今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

巴里の亜米利加人

2006-06-05 19:20:33 | Weblog

来ました来ました、アメリカ人2人組みがっ!
未知なる生命体との出会いのような新鮮かつ不安な気持ちになりながら、夫の
友人と初めて会いました。
彼の名は、エド。(=エドワード)
身長は・・・180cm前後なのでしょうか、大きい人でした。そして横にも大きかった。
さすがはビッグマックの国。アメリカン・サイズです。
でも彼の連れてきた友人リチャードは普通体型。こんなアメリカ人もいるのか!
とちょっと驚きました。(笑)

朝10時にド・ゴール空港に到着した彼ら。
昼食をウチで食べてもらったんですが、時差ボケのせいでやたら眠そう。
飛行機の中で子どもの乗客に囲まれて座っていたせいで、眠ることができな
かったと言ってました。(災難でしたね・・・。)しかも、後ろのオヤジに「イスをもっと
上げてもらえませんかね~?」と文句言われたので、「ほとんど直角状態」で
ずっと乗ってたらしいです。(苦笑)アメリカン・サイズのエドにとってはさぞかし
辛い旅だったことでしょう。

食前にまずポテトチップスや豆類のスナックを出し、シードルと一緒に飲み食い。
そして豚肉加工品あれこれ。(サラミとリエット。)リエットとは、豚の肉と脂を
まぜこぜにしたパテで、バゲットに塗りつけて食べます。
久々のフランス風な食卓に興奮したエドが叫ぶ!
「リチャード、コレめっちゃウマイんだぞ!食べてみろよっ!こっちのもウマイぞ!」
(細身のリチャード、時差ぼけのせいもあり、ちょっと迷惑そう・・・。)
さらにエドが叫ぶ!!
「リエット!!! リチャード、見てみろよっ!ほら、脂と肉が半々だろう!?」
(ウチの夫、爆笑。)
そんなリエットを、ウチの夫もエドと同様に大好きなのです。(そんなだから、
痩せられない・・・。)エドの体はすでにリエット状態なのに、さらにまだ脂を
補給したいのか?
そんなこと考えながらも、夫はさらに追い討ちをかけるようにしてフォアグラ・パテ
を出す。エド、もう止められない状態(苦笑)
(ちなみに、フォアグラって「フォア=肝臓、グラ=脂」でまさに脂肪肝なんです
けどね。)エドは、猛獣のようにバゲットをわしづかみにしてパテを塗りたくって
食べまくってる。 ア、アメリカ人だ~~~!!
でもその隣でひたすら大人しいリチャード。(←彼も生粋のアメリカ人。)
お昼のメインは、夫の作ったタルティフレット。(チーズ&ベーコン。)
そしてデザートは、わたしの作ったティラミス。(これまたチーズ。)
とことんコッテリした昼食でした。(笑)

2人とも30代後半。エドは若い頃からフランスが大好きで、フランス語も勉強
していたし、持ってる物もなんでもフランス製品だったり。
リチャードも、実はフランス語を数ヶ月勉強したことがあるらしくって、わたしたちの
仏語トークにも耳を傾けていた。単語単語で少しはわかる様子。
わたしは・・・すっかり退化した英語力を振り絞って英語で会話しようと試みたけど、
どうしても、最初に口をついて出てくるのが仏単語・・・。(汗)
英語で話し始めたのに、途中でフランス語に変わってくる。(汗・汗)

彼ら2人とも韓国で2年間ほど英語教師をしていたので、韓国語が少し話せるし、
実はエドは日本語が少し話せると今回はじめて知ってビックリ!でした。多言語派
な彼らです。(お昼食べてる最中にいきなり「お箸ありますか~?」って流暢な
日本語でエドに聞かれた・・・。笑)
2人して、忘れかけのハングルで自分らの名前を書いてみせてくれたので、
調子にのって「ヤコは? ぺこは?」って頼んで書いてもらった。
(カメラがまだ直ってきてないので、写真載せられないのが残念!)
アメリカ人にハングルで書いてもらった自分の名前・・・。 (読めん。汗)

昼食後、一旦ホテルに昼寝をしに戻った彼ら。夕方再び会って、モンマルトルの
丘を案内した。(観光コースを簡単に解説しま~す。)

始点はアベス駅。メトロ「Blanche」までぶらぶら歩く途中、アベス通りとルピック通り
が交差する場所のすぐ手前で丘の上を見上げると、木造の風車(ムーラン・ド・
ラ・ギャレット)がある。これがパリに唯一現存するホンモノの粉引き風車。
(ボロボロだけど残ってます。)
そしてルピック通りを下ると、アメリのカフェ「2ムーラン」が右手に。さらに下ると
ムーラン・ルージュ。(←夜になると赤い風車が回転します。)ルピック通りを
逆戻りして、先ほどの交差点からナナメに伸びるルピック通りを道なりにどんどん
上っていくコースが、「階段の無い丘の上散策コース」です。この途中で、ゴッホ
弟のテオと2年間住んでいた場所とか、ムーラン・ド・ラ・ギャレット(かつての
ダンスホール)やcine13(クロード・ルルーシュ監督所有の劇場かつプライベート
シアター)、モディリアニがかつて住んでいた場所などの脇を通り、そして丘の上に
着きます。ここからは観光地の風情あふれる“みやげ物横丁”です。
しかしその手前で左に伸びる下り坂を下りていくと・・・そこにはパリに唯一現存
するぶどう畑
が。猫の額ほどの面積だけど、毎年ちゃんとワインを作ってます。
その向かいには、シャンソン酒場のオ・ラパン・アジル
さっき下ってきた坂道をまた元に戻り、丘の上まで。そこで、みやげ物屋の
通りの裏側に細いひっそりとした裏通りがあるのが見えるんだけど、そこが
18区で一番古いと言われている道で、ユトリロがこの場所を描いていることで
知られているらしい。みやげ物屋の間を通り抜けていくと、クレープ屋から
ピアノの音が聞こえてくる。そして道の先には、画家が溢れるテルトル広場
みやげ物屋横丁を歩く辺りからすでに、丘の上に建つサクレクール寺院の
ドーム型の屋根が見えている
。最後にサクレクール寺院を見学して、モンマルトル観光
は終了~。これで大体1時間ちょっとくらい、です。
(現在の風景写真や簡単な日本語解説が見たい人、この方のサイトで見ることが
できます。トップページから入って「ヨーロッパ旅行記」→「パリ編」→
「モンマルトル界隈その1」をどうぞ。それとは全然関係無いけど、ココもなんだか
面白いです。アメリ好きの人に。。。)

