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猿に発信器をつける

2010年02月09日 | Weblog
山の案内 歩き日記

 猿を捕獲したとの調査会社から一報が入り、早々捕獲現場を訪ねた。猿が檻の中で動き回っている。人間が近づくと両手を広げ、檻にはいつくばり警戒態勢に入る。

 性別はオスで年齢を聞いたが答えてくれなかった。猿は檻に入り動き回っているが、疲れ気味なのか時たま座り込む。不安げな表情が愛おしくなる。

 発信器は10秒間隔発信と30秒間隔発信があり、10秒は1年間、30秒は3年間の電池寿命であると調査会社の専門家から聞いた。

 発信器は見通しの良いところで2kmくらいの範囲であれば受信できるとのことであった。しかし谷間などに入ると受信できないこともある。



 さて、今回の調査の目的だが、農作物を荒らす猿の行動を追跡調査し、猿害対策を考えるためである。 さて檻に入った猿に発信器を取り付ける方法だが、一般的には麻酔銃で眠らせ取り付けるのだが、

 いろいろな法的制約があり、事務手続きが煩雑、時間がかかる、狩猟免許、獣医師の免許など問題があり今回は採用しないことにした。

 スピード感と臨機応変に対応できないのが日本行政の特徴。でもそこが逆に良いのかもしれない。今、日本は合理性と経済性のみを追求し、人間関係がギスギスしている。

 ある面、無駄は人間関係の潤滑油になると思うが。捕獲猿を前にして持論をぶつが猿は知らん顔である。よって今回は、猿を棒でつっつき、檻から手を出したスキに掴み、順番に手から足へと四肢を拘束し動けなったところで発信器を取り付けるのである。

 これが大変な作業であった。オス猿は力が強く、手を掴まえても直ぐに抜けてします。そのうち猿が警戒し檻から手を出さなくなる。



 棒でつっついたり餌を与えたり、悪戦苦闘しながらようやく手を掴まえることができ、いっせいに四肢を拘束した。注意しないと噛まれる。調査員が手袋を噛まれ、引き裂かれ軽傷を負われた。
 


 拘束されたところで、檻を開け発信器を装着する。無事装着完了し、檻を閉め檻の中でしばらく様子を見守ると、発信器が気になるのか、外そうと体を丸めて手で引っ張りもがいている。

 外れないか心配になる。調査員のお話しによると、しばらくすると慣れて気にしなくなるそうである。

 

 装着完了まで立ち会い引き上げたが、電話で確認したところ、しばらく様子を見て檻を開けてやったところ、元気に群れの中に帰って行ったそうである。

 作業中、猿の群れが「キィーキィー」と鳴き声をあげその場を離れなかった。檻の中の猿が心配で見守っていたのかもしれない。

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