マグロチャンピオンの料理道場

人気バラエティー番組、TVチャンピオンの「マグロ料理人選手権」優勝者が、本格料理を分かりやすく教えるブログ。

タイの家庭料理 カイチアオ(タイのオムレツ)はお袋の味。

2012年11月18日 | 魚やす UO-YASU のまかない料理
雨季が明けたバンコクは、まだまだ暑い日も多いが雨の振る日が少なくなったので、昨日のアイドルタイムに久しぶりにエラワンの祠にお参りに行ってきた。

飲食店という商売をしていると、スタッフが怪我をしないよう、また、火を使っているので火災にならないよう、いつも気に掛かる。

そこで時間のある時には神様にお参りに行くのだが、その時に一つのルールを自分で決めている。

それは、神様に「お願いをしない」ということだ。

皆が皆、神様のところにお願いに行ったら、神様も疲れてしまうのではないだろうか?

だからお参りに行く時は「いつも守っていただいていることへの感謝」を伝えに行くことにしている。

さて、今回はエラワンの祠にお参りに行った後、直ぐ近くの伊勢丹デパートに立ち寄ることにした。

新しくOPENした飲食店に食事に行く為だが、伊勢丹デパートの近くの歩道橋で面白い物を見つけた。



上の写真ではちょっと分かり難いかも知れないが、それはタイ文字の文字盤の時計だ。



こういうタイ文字の時計を見たりすると、タイは本当にゆっくり時間が流れているなと感じる。
また、伊勢丹の前で突然変なオブジェを発見した。



たぶん偉い(有名?)な女性の顔のオブジェなのだろうが、いったい誰なんだろう?

こういう物が突如現れたりするのもバンコクらしくていいと思う。

また、伊勢丹デパートの正面にも祠が2つあり、ここを訪れる人も多い。



左の大きい方の祠が、「トルムルティの祠」でヒンドゥー教の3大神である「ブラフマー神」「ヴィシュヌ神」「シヴァ神」が一体となった神様(三神一体)で、この神様をお参りすると「恋愛」が叶うと言われ、多くの若いタイ人の女性がここを訪れる。

特に毎週木曜日の21時半には神様が降りてくるらしく、この日にお参りするとご利益も大きいようだ。

また、右の方の小さい祠は「ガネーシャの祠」で、何の願いことも叶うと言われている。

象の頭を持つ不思議な神様だが、インドでは最も人気の高い神として敬われているようだ。

今回、伊勢丹デパートからの帰りには「BTSのサイアム駅」まで歩いたが、「セントラルデパート」の正面に巨大なクリスマスツリーを設置していた。



しかし、雪の降らない国のクリスマスツリーというのは何度見てもピンとこないものだ。

また、話が長くなってしまったが、今回はタイのオムレツ「カイチアオ」を作ってみよう。

タイではどこの家庭でも作る家庭料理だが、卵以外に加える具は一般的な「万能ネギを細かく切ったもの」以外に「豚の挽肉」や「トマト」や「ポテト」等、様々で、それぞれの家で味の異なる言わば「おふくろの味」だ。

この料理の特徴は油をたくさん使うことで、カイチアオというタイ語のカイは「卵」で、チアオは「揚げる」で、卵を油で焼くというより揚げるように調理する。

それでは早速作ってみよう。

◆カイチアオ(オムレツ)の作り方。

<用意するもの>


写真手前の左から「卵」(4個)、「ナンプラー」(大さじ1)、「白コショー」(小さじ1/2)、味の素(小さじ1)、「万能ネギの小口切り」(大さじ2)。他に「サラダ油」(大さじ4)。

<作り方>

①ボウルに卵4個を割る。


②かき混ぜる。


③味の素を小さじ1加える。


④ナンプラー大さじ1を加える。


⑤万能ネギの小口切り大さじ2を加える。


⑥白コショー小さじ1/2を加える。


⑦よく混ぜ合わせる。


⑧フライパンを中火に掛けて、サラダ油(大さじ4)を加える。


⑨そのままフライパンを熱して、十分にフライパンが熱くなったら卵を流し入れる。


⑩大きくかき混ぜながら焼き、下の面に焼き色が付いたかどうか箸で確認する。


⑪下の面に綺麗な焼き色が付いたらフライパンを振ってひっくり返す。
 (皿を上に乗せてひっくり返してから、反対の面を焼いてもよい)


⑫両面に綺麗な焼き色が付いたら皿に盛り「ホットチリソース」を添える。


今回の「カイチアオ」には定番の「ホットチリソース」を添えたが、お子さんのいる家庭では「スイートチリソース」を添えるのもいいだろう。

さて、次回は「タイ料理」でもこれにハマる日本人もとても多い「ソムタム」(青パパイヤのサラダ)を作ってみよう。

タイの東北料理(イサン料理)だが、今ではどこのタイ料理店でも「ソムタム」を置いている。

ソムタムのソムはタイ語で「酸っぱい」、タムは「叩く」という意味だが、一度食べるとクセになる。

熟していないパパイヤを細く切り、唐辛子、ニンニク、マナオ(ライム)、ココナッツ砂糖などで和えた簡単な料理だが、生のパパイヤのシャキシャキ感と「酸っぱい」「甘い」「辛い」「塩味」のタイの4つの味のバランスが絶妙だ。

尚、「ソムタム」にはいろいろな種類があるので、次回はその話もしよう。。。






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1 コメント

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お久しぶりです (Takahashi)
2012-11-21 00:55:07
だいぶ遅くなりましたが、開店おめでとうございます。 
バンコクで和食店を開く事はAPBOCのHPで知っておりましたが、ブログを再開したのを見つけたのは先程でした。
上海でお会いしてからほぼ1年ぶりですが、元気でご活躍の様子、なによりです。なかなかタイには行くことはありませんが、チャンスを見つけてまたお会いしたいと思っています。
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