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僕とマクベスのいちゃいちゃ日記っ

愛機――マクベスで綴る、日常系プログ。
小説、アニメ、遊戯王 他

6/10 フルコンプ 公認大会 トーナメント (追記vr)

2012年06月10日 | 大会レポ
使用者:まゆしぃ
デッキ:エクシーズ軸IF

まゆしぃ「うぅ。ジメジメした陽気で今にも雨が降り出しそうなのです」

第一回戦 VSギアギアからくり○×○

まゆしぃ「ギ、ギアギア!? ……違う相手だったのです。でも、上級者の臭いがぷんぷんするのです☆ 楽しめそうだ」

一本目 相手先攻
1伏せで返してきたのでサイクから始動。
ブリキンから出したサモプリにヴェーラーを打たれるが、おろかで無理やりヘルパト落として展開。
そのまま2ターンキル。

二本目 相手先行 砕き・システムダウン・激流IN
【相手】
モンスターセット。2伏せ。
【まゆしぃ】
まゆしぃ「恐らく、ギアギアーマー。ならば19打点を肥えるモンスターを作ればいいのです」
ブリキンギョ召喚効果でダグレを召喚。
二体でホープを作るとこれが通る。
アタックすると「聖なるバリアーミラフォース」が飛んでくる。
まゆしぃ「そんな予感はしていた」
サイクロン・激流伏せ
【相手】
ギアギアーマー反転召喚からアクセルを加える。
まゆしぃ「召喚しろ……召喚しろ……!」
相手セット1追加。
【まゆしぃ】
ギアギアーマーを超える打点を出すには、手札から死者蘇生を使わなきゃいけないが、
ホープをだしても……。旨みが少なすぎる……。死期を悟るまゆしぃ。
そのままターンエンド。
【相手】
大嵐からギアギアーマー反転。そのまま参謀召喚。アクセル×2特殊。
将軍がたくさん並んで1キル。
まゆしぃ「手札で砕きが2牧も腐ってたのです……」

相手の展開中。身内が試合を観に来る。
身内「おいww これなんてソリティアww」
相手「いや。無理っぽい」
身内「何が?」
相手「次、勝つの」

三本目 まゆしぃ先行 先行でできるだけ展開するサイチェン。
【まゆしぃ】
ブリキン・終末・デーモン+ガンからの展開。
チェイン・チェイン・ネクロ・デーモン。バックに警告バリアバリアブレイク。
【相手】
身内「……」
相手「どうやって返すんだよorz」

死者蘇生でこちらの☆4奪ってギアギアクセル2体特殊。アクセル2体でギアギアントX。
それに警告を打つ。フォートレスが出てくるけどブレイクで処理。ネクロに攻撃しきた星4を受け入れて
次のターンにトップデーモンさせてそのまま殺す。


第二回戦 VS昆虫装機 ○×○

まゆしぃ「っう。中学の後輩……。それも大先生の身内だ……」

大先生
まゆしぃが勝手にそう呼んでいる伝説のアライブ剣闘獣使い。
彼は一ヶ月間で立川の大会と言う大会を制覇し、
アライブを爆発的に普及させた。その際生まれたアラ剣使いをMチルドレンと呼び、
一時、あちこちの大会で出没していた。

まゆしぃ「大先生の身内な上、苦手な昆虫……。うぅ不味いのです」

一本目 まゆしぃ先行
まゆしぃ「ヒャッホー! 先行だー! 回るぜ回るぜー」
【まゆしぃ】
ホープ・チェイン・ネクロ(攻撃表示)・ブレイク・ブレイク・バリア
【相手】
強欲で謙虚な壺を発動。捲れた大嵐を発動。
サイクロンでバリアを破壊。大嵐でブレイクを二牧持ってかれる。
さらにグルフを通常召喚。効果でホネを装備してホープを破壊。攻撃でネクロマンサーを破壊。
伏せ無し。
【まゆしぃ】
まゆしぃ「さ、流石と言うところか……。わずか1ターン。手札消費を最小限に抑えて返してくるとは……」
トップバリア。
チェインの効果でトップデックにデーモンを置く。グルフを戦闘破壊。
相手はデーモンを処理できない。そのままKILL.
このトップデーモンを殺されてたら100%負けてた。

