魔法 少女 宇宙
「……あんま見てっと殺されっぞ」
と、僕の肘をつついて来たのはクラスメートの供田だった。僕は、どうやら客観的に見ても異常なほど彼女を見つめていたらしい。恥ずかしさから俯いた。
明後日に文化祭が控えた今日、教室装飾を任されていた数人のクラスメートは担任の許可を取り、夜七時まで居残りを許された。僕と供田と木下さんは看板係であり、供田が作った紙の花と鎖を、ダンボールの看板に貼りつけている。作業をしているのは僕と供田だけで、木下さんは机の上にふんぞりかえってチュッパチャップスを舐めていた。
「ああ供田。確かに死にそうだよ」
木下さんを見ていると、僕は首を絞められたように息が苦しくなって、本気で腹パンされたあとみたいに、心臓の鼓動が早くなる。顔からは血の気が引いていくし、目元は痙攣する。これが「恋」なのだろうか。
「いや、そういう比喩的な死ぬじゃなくて――」
「そんな事より供田。木下さんってひらひらした服を着たことがなかったっけ?」
木下さんは少し変わったファッションをしている。僕の高校はブレザーが規則で決まっているのに、何故か紺のセーラー服を着ているし、勘違いしているロッカーが装備するような指だしグローブをはめている。いつもこの服装なのだが、僕の記憶には妙な映像が一片残されているのだ。それは、彼女がピンク色のフリフリレースが付いたドレスのような服をきている、そんな映像。
「俺はあいつとは中学ん時から一緒の学校だが、昔っからあんなだぜ。フリフリレースなんざ釈迦に頼まれたって着ないだろうよ」
「どうして着ないんだろう。似合うだろうに」
彼は「うへー」と長い息を吐くと両手の指先をノリでベトベトにしながら、色紙を鎖にする作業に戻った。
僕の視線に気付いた木下さんは、眠たげな瞳をこすりながら僕と目を合わせる。彼女が机から飛び降りると、賑やかだった教室の中の空気が水を打ったように静かになった。
「おい。斉藤よぉ。あたいに何か用かい?」
しゃがれ声で言う木下さん。供田は言わんこっちゃ無いとでも言うように、額に手を当てていた。僕は彼女の手を掴むと「僕の苗字、覚えててくれたんだね! 下の名前は優木って言うんだよ!」
彼女は僕の手を振り払うと「白けたぜ。先に帰るぜ」と残して教室を出ていってしまった。
完成した紙の鎖を僕に手渡しながら、供田が言った。
「……お前って怖い物無しだよな……。なんつーか、尊敬するわ」
僕にはなぜクラスメートがそこまで彼女を恐れるのかが理解できなかった。木下さんはちょっと服装が変って所はあるけど、それなら担任が時々着けてくるパイロンのような色をしたネクタイだって変じゃないか。
「僕は供田がだっさいストラップを携帯電話に着けていても嫌ったりしてないよ?」
「さり気無くひどい事言ったろお前」
そういう事じゃなくてだなぁ。と説明しようとする供田。僕は木下さんが座っていた机に鞄が置きっぱなしになっていることに気がついた。平べったく潰された学生鞄だ。教科書なんて三冊くらいしか入らないと思う。僕は供田に看板を押し付けると「今なら間に合うかも知れない。これ渡してくるよ!」と残して教室を出た。
学校を出る途中、僕はどうしても気になるものを見てしまった。それは、彼女の鞄の中で見え隠れする、ピンク色のステッキである。大きさは三十センチくらい。子供のおもちゃとしてよく売られている物だ。どうしてこんなものが木下さんの鞄の中にあるのか、僕には分からなかった。
校門を出た、まさにその時、僕はすごい勢いで走ってきた誰かとぶつかったのである。外はもう真っ暗で、校門横に立っている街灯が、彼女の姿をおぼろげに照らした。それは、息を切らした木下さんだったのだ。彼女は僕の手に握られるバックを見るや否や、「てめぇが盗りやがったのか!」と、すごい剣幕で迫ってきた。
