今年はセミが多いみたいですね。
昨日は歩いてたらセミが飛んで来て、前を歩いているスーツの男性のお尻に止まりましたよ。私はここ数年デジカメ持って歩いてますが、これってもしかしてシャッターチャンスってことでしょうかねえ。
「すみません、今アブラゼミが飛んで来て、あなたのお尻にとまってますよ」
って、素直に状況を教えてあげようと思ったけど、きっと怪訝な顔をされるだろうしなあ。
ま、とりあえず1枚撮っておこう。
で、その後も私と歩く方向がおなじでして、明らかに駅に向かっているわけです。
まあ、電車に乗るまでにはセミも飛んで行くだろうし、セミがとまってたからって、何も問題ないしね。
って、思って後ろを歩いてたんですが、セミが飛んでくれる気配が全然ありません。
うーん、このままセミがくっついたままで電車に乗って、席が空いていた場合のことを想像してみました。
A. 席に着かんとする刹那、危険を察知したセミが、「ジジジッ」と行って飛び出す。
B. 席に座ったとたん臀部に違和感を覚えた男性が「うおうっ」とかいって立ち上がる。
C. 席に着くがセミが問題のない位置(たとえばベルトのあたりとかに)に移動していて何ごともなかったように時間だけが過ぎて行く。
うーん、どうなんだろう、ちょっと見てみたい。
けど私の子供の頃のセミ獲りの経験からすればA案に至る可能性が高いから、ま、別にここでわざわざここでお尻にセミがとまってることを教えてあげることもなかろう。
って、思って後ろを歩いてたんですが、セミが飛んで行く気配が全然ありません。
まずいよ、まずいよっ。このまま電車に乗ってしまった場合、B案の可能性だってなきにしもあらずだ。うーん、しかし、わざわざ声をかけてもなあ。
かといって、何も言わずにセミをとってあげたりするのも、李下に冠みたいなもんで誤解を招くよなあ。前にハワイへ行くノースウェスト機の中で、座ってる状態で黒人パーサーを呼び止めようと、ちょっとちょっとと手を出したら、お尻に触れてしまって、日本語で「ホモじゃなーい」とかいわれたことがあるんであります。
そうだ言い方を変えてみてはどうだろう。例えば、関西弁風に、
「おいどにセミとまってまんがな」くらいの言い方ならどうだ。
いいや、それも変だろう。なんで関西弁のおやじが突然現れるんだ。
ここは「とまってますよ、セミ」くらいの、場所を特定せず用件だけを並べたような簡素な言い方が適切かもしれない。
とか、あれこれ今後の対応を考えてるうちに駅前の最後の信号まで来てしまった。セミはその間、多少臀部右上に移動している。よしよし、その位置なら席に着いても圧死する可能性は低いな。ま、いいか。あの位置ならたぶん席に着いたとたんに飛び立てるだろう。セミは何度か電車内の窓に身体をぶつけながらも、ジジッとか言いながら飛んで逃げるはずだ。
なあんて思っている段階で、やっとセミが飛んでってくれました。ああ、良かった。って、後ろで見てる私は色々こんな風に考えてしまうんですが、当の本人的には何事もなかった、普段通りの駅までの短い道のりであったわけでありますよね。
セミにしてみても自分が人間にとまってて、危険な状態にあるなんて思ってもいなかったんだろうしね。
ま、観察者がいなければ宇宙は存在しないとでもいいましょうか、自分の身に起きてることも、それが幸福であれ不幸であれ、気づかなければ存在しないに等しいってことですなあ、などと思った昨日の午後の出来事でありました。
そういうわけで、今年はセミが多いみたいなんで、夏休み中、外走るときは注意いたしましょう。
セミがとまってるかもしれませんから。
さて、昨日は暑くてだるだるダルビッシュとか思いつつのんびり帰宅ラン。やっぱり夏場は長距離走には不向きな季節ですよね。やはり日の出時刻あたりから走り出すのが良いですなあ。で、今日は完全休養して明日から夏休みしますんで、いっぱい走ってやろうと思っています。ま、暑い中走ってプールへザップーンもやりつつね。
代々木ランニングクラブ