二本目 相手先攻 INクロウ、転生、砕き
【相手】
剛健でヴェーラーを加える。
ライオウを通常召喚して2伏せ。
【まゆしぃ】
大嵐を握っているので、あとは如何に『ライオウを処理しつつ』『手札のヴェーラーを消しつつ』動くかに掛かってくる。
嵐をセットするという手もあったが、無視に1伏せで返すとサンブレの危険性があるため、ヘルウェイをセットして終わり。
【相手】
ライオウで殴って終わり。
【まゆしぃ】
大嵐発動からブリキンギョ召喚、効果で終末SS効果でネクロマンサーを墓地に送る。
終末+キンギョでパール→ライオウで消す。
ガン伏せして墓地のヘルウェイ効果。デーモンSS。相手ヴェーラー。
モンスターゲートでデーモンを墓地に送りデッキからキンギョを特殊。
さらに蘇生で墓地のネクロマンサーを蘇生。ネクロマンサーでデーモンを特殊召喚。効果でガンを持ってくる。
デーモン+キンギョでチェインを作り、効果でデーモンを墓地に落とす。ガンの効果でデーモン2体蘇生。アタックをかました後
二体でホープを作る。バックにバリア・ブレイク・ブレイクの状態にする。
波状攻撃。
【相手】
サイクロンで「バリア」を打ちぬき、さらに大嵐。
まゆしぃ「さっきも此のパターンだったのです……」
剛健を発動して開闢・ダンセル・カードガンナーの中から「カードガンナー」を引っ張ってくる。
カードガンナーを召喚してコストで3牧落とし。これにホーネットが落ちる。
ネクロマンサーに攻撃してきたのでホープで無効にする。一枚伏せ。
【まゆしぃ】
まゆしぃ「相手の伏せが怖すぎる。というかなんでわざわざ攻撃したんだ?
※まゆしぃの長考。
ホープの素材になっているデーモンが墓地に落ちるのは相手にとっては絶対にまずいはずだ。
相手は開闢・ダンセルを退いてまでカードガンナーを選んでいる。ということは、伏せは激流葬なのか?
たしかに、激流を打たれたらリソースがヤバい。相手はカーガンで1ドローまで出来るわけだし……。
(相手のライフを計算する)相手のライフは残り3900
ホープ(2500)+チェイン(1800)-カードガンナー(400)=3900!
でも出来すぎてやいないか!? 本当にいいのか!? これで!

まゆしぃ激流葬を警戒してこのまま殴ることを決意。ホープのアタックが通り、チェインの攻撃宣言時
「リビングデットの呼び声発動!!」
相手はカードガンナーを蘇生して『ライフを400』残らせる。
相手は計算していたんだ。激流葬を読んでこれ以上の展開をしてこないことを。その一縷の望みをつなぐため、
わざとホープの効果を使わせたり、カードガンナーを選んだり、偽装工作をしていた。
目の前が真っ暗になるまゆしぃ。こちらのバックはM2に出したデーモンによるブレイク1牧。対して相手は手札3牧(相手のターンで4牧)。完璧に、俺よりも上手(うわて)なプレイング。敵である俺が感嘆してしまうくらいの。
【相手】
サイクロンで伏せを破壊し、満を持してダンセル!
ダンセルがフィールドを破壊し尽くしてマユシィ敗北。

三本目 最初で動けない札を全部抜く。
まゆしぃ「……あなたが強いことは痛いほどよく分かった。見事だ。見事だった。
     実力で考えるならば、俺なんかよりも上に上がるべき人間だ。
     だが、強いやつが勝つんじゃない。勝つ奴が強いんだ」

【まゆしぃ】
ブリキン・サモプリからの展開をスタート。
チェイン、チェイン、ホープ、ネクロ、バリア、バリア、サイクロン、サイクロン
まゆしぃ「これが私の全力全開!」(コラ)
【相手】
インゼク使い「私が言うことじゃないかも知れませんが……――理不尽だな」
相手は四伏せしてモンスターセット。
【まゆしぃ】
まゆしぃ「全ては先行を渡してしまったのが悪い!
     ホープ剣スラーッシュゥゥゥ!!」
ドーン LP0!