弁明しようとした時、大きな陰が僕達に覆いかぶさる。逆光のせいで良く見えなかったが、それの全長は二メートルを優に超えていた。木下さんは舌打ちすると、僕の事を突き飛ばす。僕達の間を分かつように、その巨大な生物から伸びてきた触手が地面を穿った。
「きききき、木下さん! あれなに!? 怪物!?」
距離を取れたことで、その物体の全貌を見ることが出来た。それは、極々大きなスライムだ。体の色は藍色で、縦に長い卵型をしている。そこからは子どもの腕程の太さの触手が伸びていた。
木下さんは鞄の中を探り、そこから件のステッキを取り出した。ステッキの先っちょには星のレリーフが掘りこまれてあり、天使の羽を模した装飾が付けられている。それを怪物に向ける木下さん。彼女は敵ではなく僕を睨むと「こっち見んな!」と怒鳴った。
「木下さん! そんなんじゃ勝てないよ! 警察か自衛隊を呼ばないとぉぉぉ」
「いいから! てめぇは校舎の中に戻ってろ!」
牽制しあう怪物と木下さん。僕は女の子を置いて逃げられるほど臆病ではない。彼女が立ち向かうなら、僕も立ち向かわなきゃ……。僕は林の中から細い木の棒を掴むと、それを怪物に向ける。
「きき、木下さん! 逃げて!」
「いいから! そんな無け無しの勇気を振り絞らなくていいから! 本当に邪魔ですからどっかいってくださいお願いしますこのとおりです!」
いつもと口調が違う木下さん。声もしゃがれていなかった。供田は以前、木下さんの声についてタバコを吸っているからあんな変なんだと語っていたが、今の彼女は至って普通。むしろ美声だ。ほらみろ供田。彼女は喫煙なんてしていなかったではないか。僕が得意げになっていると、怪物は僕に向かって触手を伸ばす。それを弾き落とそうと木の棒を振るが、触手は思った以上に液体らしい柔らかさをしていて、木の棒は何ごともなかったかのように空を切ると、触手は僕の体に巻きついた。
「木下さん! 僕が囮になっているうちに逃げてくれー!」
「どんだけ前向きなんだお前は!」
うう、苦しい。でもこれで彼女が助かるのならば……!
朦朧とする意識の中、僕は白い光を見た。それは木下さんの体を包みこみ、怪物は触手の力を弱める。何度も咳き込んだ後顔を上げると、そこに立っていたのは木下さんだった。それも、ひらひらのレースが付いたピンク色のドレスを身にまとっている。スカートの中にパニエを忍ばせているのか、まるで洋人形のようにふっくらと膨らんでいた。ヘッドドレスには、威圧感のない桜色の薔薇がそえられている。
「ま、魔女っ子キノリン、さ、参上……」
木下さんは握った拳をぷるぷると震わせてうつむいている。怪物が木下さんを押潰さんと天高く飛翔した。「危ないキノリン!」と叫ぶ僕。木下さんはステッキの先から閃光をほとばしらせると「キノリンって呼ぶなバカヤロぉぉぉ!」と叫んだ。
僕と木下さんはとりあえず、人目のつかない駐輪場まで退避する。閃光に釣られて残っていた生徒が校門に集まって来ていた。その中には、事務員の姿まである。僕は彼らから視線をそらすと、いつものセーラー服姿に戻った木下さんと視線を合わせた。
「木下さん……さっきのは何? 特撮、じゃないよね?」
彼女は飽き飽きと言った様子で「ありゃあ宇宙人だよ」と答える。
「う、宇宙人!?」
「ああ。地球を侵略しようとしてる。……それを食い止めるのが、魔法少女の家系であるあたいの仕事なのさ」
彼女は寂しげにそう答えるが、魔法少女という単語のせいでいまいち決まらなかった。普段の彼女からは想像もできない、奇妙な取り合わせだと僕は思った。
「そうか……そんな事情があったなんて知らなかったよ……。授業中に時々出ていってしまうのも、宇宙人を退治するためだったんだね」
「いや、あれは気分で――」
