今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

落ちるからダメ!

2005-02-22 22:47:51 | Weblog
今年の夏で3歳になる甥っ子が、去年の9月にパリへ遊びに来た時の話。

フランスでは、あちこちに子ども用の小さな遊具が移動式で設けられます。
この写真左のような、よく遊園地でグルグル回ってる、こんな遊具が突如町の中に出現してチカチカしたライトと楽しそうな音楽とで子供達の目を誘います。甥っ子も例にもれず、これを見かけると「マネージ!マネージ!(メリーゴーランド!)」と言ってせがみます。

パリに連れてくる前に甥っ子に「パリにはすっごいマネージがあるんだよぉ~」と家族の皆が話して聞かせていたので、ウチのアパートの近所にあるマネージをハシゴすることに。
で、最初は写真左の定番の遊具をトライ。真顔で乗る甥っ子。
写真を撮ろうにも、全く笑ってくれません。面白くないのか?怖いのか?

次はサクレクール寺院の下にある2階建ての立派なメリーゴーランドへ。(写真右)しかし、これは2歳の甥っ子にはちとキツかったようで・・・
今まで見たこともないような巨大なメリーゴーランドを目の当たりにし、足がすくんだ様子。
「これはダメ、落ちるから・・・これじゃないの。これはダメ。落ちるから、これじゃないの。」
と、まるで壊れたレコードみたいに言い続ける甥っ子。真剣に怖いらしい。
無理に馬の上に乗らなくても、馬車の車の中に腰掛けるだけでもいいのに、と大人のワタシは思うけど、ちびっこい甥っ子にはとにかくこの大きなのは「マネージ」じゃないらしい。
結局、嫌がる甥っ子を前に立たせて記念撮影(苦笑)
口直しに他のマネージへ立ち寄って、早々に帰宅したのでした。

アパートへ戻って、留守番していたおじいちゃんに「楽しかったよ!」と意気揚々に報告する甥っ子。ホントに楽しかったのか?しかめっ面して乗ってたくせに!でも、おじいちゃんに報告しながら、やたらゴキゲンな甥っ子なのです。
そこでわたしがサクレクール寺院の絵葉書を見せつつ「これは怖かったみたいで、結局乗らなかったよ」と話していると、ハガキの写真を見た甥っ子が「これはダメ、落ちるからダメ!」とまた繰り返し始めました。

そんな甥っ子が12月に再びパリへ遊びに来て、おばあちゃんと2人で散歩へ出ました。そして・・・なんと、あの2階建てメリーゴーランドへリベンジを果たしたそうなのです。
「ボクもう大きいから!」と言って。
やるねぇ。
これでようやく「男」になった、甥っ子です。(笑)

ド・ヴァンシ

2005-02-22 22:19:45 | Weblog
ダ・ヴィンチをフランス語読みすれば「ド・ヴァンシ」って聞こえるので、最初は一体誰のことを言ってるのかよくわかりませんでした。で、??な顔してるワタシに向かって「ほら、有名な画家!ジョコンダの」とか言う夫。そこで「あぁ・・・(苦笑)」って。
(まったく、いつもこの「フランス語読み」の解読には苦労します。)

さて。この写真は去年の夏、義父母にアンボワーズの町へ連れて行ってもらった時に、城内のチャペルで撮影したもの。ここにダ・ヴィンチの骨が埋葬されていると言われているそうです。

ダ・ヴィンチは死ぬ前の3年間をここ、アンボワーズで過ごしたそうです。
当時の王が彼を国へ招き入れ、大きな館を与えられて死ぬまでここで過ごしたんだと。(その館は今はダ・ヴィンチの発明品の複製を展示する美術館として公開されています。)

ダ・ヴィンチの遺言どおり、遺体は城内のチャペルに埋葬されたらしいのですが、後に破壊され、歴史の中で空白の時を経て、彼のものであろうと思われる遺骨をここに埋葬し直したそうです。
それが実際にホンモノのダ・ヴィンチの骨かどうかはともかく、このチャペルに施された自然をモチーフとした彫刻群は、すごい。ものすごく立派なんです。チャペルの大きさは一人暮らし用のアパート程度の狭さだというのに。一見の価値アリ。

今、実はダ・ヴィンチ・コードの日本語版を読んでる最中なんですが、この本の中にも「ダ・ヴィンチはモナ・リザを常に手元に置いて、どこへ行くにも抱えて行った」と書いてありますが、アンボワーズへ移り住む時にも持って来ていたそうです。

奇人・変人のダ・ヴィンチと当時の城主は、一体どんな会話をしてたんでしょうね。
ダ・ヴィンチの終の棲家と城とは秘密の抜け穴で通じているんだそうです。夜な夜な、こっそり抜け出しては王の開く真夜中の宴へ出ていたのかも???