インゼク使い「……私は四天王の中でも最弱――」
まゆしぃ「やったー! インゼクに勝ったのです!」
インゼク使い「ちょ聞い――」
まゆしぃ「このまま大先生も倒してやるのです☆」

第三回戦 VSMGV ××

まゆしぃ「うっふっふー。インゼクに勝ったのですー♪」
MGV使い「ふーん。最近よく見るIF使いってアンタか……」
まゆしぃ「(なんだこのガキ……)そういう貴方は初見ですね」
MGV使い「まぁ、遠征だからね」デッキをシャッフルしながら
まゆしぃ「え、遠征?」
MGV使い「うん。立川から、狩りにね」

(た、立川……!)
※立川とは、東京に存在する駅街であり、またデュエリストの聖地としても知られている。
 ここで名を上げることは東京に名が知れ渡るのと同義であり
 立川プレイヤーと名乗ると言うことは立川の名を背負うと言う事になる。彼らは大先生を敵視しており
 Mチルドレンとの抗争の日々が続いている。

一本目 まゆしぃ先行
まゆしぃ「私はジャンケンで勝った試合を、落としたことはないんですよ?」
MGV使い「さっさと始めなよ。手札にヴェーラーは無いよ」
……っく! このガキ! IFの恐ろしさを実感するといいのです!
【まゆしぃ】
グルグルスタート。
チェイン、ホープ、ネクロ(攻撃)、バリア、バリア、神の警告
MGV使い「なかなかだね」
まゆしぃ「強がらず、さっさとサレンダーして悲しそうにサイチェンすればいいのです」
MGV使い「1ターンで突破してあげるよ」

まゆしぃ「――え?」
【相手】
ギアフレームの召喚→神の警告。
テラフォーミング発動
まゆしぃ「ふっふっふ! 何を使うかと思えば! チェンジフィールド!
     そんなファンでIFに勝とうなど100年早い! さっさとサーチを済ませればいいのです!」
MGV使い「MGVだ」
まゆしぃ「はぁ?」
MGV使い「デッキの名。『M(マシン)G(ギア)V(バレー)』。刻め」
手札に加えたギアタウンをセット。さらにその上から1牧セット。ギアタウンの墓地効果に対してバリアを使うことは出来ない。
出現するギアガジェルドラゴン

《古代の機械巨竜アンティーク・ギアガジェルドラゴン/Ancient Gear Gadjiltron Dragon》 †
効果モンスター
星8/地属性/機械族/攻3000/守2000
このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
以下のモンスターをリリースして表側表示でアドバンス召喚した
このカードはそれぞれの効果を得る。
●グリーン・ガジェット:このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
●レッド・ガジェット:このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
相手ライフに400ポイントダメージを与える。
●イエロー・ガジェット:このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
相手ライフに600ポイントダメージを与える。


更にそのカードの上からもう1牧重ねてギアガジェルが出てくる。残った2牧の手札でMフォートレスまで降臨する。
相手のフィールド『ギアガジェル(A3000)』『Mフォートレス(A2500)』『ギアガジェル(A3000)』
ギアガジェの攻撃を二度ホープで無効にするが、最後のフォートレスの攻撃をホープで受け、巻き戻しが発生。
フォートレスでネクロマンサーまで殺されてしまう。
さらに最後に伏せたカード。王家の眠る谷 ネクロバレーを発動される。
これで事実上、反撃の芽が摘まれてしまう。

【まゆしぃ】
まゆしぃ「な、なぜこんなことに」トップIFブレイク。
トップデーモンしてもバレーが割れないから無意味。
本当にどうすることも出来ずそのまま殺される。
フィールドにはバリア、バリア、ブレイクが残る。

二本目 INシステムダウン、ブラックホール、地砕き
まゆしぃ「さ、さっきのはマグレなのです! 私にミスは――」
相手「ギアタウンの効果が無効にできない。貴方はそれを知らなかった。
   テラフォを防いでいればホープでカバーしきれていたはずだ」
まゆしぃ「ッ! ボッコボコにしてやるのです!」

