿京王百貨店





阪神ダルマ

2005年09月30日 | 阪神タイガース
昨シーズンから会社のデスクに飾っている、阪神ダルマ(冒頭写真)。※注:ダルマさんがかぶっているヘルメットは、付属品ではなく後からかぶせたものです。

ダルマの目入れは、最初に願いをこめて片目を入れておき、願いがかなったらもう片方の目を入れるのが本来のやり方です。
しかし、リーグ優勝だけでなく、一昨年かなえられなかった「日本一」の悲願を達成できるよう、私はこのダルマにまったく目を入れないでおきました。
リーグ優勝できた暁に片目を入れ、見事日本一に輝いたら、もう片方の目を入れようと考えていたのです。

このたび、めでたく片目を入れることができました。
目入れの際には、同じ部署のなかの阪神ファンも立ち会ってくれました。

一昨年リーグ優勝した時には、まさか2年後にまた優勝できるなんて夢にも思っていませんでした。
岡田監督の見事な采配、それを支えるコーチ陣、そして、全体のことを考えながら自分の役割をしっかりと果たした選手たちが、「強いチーム」を作ったのだと思います。
2年前に比べると、打線が段違いでした。2年前は、個々の選手は力を持っているのに、打線がうまくつながっていきませんでした。日本シリーズでダイエー(当時)に敗れた主原因もそれだったと思います。
しかし今年は、まったく違いました。みんなが「次へつながる打線」を意識していました。そして、そのなかで自分の仕事を堅実にやっていました。その結果が優勝となったのです。
いいトップとそれを支える首脳陣がいて、きちんとした方向性を示す。個々の人間がきちんと力をつけ、全体を意識しながら自分の仕事をきちんとこなしていく。そのどれが欠けても、なかなかうまくいかないのでしょう。つくづく「野球は人生」だと思います。

岡田監督、コーチや選手のみなさん、本当にありがとう。
阪神ファンに「日本一」の夢を見せてやってください。楽しみにしています!



祝・リーグ優勝

2005年09月29日 | 阪神タイガース
本日、めでたく阪神タイガースがリーグ優勝をきめました。

私は、優勝決定の瞬間、折しも上方落語の会を聴いていました。
優勝決定が予想されていたので野球中継が気になったのですが、せっかくとった落語会のチケットと半日の有給休暇を無駄にするのはしのびなかったので、予定どおり落語会へ。

9月24日の記事でご紹介した「大・大阪博覧会」の一貫として開催される「渋谷繁昌亭」という落語会です。渋谷・セルリアンタワー東急ホテルの「ボールルーム」で行われました。
笑福亭生喬師匠、桂小春團治師匠、笑福亭鶴瓶師匠、桂春團治師匠、春風亭小朝師匠、林家染丸師匠という豪華な顔ぶれです。

トリの染丸師匠の噺が終わった後、桂小春團治師匠から「阪神優勝」の報告が。
そして何とその場で、優勝を祝って鏡開きが行われたのです。
会場のお客さんたちに樽酒がふるまわれ、場内は一気に「お祝いムード」になりました。
BGMには何と、三味線の「六甲おろし」が演奏されていました。

落語で笑った後、阪神優勝祝いのふるまい酒をいただいて、実にイイ気分になりました。
今日は、東急百貨店で大・大阪博覧会「栄光のナニワ歴史展」見学→上方落語の会→阪神優勝という、実に「大阪な一日」でした。

まずは、阪神優勝バンザイ!
目指すは、20年ぶりの日本一!



球団経営の極意

2004年12月15日 | 阪神タイガース
プロ野球のほうは今、契約更改で連日話題が尽きないようだ。
古巣に残る選手、別世界へはばたいてゆく選手、さまざまである。

それにしても今年は、近鉄・オリックス合併、新規参入、ストライキの話題に押されてしまって、セ・リーグのペナントレースがいま一つ盛り上がりに欠けてしまった感が否めない。
わが愛しの阪神タイガースも、優勝争いにかむこともなく、地味にシーズンを終えてしまった(笑)。

あ、一つ大きな出来事があった。
久万・元オーナーと野崎・元球団社長が、一場選手への献金問題で辞任した件である。

私はこの二人結構好きだったので、残念だが……まあ、仕方ない。

久万・元オーナーは数々の名言を残しているが(笑)、そのなかで今年のベスト1ではないかと思える言葉がある。

新規参入の話が浮上したとき、マスコミからのインタビューを受けて一言。

「もうからへんよー、きっついでぇ」

だ、そうですよ、孫さん、三木谷さん。



中日ドラゴンズ優勝

2004年10月02日 | 阪神タイガース
プロ野球セ・リーグは、中日ドラゴンズの優勝が決まった。

わが愛しの阪神タイガースは、順位から見ると残念な結果となっている。個人の成績としては、金本選手の打点王や赤星選手の盗塁王などが期待されるが。

19年前の優勝以前からのファンで、最下位連続に甘んじる時期にも、出来の悪い子どもを持つ親のような気持ちで見守っていた私としては、優勝できなくても、正直言って「まあ、そりゃそうかな、仕方ないわな」という感じである。
去年リーグ優勝した時だって、ぎりぎりまで「いや、まだまだ油断できない」と思っていたほどである。勝てない時代を見続けてきた阪神ファンは、おそらくみんなそうであろう。
去年のリーグ優勝の際には、「次に見られるのはまた20年後になるかもしれない」と真剣に思ったので、この時とばかりにいろんな優勝記念グッズを買った。まるでハレー彗星である(笑)。

