早く国産、経口薬を熱望 塩野義の緊急承認制度適用❕

　塩野義のコロナ経口薬、厚労省内では今国会で成立見通しの緊急承認制度の活用か。安全性が確認され、有効性が「推定」される段階で医薬品を承認できるため、明確な効果の確認が必要な条件付き早期承認制度に比べて承認のハードルが下がる可能性がある。世界的大流行（パンデミック）などの緊急時に適用されるが、４月２８日の参院厚生労働委員会で厚労省幹部は「現在の感染状況は緊急時に該当する」との答えだと。

　塩野義が中間段階の臨床試験（治験）の結果をもとに審査する「条件付き早期承認制度」の適用を求めて承認申請したのは２月２５日で、もう、2ヶ月以上だ。　同制度は治験に時間がかかるケースなどで最終段階の治験完了前でも申請できる仕組み。