「赤点を付けた教師にラリーアットしたのも宇宙人を退治するためで、最近スカートを五センチ短くしたのも宇宙人を倒すため。帰り際に毎日たい焼きを二個買っているのも。スーパーの割引クーポンを密かに集めているのも。全部宇宙人を倒すためだったのか……」
「お前はどんだけあたいの事見てるんだよ!? 普通に気持ち悪いよ!?」
僕は木下さんの両手をぎゅっと握ると
「大丈夫! 僕は君の味方だよ! これからは君の右腕として打倒宇宙人を」
「そんな事はしなくていい!」
木下さんは僕の手を振り払う。
「私を手助けしたいって思うんなら、この事は絶対に他人に喋るな。わかったな?」
「なぜ? 君が世界を守ってるなら、誇って然るべきだと思うよ!」
皆、木下さんのことを大いに誤解している。彼女が地球を護るため、日夜奮闘する魔法少女だとわかれば、きっとその誤解も解けるはずである。しかし彼女は「喋ったらあれするからな。あれ」と僕を脅す。自分の功績を頑なに誇らない。なんて謙虚な女性なんだろう。むしろそこには職人気質さえ汲み取れる。
「そこまで言うなら、君の意思を汲んで秘密にするよ。でも、魔法少女の君もとても魅力的だし、秘密にするようなことではないと思うんだ」
木下さんは僕の本心を聞いても、冗談半分としか受け取ってくれない。彼女はふんと鼻を鳴らすと「こんな痛い姿を公衆の面前に晒すくらいなら割腹した方がマシだ」
「……君の制服姿も似たようなもんだと思うんだけどなぁ……」
「これはいいんだよ! こ・れ・は! かっこいいからな!」
うーん。彼女の美的センスは謎だ。
後書き
一応短編という約束なのでここで〆。
この後の展開も考えているんだけど、また1万超えになったら読みにくいだろうから、ここらで終わっときます。
スケバン+魔法少女って取り合わせは面白いと思うんだけどなー。
「……あんま見てっと殺されっぞ」
と、僕の肘をつついて来たのはクラスメートの供田だった。僕は、どうやら客観的に見ても異常なほど彼女を見つめていたらしい。恥ずかしさから俯いた。
明後日に文化祭が控えた今日、教室装飾を任されていた数人のクラスメートは担任の許可を取り、夜七時まで居残りを許された。僕と供田と木下さんは看板係であり、供田が作った紙の花と鎖を、ダンボールの看板に貼りつけている。作業をしているのは僕と供田だけで、木下さんは机の上にふんぞりかえってチュッパチャップスを舐めていた。
「ああ供田。確かに死にそうだよ」
木下さんを見ていると、僕は首を絞められたように息が苦しくなって、本気で腹パンされたあとみたいに、心臓の鼓動が早くなる。顔からは血の気が引いていくし、目元は痙攣する。これが「恋」なのだろうか。
「いや、そういう比喩的な死ぬじゃなくて――」
「そんな事より供田。木下さんってひらひらした服を着たことがなかったっけ?」
木下さんは少し変わったファッションをしている。僕の高校はブレザーが規則で決まっているのに、何故か紺のセーラー服を着ているし、勘違いしているロッカーが装備するような指だしグローブをはめている。いつもこの服装なのだが、僕の記憶には妙な映像が一片残されているのだ。それは、彼女がピンク色のフリフリレースが付いたドレスのような服をきている、そんな映像。
「俺はあいつとは中学ん時から一緒の学校だが、昔っからあんなだぜ。フリフリレースなんざ釈迦に頼まれたって着ないだろうよ」
「どうして着ないんだろう。似合うだろうに」
彼は「うへー」と長い息を吐くと両手の指先をノリでベトベトにしながら、色紙を鎖にする作業に戻った。
僕の視線に気付いた木下さんは、眠たげな瞳をこすりながら僕と目を合わせる。彼女が机から飛び降りると、賑やかだった教室の中の空気が水を打ったように静かになった。
「おい。斉藤よぉ。あたいに何か用かい?」