【まゆしぃ】
地砕き、ブラックホール、システムダウン、神の警告、IFバリア、おろかな埋葬
まゆしぃ「――っく。なんでこんな時に……!」
警告を伏せてエンド
【相手】
ライオウを召喚。攻撃した後1伏せ。
【まゆしぃ】
ブラックホールを発動する。その時に横で見ていた聖刻リチュア使いが「あっ」と声を漏らす。
後で聞いた話だが、あの場面でブラホは明らかに悪手だったとのこと。
ライオウを処理しても動けないまゆしぃ。
【相手】
ネクロバレーを発動し、SINサイバーエンドがでてくる。これを神の警告。
SINスターダストが出てくる。この攻撃を受けて、相手は2伏せ。
【まゆしぃ】
トップした大嵐を発動すると魔宮の賄賂。
ドロー→おろかな埋葬。
スターダストを倒さなきゃすべてが終わる。そう考えたまゆしぃはゾンビキャリアを墓地に送り
簡易融合を発動。ゾンキャリの効果で蘇生。ガイアナイトで殴る。
【相手】
SIサイエン再び出てくる。ガイアナイトが殺される。
トップがIFバリアで固定されているので、もうトップ解決は望めない。
MGV使い「IFのトップは恐ろしいね」
まゆしぃ「っく、ぅぅ」
サレンダー


結局三回戦敗退
デッキは答えていたのにorz
もうこんな惨めな思いはしたくないぉ……。

魔法 少女 宇宙

2012年06月10日 | 小説
魔法 少女 宇宙

「……あんま見てっと殺されっぞ」
 と、僕の肘をつついて来たのはクラスメートの供田だった。僕は、どうやら客観的に見ても異常なほど彼女を見つめていたらしい。恥ずかしさから俯いた。
 明後日に文化祭が控えた今日、教室装飾を任されていた数人のクラスメートは担任の許可を取り、夜七時まで居残りを許された。僕と供田と木下さんは看板係であり、供田が作った紙の花と鎖を、ダンボールの看板に貼りつけている。作業をしているのは僕と供田だけで、木下さんは机の上にふんぞりかえってチュッパチャップスを舐めていた。
「ああ供田。確かに死にそうだよ」
 木下さんを見ていると、僕は首を絞められたように息が苦しくなって、本気で腹パンされたあとみたいに、心臓の鼓動が早くなる。顔からは血の気が引いていくし、目元は痙攣する。これが「恋」なのだろうか。
「いや、そういう比喩的な死ぬじゃなくて――」
「そんな事より供田。木下さんってひらひらした服を着たことがなかったっけ?」
 木下さんは少し変わったファッションをしている。僕の高校はブレザーが規則で決まっているのに、何故か紺のセーラー服を着ているし、勘違いしているロッカーが装備するような指だしグローブをはめている。いつもこの服装なのだが、僕の記憶には妙な映像が一片残されているのだ。それは、彼女がピンク色のフリフリレースが付いたドレスのような服をきている、そんな映像。
「俺はあいつとは中学ん時から一緒の学校だが、昔っからあんなだぜ。フリフリレースなんざ釈迦に頼まれたって着ないだろうよ」
「どうして着ないんだろう。似合うだろうに」
 彼は「うへー」と長い息を吐くと両手の指先をノリでベトベトにしながら、色紙を鎖にする作業に戻った。
 僕の視線に気付いた木下さんは、眠たげな瞳をこすりながら僕と目を合わせる。彼女が机から飛び降りると、賑やかだった教室の中の空気が水を打ったように静かになった。
「おい。斉藤よぉ。あたいに何か用かい?」
 しゃがれ声で言う木下さん。供田は言わんこっちゃ無いとでも言うように、額に手を当てていた。僕は彼女の手を掴むと「僕の苗字、覚えててくれたんだね! 下の名前は優木って言うんだよ!」
 彼女は僕の手を振り払うと「白けたぜ。先に帰るぜ」と残して教室を出ていってしまった。
完成した紙の鎖を僕に手渡しながら、供田が言った。
「……お前って怖い物無しだよな……。なんつーか、尊敬するわ」
 僕にはなぜクラスメートがそこまで彼女を恐れるのかが理解できなかった。木下さんはちょっと服装が変って所はあるけど、それなら担任が時々着けてくるパイロンのような色をしたネクタイだって変じゃないか。
「僕は供田がだっさいストラップを携帯電話に着けていても嫌ったりしてないよ?」
「さり気無くひどい事言ったろお前」
 そういう事じゃなくてだなぁ。と説明しようとする供田。僕は木下さんが座っていた机に鞄が置きっぱなしになっていることに気がついた。平べったく潰された学生鞄だ。教科書なんて三冊くらいしか入らないと思う。僕は供田に看板を押し付けると「今なら間に合うかも知れない。これ渡してくるよ!」と残して教室を出た。

