年末に坂の上の雲を観つつ、そういえば東郷平八郎を祀った原宿の東郷神社って近いけどじっくり行ったことなかったなと思って訪ねてみましたら、社の右側に砲弾のようなもの発見。
うーん、これってどうみても砲弾だよねえ。
ま、石じゃないんだけどさ、たまには肉やフライもの食べてばかりじゃなくて、鑑賞したいじゃないですか。
これですよこれ。
で、日露戦争のときに戦艦三笠から撃った本物だろうかと調べてみましたが、よくわからず。
神社や忠魂碑にある砲弾
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秩父の東郷神社にはバルチック艦隊から撃ち込まれた砲弾が展示されているようで、その写真をネットで見た限りではこの原宿のものと同じような形をしてるので、もしかしたら日本のものではなくてロシアの砲弾なのかもなあって調べてみると、どうやら当時の日本の砲弾は下瀬火薬を使用し鋭敏な信管(伊集院信管)の採用により着弾後爆発炎上する新型砲弾(榴弾)だったみたいですね。
バルチック艦隊を撃破した日本海海戦(1905年)の勝因は、8000m手前での敵前大回頭による丁字戦法という戦術面だけでなく、この着弾後火災を起こしやすい砲弾の使用をはじめ、砲弾の命中精度を高めるためにイギリスの新型射撃盤の導入や最新型の三六式無線電信機による世界トップレベルの通信能力の整備など、日本海軍が最新のテクノロジーを装備していたことにあったそうであります。
しかも九州と台湾を海底ケーブルで繋ぎ、さらにイギリスのインド・アフリカ回線と結ぶことで、当時同盟を結んだイギリスからロシアには秘密でバルチック艦隊の位置情報が日本に逐一報告されていたんだそうであります。ううむ、なんだか明治の日本人は情報技術に関してもなかなかすごいですねえ。
それにしても、もし日露戦争で負けてたらどうなってたんだろうなあ。
北海道以北はロシアに賠償金がわりに取られてたかもしれませんねえ。
朝鮮半島は満州に駐留してたロシア軍に占領されてロシア領になってたろうなあ。
そうなるとロシア革命も起きないのでマルクスやレーニンの出番もなく、清朝も崩壊せず辛亥革命も起きないわけだから孫文も蒋介石も毛沢東も歴史の表舞台に現れないまま列強による中国大陸の半植民地状態が続き、インドやアフガニスタンはイギリス領。カンボジアやベトナム、ラオスはフランス領。インドネシアはオランダ領でフィリピンはスペイン領ですかね。
国力の落ちた日本は台湾をイギリスに売却して日露戦争の戦費を支払うとかそんなことになってたかもしれませんね。
ま、少なくとも100年後の21世紀初頭の東アジアの産業の興隆もなかったんだろうなあ、って思うと、やっぱ日露戦争は勝てて良かったよねえって思うもんでありました。
そんなわけで、21世紀の東郷神社では平和に結婚式が行われているんでありました。
さて、良く晴れた立春の朝、走っても良かったのですが、金曜日なので休足です。
明日も暖かい天気みたいだし、ここんとこ土日に全然走れてないんで、少しは長めに走らないとなあ。
代々木ランニングクラブ2.0