しゃがれ声で言う木下さん。供田は言わんこっちゃ無いとでも言うように、額に手を当てていた。僕は彼女の手を掴むと「僕の苗字、覚えててくれたんだね! 下の名前は優木って言うんだよ!」
彼女は僕の手を振り払うと「白けたぜ。先に帰るぜ」と残して教室を出ていってしまった。
完成した紙の鎖を僕に手渡しながら、供田が言った。
「……お前って怖い物無しだよな……。なんつーか、尊敬するわ」
僕にはなぜクラスメートがそこまで彼女を恐れるのかが理解できなかった。木下さんはちょっと服装が変って所はあるけど、それなら担任が時々着けてくるパイロンのような色をしたネクタイだって変じゃないか。
「僕は供田がだっさいストラップを携帯電話に着けていても嫌ったりしてないよ?」
「さり気無くひどい事言ったろお前」
そういう事じゃなくてだなぁ。と説明しようとする供田。僕は木下さんが座っていた机に鞄が置きっぱなしになっていることに気がついた。平べったく潰された学生鞄だ。教科書なんて三冊くらいしか入らないと思う。僕は供田に看板を押し付けると「今なら間に合うかも知れない。これ渡してくるよ!」と残して教室を出た。
学校を出る途中、僕はどうしても気になるものを見てしまった。それは、彼女の鞄の中で見え隠れする、ピンク色のステッキである。大きさは三十センチくらい。子供のおもちゃとしてよく売られている物だ。どうしてこんなものが木下さんの鞄の中にあるのか、僕には分からなかった。
校門を出た、まさにその時、僕はすごい勢いで走ってきた誰かとぶつかったのである。外はもう真っ暗で、校門横に立っている街灯が、彼女の姿をおぼろげに照らした。それは、息を切らした木下さんだったのだ。彼女は僕の手に握られるバックを見るや否や、「てめぇが盗りやがったのか!」と、すごい剣幕で迫ってきた。
弁明しようとした時、大きな陰が僕達に覆いかぶさる。逆光のせいで良く見えなかったが、それの全長は二メートルを優に超えていた。木下さんは舌打ちすると、僕の事を突き飛ばす。僕達の間を分かつように、その巨大な生物から伸びてきた触手が地面を穿った。
「きききき、木下さん! あれなに!? 怪物!?」
距離を取れたことで、その物体の全貌を見ることが出来た。それは、極々大きなスライムだ。体の色は藍色で、縦に長い卵型をしている。そこからは子どもの腕程の太さの触手が伸びていた。
木下さんは鞄の中を探り、そこから件のステッキを取り出した。ステッキの先っちょには星のレリーフが掘りこまれてあり、天使の羽を模した装飾が付けられている。それを怪物に向ける木下さん。彼女は敵ではなく僕を睨むと「こっち見んな!」と怒鳴った。
「木下さん! そんなんじゃ勝てないよ! 警察か自衛隊を呼ばないとぉぉぉ」
「いいから! てめぇは校舎の中に戻ってろ!」
牽制しあう怪物と木下さん。僕は女の子を置いて逃げられるほど臆病ではない。彼女が立ち向かうなら、僕も立ち向かわなきゃ……。僕は林の中から細い木の棒を掴むと、それを怪物に向ける。
「きき、木下さん! 逃げて!」
「いいから! そんな無け無しの勇気を振り絞らなくていいから! 本当に邪魔ですからどっかいってくださいお願いしますこのとおりです!」
いつもと口調が違う木下さん。声もしゃがれていなかった。供田は以前、木下さんの声についてタバコを吸っているからあんな変なんだと語っていたが、今の彼女は至って普通。むしろ美声だ。ほらみろ供田。彼女は喫煙なんてしていなかったではないか。僕が得意げになっていると、怪物は僕に向かって触手を伸ばす。それを弾き落とそうと木の棒を振るが、触手は思った以上に液体らしい柔らかさをしていて、木の棒は何ごともなかったかのように空を切ると、触手は僕の体に巻きついた。
「木下さん! 僕が囮になっているうちに逃げてくれー!」
「どんだけ前向きなんだお前は!」
うう、苦しい。でもこれで彼女が助かるのならば……!