 学校を出る途中、僕はどうしても気になるものを見てしまった。それは、彼女の鞄の中で見え隠れする、ピンク色のステッキである。大きさは三十センチくらい。子供のおもちゃとしてよく売られている物だ。どうしてこんなものが木下さんの鞄の中にあるのか、僕には分からなかった。
 校門を出た、まさにその時、僕はすごい勢いで走ってきた誰かとぶつかったのである。外はもう真っ暗で、校門横に立っている街灯が、彼女の姿をおぼろげに照らした。それは、息を切らした木下さんだったのだ。彼女は僕の手に握られるバックを見るや否や、「てめぇが盗りやがったのか!」と、すごい剣幕で迫ってきた。
 弁明しようとした時、大きな陰が僕達に覆いかぶさる。逆光のせいで良く見えなかったが、それの全長は二メートルを優に超えていた。木下さんは舌打ちすると、僕の事を突き飛ばす。僕達の間を分かつように、その巨大な生物から伸びてきた触手が地面を穿った。
「きききき、木下さん! あれなに!? 怪物!?」
 距離を取れたことで、その物体の全貌を見ることが出来た。それは、極々大きなスライムだ。体の色は藍色で、縦に長い卵型をしている。そこからは子どもの腕程の太さの触手が伸びていた。
 木下さんは鞄の中を探り、そこから件のステッキを取り出した。ステッキの先っちょには星のレリーフが掘りこまれてあり、天使の羽を模した装飾が付けられている。それを怪物に向ける木下さん。彼女は敵ではなく僕を睨むと「こっち見んな!」と怒鳴った。
「木下さん! そんなんじゃ勝てないよ! 警察か自衛隊を呼ばないとぉぉぉ」
「いいから! てめぇは校舎の中に戻ってろ!」
 牽制しあう怪物と木下さん。僕は女の子を置いて逃げられるほど臆病ではない。彼女が立ち向かうなら、僕も立ち向かわなきゃ……。僕は林の中から細い木の棒を掴むと、それを怪物に向ける。
「きき、木下さん! 逃げて!」
「いいから! そんな無け無しの勇気を振り絞らなくていいから! 本当に邪魔ですからどっかいってくださいお願いしますこのとおりです!」
 いつもと口調が違う木下さん。声もしゃがれていなかった。供田は以前、木下さんの声についてタバコを吸っているからあんな変なんだと語っていたが、今の彼女は至って普通。むしろ美声だ。ほらみろ供田。彼女は喫煙なんてしていなかったではないか。僕が得意げになっていると、怪物は僕に向かって触手を伸ばす。それを弾き落とそうと木の棒を振るが、触手は思った以上に液体らしい柔らかさをしていて、木の棒は何ごともなかったかのように空を切ると、触手は僕の体に巻きついた。
「木下さん! 僕が囮になっているうちに逃げてくれー!」
「どんだけ前向きなんだお前は!」
 うう、苦しい。でもこれで彼女が助かるのならば……!
 朦朧とする意識の中、僕は白い光を見た。それは木下さんの体を包みこみ、怪物は触手の力を弱める。何度も咳き込んだ後顔を上げると、そこに立っていたのは木下さんだった。それも、ひらひらのレースが付いたピンク色のドレスを身にまとっている。スカートの中にパニエを忍ばせているのか、まるで洋人形のようにふっくらと膨らんでいた。ヘッドドレスには、威圧感のない桜色の薔薇がそえられている。
「ま、魔女っ子キノリン、さ、参上……」
 木下さんは握った拳をぷるぷると震わせてうつむいている。怪物が木下さんを押潰さんと天高く飛翔した。「危ないキノリン!」と叫ぶ僕。木下さんはステッキの先から閃光をほとばしらせると「キノリンって呼ぶなバカヤロぉぉぉ!」と叫んだ。

