マグロチャンピオンの料理道場

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秘密の鶏唐炒め

2011年08月29日 | 一品料理
昨日は久しぶりに雨があがり晴天となったので、上海の地下鉄2号線の中山駅の近くにある「カルフール」(家乐福)に買い物に出かけることにした。

この商業ビルには他にも有名ブティックや飲食店もたくさん入っていているのだが、やはり上海は景気がよいのか、たくさんの買い物客でどの階もお客さんでいっぱいだ。

日本の「和民」も何店舗か上海に展開しているが、そのうちの1店舗がこのビル内にあるのを思い出して6階まで上がって「和民」を見付けたが、ちょうど12時を過ぎたところで、お客さんがいっぱいで20分以上も待たねばならないとのことで、しかたなく7階までエスカレーターで移動したところ、1軒の「回転寿司」があったのでその店を覗いてみることにした。

旨くなかったら2~3個つまんで出ればいいし、どんな寿司ネタを使っているのか興味も湧いたからだ。

上海には既に日本から「がってん寿司」や「平録寿司」もあり、日本と同じレベルの寿司を提供しているが、この店は中国人経営のようなので、たぶん中国人の好きなネタを出しているだろう。

サーモン、うなぎ、カリフォルニアロールなどは、中国人が好きな寿司ネタの定番だが、中には具に何を使っているのか分からないような「軍艦」もあり、興味をそそられる。

そて、その店に入ったとたん、急に私の名前を大きく呼ばれたので、一瞬、何が起こったのかビックリしてしまった。

誰がいったい?と声の主を確認すると、それは、1人の寿司を握っている職人で、以前、我々の和さ美の1号店で働いていた調理スタッフだった。

どうやら、彼だけは白い白衣を着ていて(他の調理スタッフは紺色)、彼はこの店のチーフをしているようだ。

上海で和さ美の1号店を開店してからもう3年近くになるが、ずいぶん多くの調理スタッフを育ててきたが、今では多くの調理スタッフが、このように他のチーフになっている。

それはそれで嬉しい気もするが、せめて3年は一緒に仕事ができたら、もっとたくさんのことを教えることができたのに。と残念なことが多い。

中国人の調理スタッフは、たいていの場合、1年もして自分に「変な自信?」がつくと、より給料の高い店に移ってしまう。

彼の寿司の握りを久しぶりに見たが、あまり進歩が見られなかったし、シャリは甘過ぎるし、味噌汁はぬるい。

でも、店はそこそこ繁盛しているようで、彼の健闘を祈りたいと思う。

寿司に付いては、今、店で握り方の写真を撮り始めたので、ブログへのアップも近いうちにできるだろう。

さて、今回は「秘密の鶏唐炒め」に使うソースについて説明しよう。

前回も話したが、この「秘密の鶏唐炒め」という料理は、鶏の唐揚げを野菜と一緒に炒めて、ソースを絡ます料理だが、そのソースは2種類のソースを混ぜ合わせている。

その1種類はコチュジャンで、もう1種類が今回紹介する「焼き肉のタレ」だ。

今回はこのタレの作り方と、このタレを使った(黒豚スペアリブ)の料理を紹介しよう。


◆「焼き肉のタレ」の作り方

1)材料
醤油    1200CC
砂糖    500g
みりん   100CC
酒     100CC
赤ワイン  100CC
はちみつ 30CC
レモン   1個
リンゴ   1個

2)作り方
①レモンは皮をむき薄くスライスする。リンゴはまず8当分に切った後で、種を切り取り薄くスライスする。
②鍋にみりんと酒とワイン入れ火に掛け、アルコールをとばす。
③醤油、砂糖、はちみつを加え30分弱火で煮て2割程煮詰める。
④レモンとリンゴのスライスを入れて、更に20分程煮る。
⑤冷めたら濾して清潔な入れ物に移す。

このタレに「スペアリブ」を3時間程漬けこんで焼けば、写真の(スペアリブ)の完成だ。

また、このタレが3:1(コチュジャン)で混ぜ合わせれば、「秘密の鶏唐炒め」のソースとなる。

鶏唐と野菜を炒め、この2種類のソースを混ぜたソースを絡めて、熱々の鉄板の上に乗せれば、夏にピッタリな、「秘密の鶏唐炒め」が完成する。


さて、次回は「寿司の握り方」の話をしよう。


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