朦朧とする意識の中、僕は白い光を見た。それは木下さんの体を包みこみ、怪物は触手の力を弱める。何度も咳き込んだ後顔を上げると、そこに立っていたのは木下さんだった。それも、ひらひらのレースが付いたピンク色のドレスを身にまとっている。スカートの中にパニエを忍ばせているのか、まるで洋人形のようにふっくらと膨らんでいた。ヘッドドレスには、威圧感のない桜色の薔薇がそえられている。
「ま、魔女っ子キノリン、さ、参上……」
木下さんは握った拳をぷるぷると震わせてうつむいている。怪物が木下さんを押潰さんと天高く飛翔した。「危ないキノリン!」と叫ぶ僕。木下さんはステッキの先から閃光をほとばしらせると「キノリンって呼ぶなバカヤロぉぉぉ!」と叫んだ。
僕と木下さんはとりあえず、人目のつかない駐輪場まで退避する。閃光に釣られて残っていた生徒が校門に集まって来ていた。その中には、事務員の姿まである。僕は彼らから視線をそらすと、いつものセーラー服姿に戻った木下さんと視線を合わせた。
「木下さん……さっきのは何? 特撮、じゃないよね?」
彼女は飽き飽きと言った様子で「ありゃあ宇宙人だよ」と答える。
「う、宇宙人!?」
「ああ。地球を侵略しようとしてる。……それを食い止めるのが、魔法少女の家系であるあたいの仕事なのさ」
彼女は寂しげにそう答えるが、魔法少女という単語のせいでいまいち決まらなかった。普段の彼女からは想像もできない、奇妙な取り合わせだと僕は思った。
「そうか……そんな事情があったなんて知らなかったよ……。授業中に時々出ていってしまうのも、宇宙人を退治するためだったんだね」
「いや、あれは気分で――」
「赤点を付けた教師にラリーアットしたのも宇宙人を退治するためで、最近スカートを五センチ短くしたのも宇宙人を倒すため。帰り際に毎日たい焼きを二個買っているのも。スーパーの割引クーポンを密かに集めているのも。全部宇宙人を倒すためだったのか……」
「お前はどんだけあたいの事見てるんだよ!? 普通に気持ち悪いよ!?」
僕は木下さんの両手をぎゅっと握ると
「大丈夫! 僕は君の味方だよ! これからは君の右腕として打倒宇宙人を」
「そんな事はしなくていい!」
木下さんは僕の手を振り払う。
「私を手助けしたいって思うんなら、この事は絶対に他人に喋るな。わかったな?」
「なぜ? 君が世界を守ってるなら、誇って然るべきだと思うよ!」
皆、木下さんのことを大いに誤解している。彼女が地球を護るため、日夜奮闘する魔法少女だとわかれば、きっとその誤解も解けるはずである。しかし彼女は「喋ったらあれするからな。あれ」と僕を脅す。自分の功績を頑なに誇らない。なんて謙虚な女性なんだろう。むしろそこには職人気質さえ汲み取れる。
「そこまで言うなら、君の意思を汲んで秘密にするよ。でも、魔法少女の君もとても魅力的だし、秘密にするようなことではないと思うんだ」
木下さんは僕の本心を聞いても、冗談半分としか受け取ってくれない。彼女はふんと鼻を鳴らすと「こんな痛い姿を公衆の面前に晒すくらいなら割腹した方がマシだ」
「……君の制服姿も似たようなもんだと思うんだけどなぁ……」
「これはいいんだよ! こ・れ・は! かっこいいからな!」
うーん。彼女の美的センスは謎だ。
後書き
一応短編という約束なのでここで〆。
この後の展開も考えているんだけど、また1万超えになったら読みにくいだろうから、ここらで終わっときます。
スケバン+魔法少女って取り合わせは面白いと思うんだけどなー。
やべぇ……神すぎて鳥肌がやばい……。
うん?これを少し頑張れば、なんかの賞とかとれるんじゃ……。まあ一割ぐらい冗談ですw
いやはや、木下さんが可愛かった……。
なるほど。魔法物はこういう風に書くのか。勉強になりました。どうもありがとうございます。
うん、まあ贅沢を言えば魔法の要素が少ない所かな?
一応ね、文化祭用に書いてるんですよ。魔法物の小説を。まあサウンドノベルなるものにするらしいのですが。途中まで書いちゃってるんですが、いろいろと分析してみて盛り込んでみようと思います。
個人的には、もっとできたかなーって感じがします。でも少しでも楽しんでもらえたら幸いです。
文化祭
楽しみにしてます。
見て欲しくなったらUSBを持っていってもいいですか? ウィルスの方は多分駆除できたのでw
あ、あと自分の宣伝ですが、「なろう」の方の感想の所に、ユーザー以外も書き込めるようにしました。
次話からも感想をいただけるのでしたら、そちらの方にお願いします!! その他の皆様も、暇でしたら感想などをお願いします。
いつでもどうぞー。
リンクの方に入れておきました。
更新、頑張ってください。