 僕と木下さんはとりあえず、人目のつかない駐輪場まで退避する。閃光に釣られて残っていた生徒が校門に集まって来ていた。その中には、事務員の姿まである。僕は彼らから視線をそらすと、いつものセーラー服姿に戻った木下さんと視線を合わせた。
「木下さん……さっきのは何? 特撮、じゃないよね?」
 彼女は飽き飽きと言った様子で「ありゃあ宇宙人だよ」と答える。
「う、宇宙人!?」
「ああ。地球を侵略しようとしてる。……それを食い止めるのが、魔法少女の家系であるあたいの仕事なのさ」
 彼女は寂しげにそう答えるが、魔法少女という単語のせいでいまいち決まらなかった。普段の彼女からは想像もできない、奇妙な取り合わせだと僕は思った。
「そうか……そんな事情があったなんて知らなかったよ……。授業中に時々出ていってしまうのも、宇宙人を退治するためだったんだね」
「いや、あれは気分で――」
「赤点を付けた教師にラリーアットしたのも宇宙人を退治するためで、最近スカートを五センチ短くしたのも宇宙人を倒すため。帰り際に毎日たい焼きを二個買っているのも。スーパーの割引クーポンを密かに集めているのも。全部宇宙人を倒すためだったのか……」
「お前はどんだけあたいの事見てるんだよ!? 普通に気持ち悪いよ!?」
 僕は木下さんの両手をぎゅっと握ると
「大丈夫! 僕は君の味方だよ! これからは君の右腕として打倒宇宙人を」
「そんな事はしなくていい!」
 木下さんは僕の手を振り払う。
「私を手助けしたいって思うんなら、この事は絶対に他人に喋るな。わかったな?」
「なぜ? 君が世界を守ってるなら、誇って然るべきだと思うよ!」
 皆、木下さんのことを大いに誤解している。彼女が地球を護るため、日夜奮闘する魔法少女だとわかれば、きっとその誤解も解けるはずである。しかし彼女は「喋ったらあれするからな。あれ」と僕を脅す。自分の功績を頑なに誇らない。なんて謙虚な女性なんだろう。むしろそこには職人気質さえ汲み取れる。
「そこまで言うなら、君の意思を汲んで秘密にするよ。でも、魔法少女の君もとても魅力的だし、秘密にするようなことではないと思うんだ」
 木下さんは僕の本心を聞いても、冗談半分としか受け取ってくれない。彼女はふんと鼻を鳴らすと「こんな痛い姿を公衆の面前に晒すくらいなら割腹した方がマシだ」
「……君の制服姿も似たようなもんだと思うんだけどなぁ……」
「これはいいんだよ! こ・れ・は! かっこいいからな!」
 うーん。彼女の美的センスは謎だ。


後書き
一応短編という約束なのでここで〆。
この後の展開も考えているんだけど、また1万超えになったら読みにくいだろうから、ここらで終わっときます。
スケバン+魔法少女って取り合わせは面白いと思うんだけどなー。

IF初ターン試運転 + 今日の予定

2012年06月10日 | インフェルニティ
今日はフルコンプ公認大会 トーナメント 15時スタートに出場予定です。
このエクシーズIFで「優勝」するのが目標です。
今回の大会レポはどういう書き方にしようか迷い中。

ーーーー試運転ーーーーー

一回目
【奈落】【闇の誘惑】【モンスターゲート】【神の警告】【サモプリ】【増援】
まゆしぃ「このデッキは増援がすっごい強い。増援=死者蘇生くらいのカードパワー」
増援でフォトスラ加えてSS サモプリ通常ガン伏せ後に闇の誘惑を捨ててデーモン特殊。
これで☆4×3+ガンの布陣になる。
→【ネクロ】【チェイン】【チェイン】【ホープ】バック【バリア】【バリア】【奈落】【警告】【モンスターゲート】