正直なところ、今年阪神が優勝できなかったのは、ある意味よかったと思っている。
去年リーグ優勝してから、どうも「にわかファン」が増えたらしく、球場に足を運んでもそういった「にわかファン」の応援ぶりに辟易(へきえき)していたからである。
これで少しは「にわかファン」が減るかな、と、内心ほっとしている。

「にわかファン」とそうでないファンの応援のどこか違うかというと、ずばり「ヤジの飛ばし方」である。
阪神ファンは確かにヤジを多く飛ばす。相手チームにも飛ばす。
しかし、古くからの阪神ファンは、相手チームだけでなく、いや、相手チーム以上に、自分たちのチームに対してもヤジを飛ばすのである。
阪神が負けたり情けないプレーをしたりしたら、情け容赦なくヤジや怒号が飛ぶ。その代わり、勝てば大声援である。

しかし、「にわかファン」と思われる人々は、ちがうのである。
とにかく、相手チームに対してばかりヤジを飛ばす。
百歩譲って、相手チームが勝って悔しまぎれに飛ばすならわかるが(本当の阪神ファンなら、負けた阪神に対してヤジを飛ばすけどね)、阪神が勝った時にまで、相手チームにヤジを飛ばすのである。しかも、汚いヤジである。古くからの阪神ファンのおじさんなどは、もっと気の利いたヤジを飛ばしているというのに。
特に、ジャイアンツ戦の時にその傾向が強い。察するに、そういう人たちは、「阪神ファン」なのではなくて、単に、いわゆる“アンチ巨人”」なのであろう。

たしかに阪神ファンはジャイアンツが嫌いな場合が多いし、私自身も「アンチ読売(私は、ジャイアンツだけを「巨人」と呼んで特別扱いすることも嫌いなので、「巨人」と言わず他の球団と同じように親会社名で「読売」と呼ぶ)」の部類に入ると思うが、それ以上に「阪神ファン」なのである。
対戦相手がジャイアンツだろうが他の球団だろうが、とにかく「阪神が勝てばうれしい」し、「阪神が負けたら悔しい」「せっかくの得点のチャンスに打線がきちんと打てなくて点が入らなければ『何やっとんねん』と腹が立つ」、ただそれだけである。

そして「にわかファン」は、内野席に多い。
外野席で応援している応援団には、そういう人はあまりいないと思う。
私は、外野席で応援するよりも、じっくりと試合を観たいタチなので、野球観戦の時は必ず内野席に座るが、そこに変なファンがいると、本当に腹が立つのである。

一度、阪神が劣勢の時に相手チームにばかりヤジを飛ばしている「にわかファン」の前で、阪神に対して「お前ら何やってんねん、ちゃんとボール見て打たんかい!」と思いきりヤジを飛ばしたら、驚かれた。
余談だが、私の好きな真弓・元選手のユニフォームを着ている人を見かけた時、友人と「あ、真弓のユニフォームだ、いいなあ~」と話していたら、周りの人にきょとんとされたこともある。
真弓を知らずして阪神ファンと言うなかれ、と言いたい。

そもそも阪神ファンは、「阪神は強い」という前提で応援していない。強かろうが弱かろうが、とにかく、阪神が好きなのである。
だから、阪神が勝った時でも、負けた相手チームに対してごう慢な態度をとらないのが本当である。
阪神ファンが阪神を応援する時の大前提は「頼む勝ってくれ」「あかんなあ」「ようやった」、この3つである。
「やっぱり阪神は強いなあ」「お前らが阪神に勝てるか」を大前提としている人たちは、悪いが「にわかファン」だとしか思えない。

職場に、3年前から阪神ファンだという人がいるのだが、その人も、今シーズンが始まったばかりの頃、「阪神が最強ですよね」などとのたまっていた。私は内心「そんなわけないやろ」と思っていた。
私は阪神を最強とは思っていない。しかし、阪神に勝ってほしい。そんな気持ちで阪神を見守り続けている。阪神ファンの多くはそうだと思う。
シーズン当初大きなことを言っていた人も、今ではあまり阪神のことを話題に出さなくなってきた。だんだん興味がうすれてきたのかもしれない。まあ、それでも別にかまわないと思う。
「去る者は追わず」も阪神ファンの基本である。

また、長い目で阪神を見守っていこう。
「だめな子ほどかわいい」、これも阪神ファンの基本である。