サクレクール前からは下りの階段を少し下りることになります。それがダメな人は
フニクレールと言われるモノレール(ケーブルカー?)を利用する手もあります。
ワタクシの選び抜いた「階段の無いコース」なのに、エドときたら、このわずかな
下り階段ですでにヒィハァ言ってました。いや、それ以前に、ゆるやかな坂道で
すでに肩で息してたし・・・。

この後、先ほどのアメリのカフェ「2ムーラン」へ行き、テラスで1杯。
わたしたちの座ったテーブルのすぐ横の歩道上にて、怪しげな「お化粧して
スカート履いたおじさん(路上生活者と思われる)」が、べったり座ってタバコを
モクモク。夫が「あれ、マドンナ。パリに来る時はいつもあの格好なんだよ。
バレないようにするためにね。」ってまたヘンな冗談を・・・。(汗)

散々マドンナの話で笑った後で、ウチに戻って夕食。また、昼の続きで「チップスと
リエットとパテ」、さらにチーズを追加!
それから、わたしが作った「そぼろ丼もどき」を出す。(長ネギやズッキーニなどの
野菜をみじん切りにし、牛ミンチとともに炒め、スキヤキのように味付けをしたものを
白ごはんの上にのせて食べる。)
これまた好評で、ばくばく食べる彼ら。そしてデザートに再びティラミス。(笑)
という感じで、最後の最後まで「おなかにドスン!」って感じのメニューでした。

アメリカ人2人組みからは、アメリカ土産としていろんな小物をもらいました。
(アメリカ国旗模様の小皿とか、ディズニー製品のなべつかみとか、いろいろ。)
お礼に、わたしが以前買って持ってたフランスの古いキーホルダーをいくつか
出して見せて、好きなのを選んで取ってもらいました。
(日本でビンテージ・キーホルダーとして流行ってるみたいですね。)

アメリカの国土にまだ一歩も足を踏み入れたことも無いし、アメリカ人らしいアメリカ人
に会うのは今回が生まれて初めてだったけど、あらゆる意味で驚きと笑いの連続
だったけど、なかなか楽しい時間が過ごせました。アメリカについて何も知らない
わたしに、彼らの住む州のこと、英語のことなど、いろいろ教えてくれたし。
遠い場所からやってきた人たちと話す時、彼らの住む場所での言語や文化に
ついて聞くのはとても楽しいです。

さて、今日は彼ら、夫の実家へ向かいます。
そしてロバと戯れることでしょう・・・ いやいや、モン・サン・ミッシェルへ行くそうです。
楽しい旅行になりますように。

<オマケ>

大昔のエドの写真。
昔は細くてハンサムだった・・・・。(今はアンパンマン状態。笑)


訂正

2006-06-05 16:51:59 | Weblog
6月2日に書いた、「道路舗装工事現場」についての内容が大幅に間違っていました。
すみませ~ん!!(恥)
先ほど、内容はそのまま残して間違いに関する説明を補記する形で訂正して
おきました~。

ルイボス・ティー

2006-06-05 15:11:21 | Weblog

先日のこの話に対していろんなお友達からコメントいただいて、さらに気になって
きたのでちょちょっと検索してみました~。

ルイボスティーとは?(日本語のサイト)
 ↑ルイボスティーの解説が書いてあります。

ルイボス(ウィキペディア:日本語)
 ↑植物「ルイボス」の解説が書いてあります。


「ルイボス」の解説では、日本語・フランス語・英語を比較して読んでみると
より多くの情報を得ることができます。
(各言語の記事製作者が違うのでしょう。書いてある内容が言語によって異なり
ます。言語切り替えは、上記リンク先の画面左下にある“他の言語”欄より。)
フランス語では“アカシアの仲間”と書いてあります。植木でアカシアをよく
使うフランスではこんな表現になるってことかな。日本語では“マメ科”になって
いるけど。

ルイボス・ティーを構成しているのは、ルイボスの木の葉のようです。
お茶を出した後のティーバッグをじーっと見てると、中に「木屑のようなもの」が
入ってるんじゃないか?って思えるようなトゲトゲな感じに見えたので、もしや
これは葉ではなく木の幹を粉砕したものなのでは?と思ったりもしたんですが、
やっぱり葉なんだそうです。もともとの葉の形が“針葉樹の木の葉のような”形
をしているのだそうで。そして、やたら赤茶色なのです。

「Red tea」という名ですが、tea と言っても植物学的に見て「お茶の木」とは全く
違う植物なのだから、テインが入って無くても当然ですね。ただ、ルイボスの葉を
乾燥させた後に少し発酵させていることから、扱いが、ハーブティーではなく
「お茶 tea 」になっているのかも、って思います。

ウィキペディアのフランス語「ルイボス」ページでは、「気管支炎、アレルギー、
不眠、便秘、湿疹に対する薬効がある」と書いてあります。


ま、なんしか体に良いみたいやね。 ってことで。