二回目
【ブリキンギョ】【デーモン】【ゾンビキャリア】【モンスターゲート】【サイクロン】【IFガン】
まゆしぃ「キンギョ+ゾンビキャリアのハンドが激弱なんだが、モンゲで上手く解消されているね」
ブリキNS効果でデーモンSSエクシーズでチェイン、デッキの1番上にサモプリ
①サモプリの場合
モンスターゲートの効果でチェインリリース。サモプリを特殊召喚。手札のサイクロンを切ってダグレ特殊召喚。
ダグレの効果でゾンビキャリア墓地に送りネクロマンサーを墓地に。IFガンを発動。IFガンの効果でネクロマンサーとIFデーモン特殊召喚。
まゆしぃ「ここでネクロマンサーを立たせておくのがポイント」
デーモン効果でバリアを加えて、デーモンとダグレでチェイン。チェインの効果でヘルウェイを落として、ネクロ効果でデーモン釣り上げ
まゆしぃ「ここでデーモンをサーチしてヘルウェイで特殊(ブレイクサーチ)。デーモン×2とサモプリでショックルーラーって方法もあります」
デーモンとサモプリでエクシーズしてホープ。
①→【チェイン】【ネクロ】【ホープ】【バリア】【バリア】or【チェイン】【ネクロ】【ショックルーラー】【バリア】【ブレイク】

三回目
【ブリキンギョ】【IFデーモン】【増援】【サイクロン】【神の警告】【IFブレイク】
まゆしぃ「これも、☆4+3+ガンの布陣からスタートなのです」
増援でフォトスラサーチ後SS。ガン伏せ後ブリキンギョNS効果でデーモンSSガンサーチ。
ヘルウェイ使わずに☆4×3+ガンの布陣になったのでホープの構え。
【チェイン】【チェイン】【ネクロ】【ホープ】バック【バリア】【バリア】【サイクロン】【IFブレイク】【神の警告】

四回目
【ゾンビキャリア】【ブリキンギョ】【サイクロン】【サイクロン】【警告】【ゼロマックス】
まゆしぃ「キンギョとゾンキャリェ……。ちょっとゾンキャリの存在意義を見直す必要があるな(藁)あとゼロマックスも枚数見直し」
→金魚セット。サイク・サイク・警告セット

五回目
【簡易融合】【簡易融合】【フォトスラ】【ダグレ】【警告】【闇の誘惑】
誘惑発動→【終末】【成金】→ダグレを捨てる。
成金発動→おろかな埋葬
まゆしぃ「恐らくブレハ・エスカリでせめて行くパターンになるとおもう。2戦目なら強い手札」

今日はここまで。
・ゼロマックスの枚数
・ゾンキャリの必要性
を考えようと思う。

エクシーズ軸IFにゾンビキャリア

2012年06月10日 | インフェルニティ
って超強いんだけど果たして入れてもいいのかなぁ……。
いやね。メインデッキでのパワーアップを目指すならば必須だと思います。超強いです。
でもゾンキャリアを入れることによってEXにシンクロを入れるのがキッついんだよなぁ。
ゾンキャリを入れるってことは、リバからの帰還を狙ってオガドラとか、
フォトスラ・簡易+キャリアのブリュ・オーガとかを狙うことになるんだけど。
レベルの都合上、絶対に☆6シンクロも入れなきゃならないんだよな。
さらに幅を持たせるため、踏み台用ガイアナイトと突破用ブリュ。
☆8シンクロもバックにバリアがあるときのためのIFデスドラ。単体で活躍できるオーガの二種を入れなきゃならない。
ゾンキャリを1牧入れるか入れないか
これによってEX4枠が潰されてしまう。

ちなみにゾンキャリがなぜ強いかって言うと、このデッキには手札でだぶついたモンスを処理する札が
今はダグレのピン刺ししかない。キャリアを入れることによって、おろまい・終末でも手札を調整することが出来るようになる。
簡易・フォトスラ・増援+ゾンキャリでオーガ。
キャリアのトップデーモン。
リバからの帰還。
チェイン・チェイン・ネクロ・ホープ・バリアバリアの布陣の際。
最後にチェインで落とすモンスターの確保。

しばらくはゾンキャリ投入してやってみます。